プロローグ
新作です。
宜しくお願い致します。
あぁ、遂にあのスイッチが入っちゃったんだ……
あたしの身体が死を認識したって事か……
本当に今まで経験した記憶が次々と、現れては消え、現れては消えを
繰り返している。
集中すれば、追体験しているかの様なリアルさで蘇ってくる。
ぬるいお湯にゆったりと浸かっている感じでいたんだけど、
なんか、忘れている様な気がずっとしてた。
ぼんやりと、現れてくる記憶を見てたら、思い出してきた。
あ!
あたし、死んじゃってるのか!?
ざばっとお湯から出る感じで、焦りだした。
いいんだっけ?
いやいや、何かしなきゃいけない事があったはずなんだけど……
このタイミングで気づくとか、忘れん坊にも程があるよ、あたし!
どうしよう?
とりあえず、忘れている事を思い出さないと、何をしなきゃいけないのか?
わからないよね。
幸いにも、あたしの記憶の全てがここにある。
これを見れば、何を忘れているのか? 分かるはずよね!
あたしは、追体験可能な記憶へと意識を集中した。
雲を掴む様な感覚がする中、あたしは記憶の中に潜っていった。
お読み頂き有難うございます!
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