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37話 魔力操作 詠唱 魔法 剣術

 あれから、特に何事もなく、道を辿って村や町を目指して進んでいた。


 残念ながらミーシャは奴隷として馬車の荷台に閉じ込められていたので村や町の場所を知らなかった。


 当然といえば当然なんだけど若干がっかり。


 でも、ミーシャがおずおずといったかんじだったので表情には出さなかったけど。


 ただ、ここに来るまでに幾つかの村はあったらしいから、このまま道を辿っていけば近いうちに村に着くだろうとのことだった。



 ⋯⋯ただ、この辺の村はディスクルト王国に所属しており、この国は獣人への差別が厳しいらしい。


 だから、前村に寄った時も、前の主人の商人が貴族ではないものの金持ちである家の息子らしかったため表向きは睨まれる程度ではあったけど裏では石を投げられたり蹴られたりしたという。


 なんでも、人族こそ至高で他の種族は穢れたもので獣人やエルフ族などは殺すか奴隷にするべし⋯⋯といったかんじらしい。


 ⋯⋯そんな村寄りたくないなぁとも思うけど、仕方ないか。


 ミーシャが生きていくには足りないものが多すぎるからね。


 そこで物を集めないと。



 幸い、ここは国の境界近くらしく少し遠いけれど、隣の国、プリレル王国は獣人も比較的まし⋯⋯一部の差別する人がいるもののそれ以外はそれほどじゃないらしい。


 本当はそっちに行きたいけど、行くのには時間が掛かってしまうため、どうしても行く途中にあるという村々で必要なもの幾つか揃えておかないと。


 あ、何で時間が掛かってしまうかというと、距離は近いけどあのボクがいた瘴気の地、暗黒山があるため遠回りしなくちゃいけないとか。


 勿論、国境に兵士とかもいるけど別に国同士仲がいいわけでもなく悪いわけでもなくって感じなので警戒はそこまででもないし、暗黒山以外は特に危険なところもなく所々に小さな村もあり証明するものとかがない人も多いので怪しまれて入れないってこともないらしい。


 だから、一旦ディスクルト王国の村に立ち寄ってある程度物資を確保してから行こうと思う。


 


 まぁ、村に行っても物資が補給出来なさそうだったら多少は我慢してそのままもらおう。


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 ミーシャに魔法教えたり自分もスキルの習得を頑張ったっりしながら道を辿っていた。



 まず、ミーシャはまだ魔力感知を習得出来ていない。


 けれども、感覚的なものは掴めてきたらしく、ボクにしか使えないということもなく、そして才能がないとかもなさそうだった。


 そして、ボクは⋯⋯とりあえず魔法と剣を集中的にやった。



 魔法の方は別に怨呪を使えばいいと思うかもしれないが、ミーシャにそれとなく確認したところ基本的に属性は火・水・土・風・光・闇・無の六つでこれに雷やら空間、聖などの特殊な魔法が加わるらしい。


 これでいくと怨呪は特殊魔法に入るのだろうが、この魔法はおそらく闇魔法に近いものであり闇魔法は国によっては禁忌魔法とされているらしいので無暗に使わない方がいいだろう。



 一応、無属性もあるけど、それだけというのも心許ないので新しく魔法を習得できるか試してみたわけだ。


 結果、レベル1ではあるものの水・土・風の魔法を習得出来た。




 火と光も試してみたがアンデッドだからなのか適性がないらしいので諦めた。


 まぁ、予想はしてたけど。



 あと、風魔法は詠唱の方もミーシャに教えてもらい、スキルを習得することが出来た。


 ボクが数日で習得したのを見てなんで私には才能が⋯⋯ってかんじにミーシャが落ち込んでるぽかった。


 まぁ、ボクには眠る必要がないからね。


 沢山練習できるのだよ。



 今まで物に触れることが出来ずに諦めていたけど擬人化を習得した今なら剣術を練習すことが出来た。



 ステータス的に魔法職っぽい感じだからミーシャのように短剣にしようかと思ったけどなんかしっくりこなかったので短剣ではないものの普通の剣よりは短いものにした。

 

 それで、ミーシャが寝てるときに気づいたけどボクって体内に骨がないから皮膚の伸びの問題とかはあるけど関節とかほぼ無視できるみたいだ。


 普段はボクが元人間だからか無意識に人間の時と同じ風に動くけど体を曲げようと思えば百八十度、色々な方向に曲げることが出来たのだ。


 さらに、関節でないところもある程度曲げることもできる。



 閑話休題。



 そんな訳で、体が柔らかかったため、その辺は考えずに剣術の練習をすることが出来たのだ。


 幸い、一応剣道を習っていたらしい人の記憶も断片ではあるもののあったので他人に教えられるほどではないけどある程度上手になることが出来たのだ。


 ⋯⋯まぁ、人を殺す剣術ではないから実践で使えるのかは謎だけどね。



 


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 それから、数日歩いたところ、やっと小さな村が見えてきたのだった。

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