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人の体内では作れないアミノ酸の謎

作者: HasumiChouji

「夜月新聞科学部の栗田と申しますが……」

「は……はぁ……何でしょうか?」

「『ミレニアム・ファルコン』2号機が小惑星『娑伽羅』で採取したアミノ酸の件で質問が……」

「ずいぶん古い話ですね」

「ええ、古い話なのが問題でして……」

「すいません、時間が無いので、これで失礼して……」

「ですから、発見当時は『人の体内では作る事が出来ないアミノ酸』と発表されましたが……」

「すいません、本当に時間が無いので勘弁して下さい」

「ですから、その後、問題のアミノ酸に関して学術論文が1つも出てないんですが……」

「すいません、すいません、すいません、本当に時間が無いので……」

「あの……この件について、一番詳しいのは誰かだけでも教えて……」

「すいません、すいません、すいません、すいません、すいません、すいません」

「あの……教授、待って下さい」


「だから……こんなもの……どう解釈すればいいんだよ?」

 その教授の机の上に有るPCのモニタには、小惑星「娑伽羅」で発見されたアミノ酸の分析結果が表示されていた。

 アミノ酸の種類は様々だったが……何故か、どのアミノ酸についても、地球上の生物の体内にはほとんど存在せず……生物の体内以外の通常の単純な化学的方法で合成した場合には50%の比率となる筈のD型アミノ酸の比率が、ほぼ100%となっていた。

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