16話 日光
あれから⋯⋯いや、わかんないや。
とにかくかなり時間が経った。
途中までは何となく一日経ったと思ったら日数を足していく形で数えてたけど途中から分からない。
今回やっていたのはスキルレベル上げ⋯⋯はいつもやってるか。
いつもやっていること以外に周囲の探索を行った。
やはりボクがいた場所の周辺には骨以外には何もなかった。
なので遠くまで行ったところ、かなり時間が掛かったけどある場所を見つけることが出来た。
その場所とは境界だ。
この瘴気のある場所とない場所の境目だ。
その境目はかなりはっきりとしていてどうやら結界のような物があるみたいだ。
もしかしたら、ボクも出られないんじゃあ?と思い不安だったが問題なく外に出ることが出来た。
ただ、その後が問題だった。
その時は昼だったのだが、外に出た瞬間、体に焼かれるような痛みが走って本当に叫びたくなった。
不死者が光に弱いのは知っていたけどここまで酷いとは思わなかったのだ。
結局外に出るのは延期になりようやく外に出られる!!という喜びはすぐに消えてしまった。
しかし、収穫はあった。
いつもいつもお世話になっている【復讐者】が発動してくれたのだ。
そのおかげで耐性は得られなかったけど光弱点のスキルが光弱点(小)になったのだ。
それから、また耐性を得るべく今のボクには地獄といえるような『日光を直接浴びる』ということを続けたのだ。
ただ、前のようにHPが0になるまではやらなかった。
不死者はHPが0になっても死なないと説明されているが、どんな事があっても死なないとは書かれていないのだ。
そして、不死者が死ぬのは恐らくHPが0かつ光の攻撃を受けることだろうとボクは踏んでいる。
そういうのは定番だしね。
だからこそ、HPが0にならないようにやっていたけどこれがまたしんどかった。
今までは最悪、意識が残っていなくてもどうにかなっていたのが今回は見るだけの理性を残しつつだったので本当にしんどかった⋯⋯。
きっと、普通の不死者が耐性を得ようとしたら、ボクと同じことをやるんだろうけど【復讐者】を持つボクでさえ苦労したのに持っていなかったらどれだけ困難だったか⋯⋯。
と、まぁ大変なこともあったわけだけどもう終わったことだしステータスを一応確認して、外に出るかな。




