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5.57.248 尋問♡プレイ

 知らないと言いつつも、盛大に目が泳いでいるシャリィ。

 慌てふためく姿がどこかコミカルで、何だか無性に可愛らしい。

 そんな様子からして、絶対に真一の勘違いだとは思えない。

 どうすれば認めてくれるのか?と、頭をフル回転させる真一。


「だから毎晩いっしょに、、、◯◯(マルマル)してるシャリィでしょ?」


 エピーたちにはシャリィのことは隠していたので、ボカした聞き方になってしまう。

 真一の恥ずかしいツッコミを受けて、シャリィは顔をカアァ〜っとますます真っ赤にさせる。

 そんな涙目シャリィの姿に昨夜のプレイを思い出して、真一もムズムズした気持ちになってくる。

 だがそのせいで真一の頭の中にふとイタズラ心が芽生えてきた。

 というのもシャリィに正体を認めさせるための『ナイスな一手』を思い付いてしまったからである。


 いつまでも嘘をつく『イケナイ子』には、『オシオキ』が必要なのだ!


 どういうことかというと、、、

 『真一の右手』はどうやら『ここ』まで運ばれてきているのである。

 それも、、、シャリィのふくよかな胸の谷間に挟み込まれて!


「で、ですからいったい何のことだぁひゃぁあぁぁん♡」


 なおもしらばっくれるシャリィの胸を、『右手』で思いっきり揉みしだく真一。

 毎晩のように真一に『開発』されている乙女の身体が、そんな刺激に耐えられるはずもない。

 たまらず色っぽいあえぎ声をあげてしまうシャリィであった。


「やっぱりシャリィじゃんっ!!」


 これではもはや言い逃れもできまい。

 と思いきや、それでもシャリィは強情に認めようとしない。


「なぁあんっ♡のことだかぁんっ♡、わかりましぇひぇぇ♡んっ」


 おかげで真一はますますエスカレートするように、シャリィのおっぱいを揉みまくる。

 さらにはシャリィの胸の先の突起部分を、ぷに♡ぷに♡とイジり始めた。

 これはさすがのシャリィもたまらない。


「ですからぁあんっ♡、やめてぇぇっ♡、くださぁぁあはぁひぃぃっ♡」


 真っ赤に上気させた肌に玉のような汗を浮かべて、腰が砕けそうになっているシャリィ。

 目に涙を溜めて、非難するように真一を上目遣いで見上げる。

 これにはさすがに罪悪感を覚える真一であった。


「ごめんなさい、ちょっとやり過ぎました、、、」


 手を止めて素直に謝る真一。

 するとシャリィは乱れた服と呼吸を整えながら、ソファの上で姿勢を正す。

 そうして、、、


「はぁっ♡、はぁっ♡、、、何のことでしょう?」


 何事も無かったかのように、再びしらばっくれるのであった。


 いや、さすがにそれは無理があるよねっ!!!


 とツッコミそうになりながらも、真一はシャリィが絶対に認めてくれないことは理解した。

 きっと王族としての立場からして、どうしても許容できないのだろう。

 とはいえお互いに相手が『シンとシャリィ』であることは、十分に分かっている。

 なので真一はもう一方的に、言いたかったことを伝えることにした。

 シャリィの瞳を真っ直ぐ真剣に見つめて想いを告げる。


「ごめん、もう認めてくれなくてもいい。ただ、どうしてもシャリィに伝えておきたかったんだ。俺がシャリィのことをとても大事に思っていて、心から感謝してるってことを」


 するとシャリィの肩がビクんっと跳ねて、感極まったような表情を浮かべて、、、

 それでもシャリィは、どうしても真一の言葉を受け入れてくれないようだ。


「ですからぁっ、何のことだかぁっ、わかりましぇん、、、」


 相変わらずのかたくなな言葉だが、その声は明らかに震えていた。

 といっても今回のそれは、感じやすいところを触られたせいではない。

 真一の真っ直ぐな想いをぶつけられて、涙ぐんでいたからである。

 言葉では何と言おうとシャリィのその姿を見れば、真一の気持ちがしっかりと伝わったことは分かった。


「シャリィ、本当にありがとう。俺はずっとシャリィの味方だから。いつまでも大事にするって約束する」


 もはやシャリィの返事はなかった。

 泣き出すのを堪えるように、口をギュっと固く結んで、小刻みに震え続けるシャリィ。


「それと、これだけは今すぐ伝えておく必要があって、、、明日の作戦、今からでも拒否して欲しい。将軍はシャリィを騙してるんだ。シャリィ1人を魔王軍にぶつけようとしてるんだよ!」


 真一は明日の作戦の裏事情をシャリィに伝える。

 誰が何と言おうと、今の真一にとってはシャリィが最優先だ。

 騙されて捨て駒にされるのなんて、許せるはずもない。


 だがその真一の言葉がきっかけだったのだろうか?

 シャリィは急速に冷静さを取り戻していく。

 恋人?を前に恥ずかしげにする初々しい少女は一瞬にして消え去り、無表情な氷の王女が再び姿を現していた。


「全て承知の上です。この瞳はあらゆる真実を見通すことができますから」


 なんとシャリィの目は嘘を見破ることができるらしい。

 普通の人間とは明らかに異質なクリスタルの瞳は、本当に魔眼だったようである。

 リカナの持つ加護の目と、同じような能力なのだろうか。


「だったらどうしてっ!?」


「わたしは魔女ですから」


「えっ!?」


「魔女は人類の為に犠牲となるべきなのです。犯した罪を償うためにも」


 犯した罪?

 それって住民を焼き殺してるって噂の??


 困惑する真一だったが、シャリィにはそれ以上説明するつもりはないようだった。

 ゆっくりと席を立つ『魔眼の姫』。


「話は終わりです。あなたたちも退室してください」


 頑なな態度でそれだけを言うと、シャリィは部屋の中の扉から奥の部屋へと去って行ってしまった。


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