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剛腕JK  作者: ロキ
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職員室への呼び出し

 放課後、あたしの家で部活の練習をする様になってから、2週間が過ぎた。


あたし達は、顧問の先生に職員室に呼び出されていた。


「せっかく同好会作ったのに、毎日何もしないで帰ってるそうじゃない。

グランドが使えなくても、出来る事はあるでしょ?

このままだと、廃部になっちゃうわよ」


と、おっしゃいますのは、国立くにたち花冠カローラ先生。

あたし達の担任で、硬式女子野球部同好会の顧問だ。


本人は国立くにたち先生と呼んでもらいたいみたいだけど、

みんな、カローラ先生と呼ぶ。


あたしが、言い訳しようとした時、にしこくさんが、ちょっといいですか?

ここは、マネージャーのわたしが。

と言って、話しだした。


「カローラ先生、」

国立くにたち


見つめ合う瞳と瞳。

意図を察したにしこくさんが、言い直した。


国立くにたち花冠カローラ先生」

国立くにたちだけでいいって言ってるでしょ!」


にしこくさんはため息を一つついてから


「じゃあ、国立くにたち、聞いて欲しい事があります」

「先生をつけろ!」


あたしは、はらはらしながら聞いていた。

みんなカローラ先生、いじるの大好きだからなぁ。


「面倒くさそうな顔をするな!」


って、カローラ先生が怒る所までが、定期。


「で、ですね、わたし達、練習はしてるんです。小金井さんの自宅で」

「なんだと!?

という事は、小金井だけが帰宅部って事か」


「え!?

あたしだけ、帰宅部?」


あたしがびっくりした顔をした所で、カローラ先生が、ふふっと笑った。


「冗談だ」


「でもなぁ、自宅で練習か、それだと、部活の実績にならんのだが……」


「そこで相談なんですが、」


にしこくさんが、すかさず割って入った。


「先生にわたし達の練習を見に来て貰いたいんですけど、どうですか?」


「ふむ。

家庭訪問になってしまうんだが……

いきなり行ったりしたら迷惑になってしまうだろ。

こういうのはちゃんとしないと、わたしが主任に怒られる奴だ」


「あたしの実家、バッティングセンターやってて」


ここまで言ったら、カローラ先生が食いついてきた。


「なんと! 実家がバッティングセンター! 最高じゃないか!」


あたしの腕を取って、ぐぐっと迫ってくる。

近い! 顔が近い!


「上の許可を貰うから、いつが都合がいいか、親御さんに聞いてきてくれ」


そう言うと、先生は手を離してくれた。


「は、はい」



「部活の練習を顧問のわたしが見るのは、普通だしな」

そんな事をいいながら、カローラ先生は、席を立って行ってしまった。



「これって、帰っていいんだよね?」

「いいんじゃない」


こんな感じで呼び出しは終わり、数日が過ぎた。


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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