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剛腕JK  作者: ロキ
53/92

山歩き

今日は3話投稿です

12時

13時

18時

に予約入れてます


 気がついたら目の前に、雷様かみなりさまがいた。


「あれ? ここは?」

「ここは、山小屋の中じゃ」


山小屋? 家に帰る途中だったんだけど……

!? そうだ真っ白になって……

かみなり

音は聞こえなかったけど……


「そうじゃ、お前はかみなりで呼ばれたんじゃ」

「で呼ばれた? に打たれたんじゃなくて?」


雷様かみなりさまは、そこには答えてくれなかった。


雷神養成らいじんようせいギブスを付けたものは、修行をせねばならん」


「えー!? 修行?」

「うむ」


どんな事をするんだろう? 痛そうなのは嫌だなとか考えていたら

考えを読まれたみたいで、聞く前に答えてくれた。


「心配せずともいいぞ。まずは山歩きをしてもらうだけじゃ」

「山歩き?」


さっきから、オウム返ししかしてないけど、仕方ないよね。


「ここは、禁足地の山でな。神成山かみなりやまという」


雷山かみなりやま! そのままだね。」


「たぶん、勘違いしておると思うが、まあよい。

そこにある服に着替えて、山へ行くぞ」


「え? これから? もう夕方になっちゃうけど」

「うむ、大丈夫じゃ。ここではまだ朝じゃからな」


「え? そうなの?」

「おまえのいた所と、ここでは、時間が違うんじゃ」

「ふーん。

今日中に帰れれば、別にいいけど」


「それは、大丈夫じゃ。まだ、1ミリ秒も経っておらんからな」

1ミリ秒って、どのくらいかな? と思っていたら、


「1秒の1000分の1じゃな。1ミリ秒は」

と答えてくれた。


そうなんだ。100均で買ったストップウォッチは、100分の1秒まで

測れたけど……


「1000分の1秒って、止まってるんじゃない?」


「止まってはおらん。ここでも進むし、お前のいた場所でも進む。

同じじゃないというだけじゃよ」


また、お前って言った。

あたしは、ずっと気になっていた。

雷様かみなりさまが、あたしの事をお前って呼ぶ事に。

だから、思い切って頼んでみる事にした。


雷様かみなりさま! あたしの名前は、小金井沙有珠こがねいさうすです。

小金井こがねいでも、沙有珠さうすでもいいので、名前で呼んで欲しいです!」


「ふむ」


雷様かみなりさまは、あごに手をあてて、何か考えている。

1分くらい経ってからようやく口を開いた。


「ここで真名まなを使うのはしゅとらわれる危険があるのじゃ。

だから、あえて名を呼ばぬ様にしていた」


「禁足地ゆえ、人は入っては来ぬが、なにが起こるかはわからんのでな」


真名まなってなんですか?」

あたしは疑問に思った事を聞いた。


真名まなか、真名まなは、本当の名じゃ。

お前の場合は、自分でさっき言ったのが、真名まなじゃ」


「そうなんだ。じゃあ、しゅにとらわれるって、どういう事ですか?」


しゅと言っても分からんか。

のろいじゃよ。こう言えば分かるか?」


「え!? のろいって、お化けとかそういうのが言う奴?」

お化けが呪ってやるーって言うのを想像しながら聞いた。


「まぁ、そんなものじゃな」

「あたし、呪われちゃうって事?」


真名まなを使われると、厄介な事になるな。

だから、真名まなを知られない様に気をつけなければならん」


「こ、こわ

わかりました! もう、名前で呼ばなくていいです!」


「いや、さっき、自分で真名まなを口にして言ってしまったからな。

誰かに聞かれてはいないとは思うが……

ちと、待っておれ」


雷様かみなりさまは、そう言うと、何やらぶつぶつ言い出した。

右手の人差し指と中指を立て、他の指を握りこむと、しゅっしゅっと振り回し、

左手も同じ握りにして、右手で左手の人差し指と中指を握ると、

おん! と掛け声をかけた。


「よし、これでいい」


あたしにはよく分からなかったが、雷様かみなりさまがいいと言うならいいのだろう。


「結界を張った。お前の真名まなを変えよう。

今から、お前は、小金井こがねい鳴神なるかみ沙有珠さうすじゃ。

わしが、名付けた。異論はなしじゃ」


「は、はい」

雷様かみなりさまの圧が凄かった!

何か言えるはずもなく、あっという間に、ミドルネームが付けられちゃった!

異論はなしって事は、決定って事なんだよね?

どうしてそうなったか? 聞いてもいいよね。

聞いてみた。


「あの、雷様かみなりさま。どうして、なるかみって付いたんですか?」


「うむ。

雷人らいじんへと成り、雷神らいじんへと成る。

かみなりに音は憑き物じゃ。いんを踏んでおるじゃろ?」


「はぁ……」

そう言われてもよくわかんないよ……


真名まなも変わった事じゃし、お前の事は、沙有珠さうすと呼ぶ事にしよう」


「はい、ありがとうございます!」


真名まなとかよくわかんないけど、沙有珠さうすって呼んでくれるんなら

いいか!

あ! あたしは、雷様かみなりさまの事、なんて呼べばいいのかな?

確か、最初に会った時、雷様かみなりさまじゃないって言ってた気がする。


そんな事を考えていたら、先読みしたのか雷様かみなりさまが答えてくれた。


「わしの事は、雷様かみなりさまでいいぞ。

真名まなを教えるわけにもいかんしの」


そう言うので、あたしは、わかりましたと答えた。


「という訳で、さっさと山へと向かおう、沙有珠さうす

わしは外で待っておるでな。着替えて外に来るんじゃ」


さっそく名前で呼んでくれた。

ちょっと嬉しい!

あたしは、わかりましたと答え、着替えを確認した。

着替えは、これか。

よく見ると、パンツまであった。

パンツも穿き替えるの? って聞いてみたら、

今、身に着けているものは全て替える様にな。

そうしないと、山に入れないじゃろうから。と言われた。


どういう事かわかんなかったけど、入れないって言われたら

全部、着替えるしかないよね。

パンツからなにからなにまで全部着替えた。


どんな格好になるのか? ちょっと不安だったけど、今時の格好で良かった。

インナーはネイビーブルーの長袖シャツを着て、レモン色? 

薄い黄色のジャケットをはおり、足は黒いレギンスに、濃い紫のハーフパンツ。

靴はたぶんトレッキングシューズっていうやつだと思う。


山ガール? とか言うのかな?


雷様かみなりさまが、忍者みたいな格好をしてたから、ちょっと心配だったんだけど

良かったよ。


外に出ると、雷様かみなりさまが待っていた。


「ほう! 似合っておるな!

やっぱり、これにして良かったわい。

伝統などくそくらえじゃ!

今を生きる雷人らいじんは、こうでなくてはな!

あぁ、まだ雷人らいじんでは無かったか……」


「まぁよい。では行くか」


雷様かみなりさまは、大きな荷物を背負っている。

そういえば、あたしのランドセルは? どうしよう?


沙有珠さうすの持ち物は全部、その小屋へと置いておくがいい。

山へは持ち込めんからな。

このリュックを背負うと良い。

必要なものが入っておる」


はいと答え、あたしは、雷様かみなりさまから渡されたリュックを背負うと、

ランドセルを手に持ち、小屋に置いてきた。


「では、行くとしよう」


雷様かみなりさまの後を、あたしはついて歩いた。



そうだ、初回がこうだったけど、かみなりに打たれる度に、あたしは

山歩きをしてたんだ。

あっちの時間に戻ったら全部忘れちゃうから、覚えてなかったけど……


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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