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青のパイロット  作者: 鎌瀬悠
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告白

着陸から15分後


着陸してから少しコクピットでぼっとしていると、一人の男が歩いてこちらに向かって来た。

「貴方がさっきの戦闘機パイロットですか?」

と、男は言った。

「人を守れない奴に戦闘機乗りなんて戦闘機乗りじゃねぇ・・・その階級小から察するに曹長か。見かけねぇ顔だが?」

と聞いた。男は

「第一○一航空隊の者です。通称特殊大隊です。名前は内藤曹長です。小隊員を無くされた御気持ち御察しします。」

と、自己紹介の後に同情の一言を入れた。

「同情とはなぁ・・・してくれるだけ有難い。自分は稲葉一尉。第303航空部隊スクランブル小隊長だ。」

と、コクピットから降りた。

すると中隊長がこちらにやって来た。

敬礼し、中隊長が敬礼を返した。

「この機体も古くなったな・・・」

「まだまだ現役ですよ。ただ、自分が操縦すると駄目なだけです。操縦するパイロット次第で質も変わります。」

「君には合わんようだが、機体を変えようか?」

「と、言いますと?」

と、意味が分からず聞き返した。

「内藤曹長、説明はしていないのか?」

と聞き、少し動揺した。

「稲葉一尉。一○一航空隊に選抜されました。」

いきなりに少し驚いたが、理由も無いのに何故か選抜され、納得できなかった。

「おいおい。いきなり過ぎないか?」

と聞いた。

「今日ロシア機が襲って来た理由は、日本に宣戦布告が届いた為です。」

何が何だか分からなかった。自分は夢の世界に居るのかと一瞬思った。だが、ここは現実でつい30分前に味方が落とされたのを覚えている。

「ロシアとアメリカが激突し、1ヶ月前から日本は偵察されて居ましたが、予想の上、4ヶ月前には海岸等に前線を構築して居ましたが本当にこの戦いが起きるとは・・・」

と呟いた。

「そうか。無論続きは、北朝鮮、中国、ロシアの三ヵ国から宣戦布告が来ており、アジア全域を支配できる物量はあるから、技術では、足りない。そこで特殊部隊を前線に送り米軍が日本本土に上陸するまで時間を稼ぎ、途中米軍と合流し撤退と。」

内藤は如何にもと言う顔をした。

「どうですか?」

と、聞いてきた。

「夜明けに出発しよう」

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