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1話 繰り返される歴史

*プロローグ的なものを読むのが嫌いな方は、一話と二話は流し読みくらいでもいいかもしれません。


*プロローグ改稿しました。

 「この悪魔が!!人間になぞ化けおって!!」



 鎧で身を覆った兵士が叫ぶ。鎧はそこそこ立派なもののようで鎧に刻まれた国の紋章の他に兜や胸のところにルビーやサファイアで装飾されている。そしてそれは帯剣している剣にもいえることだった。


 兵士は一人ではなく”悪魔”を取り囲むようにいたが、その兵士らの装備には宝石などついていない。恐らく豪華な兵士の部下か何かなのだろう。


 兵士達のリーダーが、帯剣していた剣を抜いた。それにあわせて周りの兵士たちも剣を抜く。


 「お、俺は悪魔なんかじゃねぇよ!」


 「わ、私もそうよ」



 兵士に囲まれた”悪魔”―――15才程度の少年少女のうちの何人かは怯えながらも叫んだ。それはこれから、捕食されるところという弱き獣のようであった。そして、実際に起こるのは捕食、いやもっと醜く汚れたものかもしれない。




 しかし、捕食者である兵士たちはその牙である剣を収めるどころかさらに鋭い目で少年たちを睨みつけた。



 「まだそんなことをほざくかっ」


 「そうだっ!!異世界から来たにもかかわらず女神様の御加護がないものなど、悪魔に決まっておるっ」



 兵士達は”悪魔”に罵声を浴びせる。彼らにとって”悪魔”は悪魔、人間ではないのだ。同族ではない。


 「そ、そんな⋯⋯」


 

 先ほど叫んでいた者たちも自分たちに向けられた剣とそれ以上に鋭い目で睨まれ、その様子はまさに蛇に睨まれた蛙というのがぴったりであった。

 


 それでも、まだ何人かは勇気だろうか、はたまた無謀だろうか。



 極少数ではあるが自分は悪魔ではないと叫ぶ。「自分は悪魔ではない!だから助けてくれ!!」と。



 そんな叫びに気分を害したのか、一人の兵士が忌々しいものを切るように何人かの首を刎ねた。


 捕食、処刑が始まったのだ。



 「ひっ!!」


 「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ」


 「いやああああああああ!!助けてええええええええええ」



 先程まで叫んでいた子も、固まっていた子もみんなが泣き喚いた。


 しかし、泣いたからと言って状況は変わらない。


 これが物語の中なら、まだ違っていたかもしれない。物語では”奇跡”という奴が必ず起こるからだ。しかし現実ではそうならない。


 ”奇跡”とは滅多に起こらないからそう呼ばれるのだ。


 今回は起こらない。だからこの”物語”はそのまま進む。真っすぐ進んでゆく。


 先程彼らの首を刎ねたことを合図に一人、二人と首を刎ねられていった。


 ”奇跡”を求めた少年少女の命の灯火はそれが叶う前に一つ、また一つと消えていく。そして全ての火は消えていった。


 「よし、終わったか。死体は運んでその転移陣に放り込めよ。この聖なる地が穢れるからな」


 すべての少年少女が死体に変わり果てたあと、リーダーの兵士が忌々しそうにもう消えていった命を言った。


 そして死体はこの場から消え、あとに残ったの大量の汚物と血、涙だけであった。



 しかし、この時は誰も知らなかった。


 この国やその兵士達の行いが、彼彼女らが願っていた”奇跡”が歪み本当の”悪魔”を生み出すことになったことには。

 


 そして、歴史は繰り返される。





------------------------------------------------------------------------------


 とある山、とはいえ植物も動物もいないところにまた・・無数の遺体が突然、どこからともなく現れた。その近くには無数の人骨や灰のようなものがある。


 光が一切ない、ということはなかったが辺りは闇に包まれていた。


 しかし、そのおどおどしい雰囲気は空間をより暗くしていた。


 

 さらに、光は少しはあったが”光”がない。


 生命の光という”光”がない。


 死の象徴である墓場でさえ”光”が全くないなどということはあり得ない。


 いくら人が寄り付かなくても他の植物や動物はいるものだ。


 しかし、その地にはそれすらない。



 そして、それは過去も現在も未来も変わることのない不変のものだ、いや、そうであるはずだった。



 ”光”。



 そう、”光”が現れた。


 生命の光が。


 確かに、現れたのだ。


 それは、生命の光という比喩とは違い暗いものだった。


 その地を照らすようには見えなかった。




 しかし、その”光”のない暗黒のようなこの地には現れることのないはずのものだった。


 存在しないものだった。


 あり得ないはずだった。


 けれどそこに現れたのだ。




 そして、例え地を照らすように見えずともその存在はその地によって大きな変化だったのだ。















 そうあの魔境、通称、 暗黒山ブリスにとっては。


 




感想などあったら送ってくださるとうれしいです。誤字は⋯⋯多すぎて直せないかもしれません。


 あと、今回、暗黒山(ブリスというものが、出ていますが、実は作者はこういうの考えるのが苦手です。なのでもし「こういうのはどうだろう」「こっちのほうがいいんじゃないか」というようなことがありましたら、採用させて頂くかはわかりませんが参考にはさせて頂こうかと思っているのでもしよければコメントなどで教えていただけるとありがたいです。(*どうしてその名前にしたかなど書いていただければそれも参考にさせていただきます。)

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