表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/79

21話 盗賊と奴隷

 あれから更に数日、あるものを発見した。



 道だ。



 今までは道なんてほとんどなく、あっても獣道だった。


 けど、それは明らかに人か同じくらいの知能を持つ存在の作ったとみられる物だった。


 

 まぁ、ちょっと作りがかなり雑だけど知能を持たない存在が作ったようには見えない。



 人間の王国に復讐するにはこの世界の人間を知らなければいけない。



 というわけで、道を辿って村か町に行こうと思ってたんだけど⋯⋯。




 「ぐへへへ。こりゃぁかなり儲かったなぁ。お、奴隷の女もいるぜ」



 「ぎゃはははは、今日は宴か?」

 

 

 道には一台の馬車がありそれをいかにも盗賊というような奴らが中の荷物を漁っていた。


 本来の持ち主と思われる人物やその護衛らしき人達はもう死体になっていた。



 にしても、奴隷か⋯⋯。



 やっぱり奴隷の首輪的なものもあるのかなぁ。


 確認してみたいけどその女もボクのいる位置からは見えないからなぁ。



 あ、ちなみにボクは今木の陰に隠れてみているよ?



 人間ならばれるかもだけど今のボクは霊体だから移動しても音が出ないし形だって自由自在⋯⋯とまではいかないけどある程度変えることが出来るからね。


 隠密系のスキルを習得するのもいいかもね。



 そんな事は今はいいか。



今考えなきゃいけないのは奴隷の女とやらを助けるかどうかだ。



 今後、ボクが復讐する過程で、協力者はいた方がいい。


 

 一応、ボクはあの王国には復讐しようと思っているけど、今のところは別に国民に対して復讐しようとしているわけではない。



 今まで異世界召喚なんてことをしてきた王族達、馬鹿なトップに復讐したいと思ってるだけだ。


 まぁ、もしかしたら国民までダメなら国民にも多少はするかもしれないけどね。



 とにかく、今のところは一応穏便な方向で行おうと思っているのだ。



 それには、今のボクには知識が足りないし魔物のボクなんて城どころか国にすら入れてはもらえないだろう。



 でも、協力者がいれば情報が入るし、もしかしたらどうにか入ることも出来るかもしれないのだ。



 それなのに躊躇してしまうのはやっぱりその奴隷とやらが信用できるのかどうか分からないことだね。



 そもそも異世界ものによくある奴隷の首輪があるかどうかわからないし、あったとしても命令通りに動く=信用できるとは限らないのだ。



 命令なんてしても穴をつけばどうにでもなるし、首輪がもし外れた時に情報を漏らされたら困る。




 ⋯⋯まぁそんなことを言ってたらだれも信用できないことになるんだけど。




 だからもう決まってるも同然なんだけどね。


 

 



 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ