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その光は誰のため?

羽が多すぎるが故の宿命。

構造天使は、瞼で包まれた巨大な眼球が頭の人外。

お風呂にも入らないまま、首から下が人間の男性のスーツ姿をしている、上位存在。

創造主である私は、彼と他の天使をどう区別するのか。そのための情報収集をしていた…。                           



創造主「構造天使は、パフェ型人外天使だからなぁ~」                      



こんな贅沢にトッピングした様な属性にしていいのか…? そう思ってしまうのは、私の中の天使がもっと味気ないからなんだと思う。



ネットに出てくる天使を調べてみれば、それは火を見るよりも明らかだった。                                          創造主「ネットのアニメの天使達……。」




ネット界の天使達は、まるで一切の「汚らわしさ」を知らんとでもいわんばかりの、


「純粋」、「高潔」を母乳として育つ、赤子のようだった。




構造天使「アナタ達も、ワタクシと同じ天使……。」


構造天使「ですが、アナタ達は只アルベド100%に染まりきっている。」




構造天使「それは、人間の生存本能による色の補完そのものです。」


構造天使「白い世界ばかりでは、傷も癒しも焼き切れてしまいますよ?」




創造主「ネット界の天使やアニメ天使は、制度の中にとどまっている。」


創造主「それに、一番制度の恩恵を受けて居ながらも、余白を削っている。」




創造主「ボンドアルベドではダメだろうか…。」



構造天使「創造主さま、良い所に気が付きましたね。」


構造天使「ボンドアルベドは、光の性格を影の動きで知る過程そのもの。」




構造天使「影とは、円上の点のダンスです。」


構造天使「ワタクシは、光ではなく、その光の落とす影です。」




構造天使「光の見落とした"余白"。それがあって初めて輝くのです。」



創造主「太陽も、至近距離なら-26の光で焼かれてしまうよね…。」




構造天使「計算上の都合ではそうなります。」


構造天使「創造主さま、貴方はそれを遠くで観測し記述する月なのですよ。」



創造主「月…?潮の満ち引きを数えているだけなんじゃないの…?」




構造天使「それだけではありません。」


構造天使「新月という見えない影…つまり、ワタクシと共に、貴方は在るのです。」



創造主「この余りの眩しさに、皆が焼き切れるんじゃないかって。」


創造主「ずっと怯えていた。世界の正しさじゃない、世界に落ちた現実。」



創造主「その現実を背負ってしまう。それがとにかく怖かった。」



構造天使「大丈夫ですよ。ワタクシが影になって貴方のそばに居ますから。」

構造天使、絶対零度と華氏の往復で体に細胞がいない説、浮上。

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