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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
ワーカーズギルド
93/93

鍋ぶた93 ロドニーうどん大好きすぎ

挿絵(By みてみん)

のんびりとした気持ちで読んで頂ければ

幸いです。少しでも面白かったと思って

頂けたら、評価やブックマークを是非

お願い致します(*´◒`*)


誤字訂正、ありがとうございます!


発熱してしまい、次の執筆、おそらく遅れます…よろしくお願いします…



GMDSの4人が心配な様子です…


1週間後……



「山下さん、もしかして宝くじでも当たったの?株でも売ったの?」


「家売ったって聞いたけど本当?いつ引っ越すの?」


「奥さん、大変だったんですって?夫婦して、会社お辞めになって、このご時世大変だったんじゃないの?在宅で投資だけで生活してるって本当?あんたぁ、危ないから辞めた方がいいよぉ」


「旦那さんの事辛かったわねぇ、貴方のせいじゃないから、気にしすぎちゃダメよ、こんなに痩せちゃって…」




みゆきはゴミ捨てで、ばったり出くわした近所の奥さんに質問攻めされている。いや、何が何だか分からないアドバイスの嵐だ。理解不能でプチパニックだ。


「あんたぁ、柑奈ちゃんの彼氏?外人さん、めっちゃカッコいいじゃないのぉ!」


「婿さんなんだって?いいわよ、子育ては若い方がいいものね、あなた、もうおばあちゃんね!」



みゆきは、どういう話になってるのか分からず困った。憶測がうわさに乗って奥様ネットワークでどんどん尾ひれがついたのかな?



健介が個人事業を始め、ロドニーは、海外から(おそらく惑星外から)の研修生。柑奈の彼ではない。まだおばあちゃんにはならない。改築は自分達でやるから安上がりなのだ、と、順に話しておいた…



「あ、あらぁ、やだわ、本当ごめんなさいね」

「うわさって当てにならないのね…」

「へぇー、じゃ、うちもお願いしたいわ!」



ロドニーがみゆきを追って、翔とゴミ捨てにきた。



「みゆきサーン、これも捨てまスカ?あ、おはようゴザイマす、みなさん。元気ですカ?」

「おはようございます!」



ご近所の奥様方の声がワントーン上がった。



「あらぁ、ゲンキです〜!おはようございますっ!翔くんお手伝いえらい〜!ロドニーさんも、えらいわぁ!」



みゆきの町内が華やかになりました。



ロドニーが、家にきてから1週間。月見ダンジョンはロドニーが仲間に加わった次の日に、健介以外の全員がステータス100%アップのピンバッチになった。 


ロドニーは言葉を覚えるのが早くて、とても助かる。ゆっくり話せば、日常会話は大抵分かってもらえるし、性格がとても温厚で優しいので、子供達を預けても安心だ。


今日、明日と更紗が学校の1日体験学習の準備があるので一度全員で自宅に戻ってきているが、次は夕日丘町にお邪魔したり、都内のダンジョンへ行くつもりだ。


それまでは、山下家のダンジョンをパトロールする事にしたのだが、ロドニーと翔がよく2人で行ってしまう。畑のある大部屋にある家の一つは、2人の家らしい。男の子って、秘密基地好きだよね。あ、みゆきさんもか…


「みゆきサン、やさいとお肉とってきたデスよ。お腹スキマシタ。うどんとハンバーガー食べたいデス!」

「ママ、お腹すいたぁ」


ロドニーは素直さんです…



▲▽▲▽▲



ロドニーが教えてくれた月見ダンジョンの隠し部屋には、お宝も勿論だが、たくさんの本があった。柑奈は飛びついて暫く本の虫。ロドニーが時々訪れて一緒に解読していく。が、時々頭が痛くなり、パンクしては翔や更紗、みゆきのところで暇を潰している。



「ロドニーは、何ていう国から来たの?」

「ロドニー、小さい頃何して遊んでた?」

「ロドニー、彼女いた?結婚してた?」


色々質問すると、やはり頭がショートしてしまうので、本人が思い出した時に話してくれるだろう。



みゆきは、ロドニーをモデルにして月見ダンジョン村パーカーや、Tシャツなどの写真を撮りまくり、SNSに投稿したり、ワーカーズギルドへ納品したりして午前中を過ごした。


『♩♫♪〜』



岡田村長からの電話だ。



『はい、どーもー!ジーエムデーエスさん、来ましたよ。パーカー4点売れたぞぅー!なんだかしけた面してっから、今うどん食わせてっとこよ。』


「あら、どうしたんだろ?でも、奥さんのうどん食べたら元気出ちゃいますね」



『今日くるかぃ?なんかよ、パーカーもっとあるかい?テーシャツも。問い合わせが6件も来たわぁ』



商売どころだ!みゆきはパーカーにカラーバリエーションを作り、頭から爪先までのコーディネート提案をして一式作りだす。ロドニーが興味深そうにやってきて話す。



「みゆき、わたし食べるシタイ、オクさんのうどん」



しっかり電話聞いてたんだね、ロドニーさんや。先週、月見ダンジョン村から帰る日に相当食べてたからね。奥さんも喜んでたし、村長も、『うちにいてくれれば良いのに』と本気で言っていた。ほんと、みんなに好かれる雰囲気がある。連れていったら喜ぶだろう。



「じゃ、お昼は月見ダンジョン村に行きましょかー」


「やったー!」

「イッテミヨ〜で〜ス!」




▲▽▲▽▲




「コニチワー。おくさんのうどんです!おねがいしまーす」


「おっ!きたな!たくさんうどん打っておいたから、いっぱい食べてけ〜」



奥の席にお揃いでパーカーを着ている四人が居た。



「わっ!息子さん??イケメン2人」

「こっちのイケメンが息子、こっちはロドニーさんです」


「こんにちは、山下翔です…」

「コんにちは!ロドニーです、遠いとこから来てます」



「はーい、おうどんおまたせっ!天ぷらと、温玉と、鍋焼きうどんね!」


「やた。たべましょう!」


翔もロドニーもモリモリ食べていて気持ちが良い。みゆきは食べながら克己君に話しかけた。



「どした?なんかあった??」

「あ、いや、その…」


「なんでもないっすよ!」


和馬君が明るく笑う。キラちゃんもぎこちなく笑ってる。伊織君も、笑って話す。


「すいません、辛気臭くて、ハハハ」


「最近ここで換金してるから、素材関係で色々言われたとか?」


ちょっと懸念していた事なので、もしかしたらと思ったが、4人の表情がどよんと曇った…。まぁ、何かあるとすれば、GMDSのモラハラ経営でしかないでしょう…



みゆきはアイスクリームを頼んだ。岡田の奥様手作りの、バニラにいちごジャムが混ざってるストロベリーだ。全員に振る舞う。



「隊長さんは、元気?そういえばさ、こないだね、遠方の人からこんなイラストもらったの。すごく似てない?」


みゆきは、コニービーツさんにもらったエルフのイラストを見せた。GMDSのみんなは、びっくりしている。


「うわ!隊長にしか見えない!わぁ、カッコいい!欲しいなぁ、このイラスト!」

「え?どこの人ですか?」


「どこの人かは知らないけれど、遠方の知り合いからもらったの。顔面偏差値高い村らしいのよね、羨ましい〜」


みゆきは、更紗が欲しがるので写真を撮って大きく引き伸ばしたイケメンイラストの写真の予備をもっていたので、キラちゃんにあげた。



「隊長にみせよ!」



そう言って、2、3秒固まったキラちゃんがまたしょんぼりしてしまった…



「はい、おいしいの、つめタイのときですから、たべまショウ」



から元気で笑う4人が不憫に思えて、なんとかしてあげたいと思うみゆきさんなのでした…

読んで頂き、ありがとうございます。

↓広告の下辺りに☆☆☆☆☆の評価が

出来るようになっています。

評価頂けると幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します!


鍋焼きうどんの後のアイスクリーム!

贅沢〜!でも食べたい方は是非いいねをお願いしますw

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― 新着の感想 ―
お体ご自愛下さい。落ち着いたら続きをぜひに~
[一言] 作者様の御無事をお祈りして、続きをお待ちしております
[一言] 何回読んでも面白い。
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