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34話 ミーシャへの命令と心配


 「さて、君にはいくつか聞きたいことがあるんだけどいいかい?」


 出来るだけ、優しく。


 けれども不自然にならないように聞く。


 「⋯⋯はい」


 まだ、彼女、いやミーシャは怯えの残った目でこちらを見つめてくる。


 「まず、自己紹介といこうか。さっきも言ったけどボクの名前はウルル。君の乗っていた馬車を襲った盗賊を倒して君を助けた。あとは⋯⋯特に話すようなこともないけど、最近まで一人で暮らしていたから常識っていうものを知らないけどよろしく」


 一応、嘘はついていない。


 「⋯⋯えっと、私の名前はミーシャ、です。猫獣人で⋯⋯歳は十三です。えっと他には⋯⋯思いつかないです」


 まぁ、急に自己紹介しろって言ってもすぐには思いつかないか。


 別に緊張をほぐす的な感じだからいいけど。


 「それで君の主人になったわけだけど⋯⋯とりあえず君への命令は三つだ」


 そういうと彼女の怯えの色はいっそう濃くなる。


 そんなに怯えなくてもいいんだけど、まぁ仕方ないか。


 「一つ目はボクに害のある行動はしないこと。二つ目はボクの秘密を他の人に漏らさないこと。三つ目は君自身の体調管理はしっかりと行い、無理はしすぎないこと。とりあえずこれだけだね」


 一応、二つ目は一つ目でカバーできるけど念には念を入れてだ。


 契約漏れみたいなことにもなりかねないし。


 本当はこれでも漏れがないか不安だけど⋯⋯沢山命令するより少なくした方がミーシャは安心するだろうし。


 命令っていうのに拒否反応があるかもしれないしね。


 そう思っての配慮だったけど⋯⋯ミーシャにとっては不思議だったらしい。


「えっと⋯⋯他に命令はしないんですか?⋯⋯性奉仕とか」


 あー、そっちを心配してたのか。


 ボクは今は人の姿をしているけど人間ではないからね。


 

 そんなボクには性欲的なものはない。



 昔の記憶はあるから可愛いとかはあるけど肉体的なものなのか衝動ってかんじじゃない。


 花を見て綺麗だなぁーって思うかんじ。



 そもそも、ボクは男と女の両方の記憶があるから女の子に対して異性と思うのも同性と思うのも両方あってなんか複雑な感じなんだよねー。


 記憶も一つ一つはっきりしていない断片的なものを無理やり一つにして魔物としての本能みたいなものとかもごちゃまぜにした感じだし。



 もっとも、一応男性的な記憶や性格が優勢っぽいんだけどね。


 

 ちょっと話はずれたものの、彼女にそんなことは求めていないのだ。


 「うん、そんなのは要求する気はないよ。さっき言った通りボクには常識がないからね。君にはそこら辺のことを出来るだけ教えてほしい。あとは⋯⋯君って戦ったことってある?」


 性奉仕を命令しないと聞いてあからさまにホッとするミーシャ。


 さっきまで尻尾がピンッと伸びてたけど今ではへにゃあとしてる。


 ⋯⋯わかりやすいなぁ。


 ただ、戦闘と聞いてまたちょっと不安になったのかまたピンッとする。


 「⋯⋯えっと、あります、けどスライムしか倒したことありません⋯⋯。レベルが低いし、経験も浅いので期待はしない方がいいと思います。」


 おずおずと答えるミーシャ。


 うん、無理して出来るとか言われるより全然いいからね。


 そう聞いてちょっと安心。


 「別に、今すぐ戦力になれっていうわけじゃないよ?今は訓練とかして魔物を倒すのも手伝ってあげる。どうだいやってくれるかい?あ、別に無理はしなくていいよ。下手に無理して足を引っ張られるのも困るし。途中でやめても全然いいし」


 ちょっと、無条件に優しくしすぎて懐疑の色が見えたから今度は自分にとって無理して足を引っ張られると困ると自らのデメリットも話す。


 効果があったかは分からないけど。


 

 「⋯⋯やります。経験はないですけど頑張ります」


 そうか、良かった。


 殺しに躊躇が大きすぎたらどうしようかと思ってたけど、今の反応を見る限り、ないわけじゃないかもだけどそれほどではなさそうだ。


 ボク?ボクはもうないよ。前、盗賊を殺したときは少しあったけどボクは割り切る人間⋯⋯いや魔物だからね。


 そんなことを考えるよりこれからどうするか考える方が有意義というものだよ。


 「そっか。無理はしないでね?ダメそうだったらちゃんと言うんだよ?」


 「⋯⋯はい」


 

 うーん、何だか心配だなぁ。


 一応、無理しすぎるなとは命令したから首輪でどうにかなると思うんだけど⋯⋯。


 前、首輪があれば~って熱弁していたけどやっぱり地球にはなかった魔法的なファンタジーのものはいまいち信用できない。


 まぁ、釘は刺したし今は置いておこうか。



 これから、彼女の戦闘スタイルとかも決めなきゃだしね。



 いやぁ、やっぱり会話があるといいですね!とても書きやすくていいです!!


 一人だと人間関係的なものは考えずに済むんですけど、会話で区切れないのでちゃんとその内容で完結させる必要があるので長々と書く割に面白くないという事態が起こるんですよね。


 能力とか書くのはいいですけどそういう部分では地獄だったし頑張っても上手くは書けなくて本当に大変だった⋯⋯(もしかしたら、一章は内容を変えずに書き直すかもしれません)


 やっぱり、会話相手がいるのはいいです!!


 書いてて楽しく書きやすいです!!


 (これでついでに現実でも会話相手が居てくれればなぁ⋯⋯(泣))


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