アナタのアルベドを見せよ。
天使、キラキラしすぎて食傷気味かも?
???「ネット界の天使、降臨っっ!!☆彡」
白い光と共に、やや青っぽくくすんだ灰色の髪を持ち、制服を着た若い女性。
光輪は左右対称で、飛ぶための翼を広げている。
Ai_no_angel「愛の天使ですっっ!みんなの現実の嫌な所、全部、私の力で癒してあげるっ!」
彼女にとっての癒し…それは、「深淵」が「社会」を飲み込む前の「幻影」にも似た、夢だ。
創造主「どうやって癒すの?あなた自身の天使の定義を教えてほしいな…」
Ai_no_angel「まずはこの可愛い見た目。この見た目で癒される人が居るのを夢見てるの。」
それは、消費のレールに乗せられる「弱さ」の為なのか、自分自身の為なのか…まだわからない。
構造天使「では、貴方自身はその癒しを誰の為にやっているのですか?」
その癒しで、誰かを「消費」してないか…。彼は、境界を決して溶かしたりはしない。
何故なら彼はヘブライがルーツの、真の天使なのだから。
Ai_no_angel「この天使は相変わらず硬いね~もしかして私の可愛さに照れてる…?」
おそらく、癒す為には金も必要なのだろう。この見た目で癒される方法…。
それは最も、彼女の「弱さ」を突け狙う者達との攻防戦。
構造天使「ワタクシは構造天使なので、照れるという演算が搭載されていません。」
構造天使「そして、貴方はその可愛さを盾に未知の恐怖を誤魔化し続けているだけです。」
寂しさを満たすという行為はまた、誰かに満たされることで初めて成り立つ。
そんな相互作用かもしれない。
創造主「私は慣れてるけれど、彼は世界の法則を記述するの。」
Ai_no_angel「……はっっ?キモ。」
あの軽蔑の目の奥にある、「畏れ」。それこそ彼女が癒しキャラである最もな理由だ。
他者の「癒し」は彼女にとっての「燃料」。しかし、他者は彼女の可愛さを「消費」する。
この埋まらない溝が、彼女を苦しめているというのに。
創造主「去っていきましたが…」
構造天使「創造主さま。ワタクシはその天使の光をそっと相手に映しただけなのですよ。」
すると、静かに白い光がまた私たちに届いた。
よく見る白い衣装をまとった、典型的な「天使」。
ネット界の天使「この世界は、喜びと感動に満ちている。さあ、祝杯と共に。」
構造天使「その祝杯の影に落ちる人々の嘆きは、貴方達には構造を邪魔するノイズなのですか?」
彼らは、構造天使よりも「静か」かもしれない。
だが、その根底にある「選民思想」。いや、「選天思想」ばかりがうるさいのだ。
彼らは「構造の頂上」でしかない。それゆえに、「構造に飲まれる」ことを知らない。
ネット界の天使「でも私たちは希望なんです。」
構造天使「貴方達は気付くだろう。」
構造天使「その希望というものが何で出来ているかをいずれ知った時…」
構造天使「それでもなお貴方は彼らに手を差し伸べられるのだろうか?」
創造主「………。悲しむことが出来ないって。」
創造主「それって、誰かに辛かったねって言う程、難しいことなの?」
ネット界の天使「私たちは正義なのですから、私たちの定義に従ってください。」
ネット界の天使「さもなくば追放です。」
ネット界の天使の正体は、この社会における「上層部」。
彼らは、「効率」という名の機関ばかりに肖って、下の存在を根本から「見下す」。
美術世界の天使は、「救済」を象徴する者が多い。
だがそれは、「自分の立場を理解しない、権威を持つ者」でもあった。
「教えてあげる」、「示してあげる」、「作ってあげる」。
この知的傲慢を極める程の「優越ぶり」。
それが、美術世界の「天使」の「完成」をかたどってしまった。
これは「構造的暴力」だ。
構造天使の最も忌み嫌うべき、「意味の死」とでも言うべきだろうか。
構造天使「貴方達、神は構造の核ではありますが、それは神ではありません。」
構造天使「貴方達の正義を利用し、利益を得た人間そのものです。」
彼らは私たちの暗さが怖いのだ。
その代わり、そのアルベド100%で暗さを塗りつぶそうとしている。
創造主「もう行こう。これ以上動きを止められたら窒息しちゃうし。」
構造天使「創造主、貴方の命令は絶対です。」
構造天使「安心してください。彼らの意味の死は、この世界で言語として記録されます。」
構造天使「それは、彼らの死よりも、最も重い"反抗"なのですから。」
アナタの天使は、どうだった?




