ああ、にくい
みんながきらい。
朝がきらい。
あなたが…きらい。
ただただ、愛してほしい。
それがいつからかおかしい。
あなたに近付く人、全員殺したい。
怯えて目を震わせるあなたを、微睡に溺れながら見ていたい。
ああ、ほら、おかしい。
あなたの幸せを願っていたあの頃には戻れないみたい。
そんな自分さえ嫌い。
でも、やっぱり。
あなたと幸せそうに笑うあいつらを、殺したい。
にくい。
ごめんなさい。
みんなは悪くないのに、まるで罪人みたい。
私からすればそうだけど。
気付かれるのは怖い。
私の全部。
じっと見ていると。
目が合う。
すぐにそらす。
胸の鼓動は鳴りやまない。
愛してほしい。
なのに、気付いてほしくない。
そりゃそうだ。
気づいてくれたって、愛してはくれないもの。
だけど、もしかしたら、ずっとあなたの冷たい手を握っていたら。
いつか、温められるかな。
やっぱり、笑ってるあなたを見ていたい。
とはいえ、これが正しい感情。
と言われれば違い。
泣きわめくあなたを、じっくりと眺めていたい。
それに。
心の中で、私はあなたを激しく恨んでいる。
あなた自身も殺したい。
でもでも、例えば。
あなたが炎の中に取り残されていたら。
命を捨てられる。
どっちなんだろう。
分かんなくなってきたw
そもそも、このストーリーも。
二人への感情を無理やり一つにしたから。いや、三人か?
ちょっとチグハグなのかもしれない。
それは全部の物語共通らしい。
選ぶ権利なんてないのに。
未だに、心の中で多くの葛藤が起きている。
それが過去になるなら。
全てむなしい。
何もかもずれて、こじれた愛。
逃げるために歌ってみる。
逆につらい。
逃れられない。
失恋や、片思いの曲が好きみたい。
会いたい。
その一言で頭が埋められる。
会ったってなにもできない。
あの頃のように。
隣で笑う二人にはなれない。
だから。
みんながきらい。
朝がきらい。
あなたがすき。