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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
ワーカーズギルド
86/93

鍋ぶた86 ギルドへの発注

挿絵(By みてみん)

のんびりとした気持ちで読んで頂ければ

幸いです。少しでも面白かったと思って

頂けたら、評価やブックマークを是非

お願い致します(*´◒`*)


誤字訂正、ありがとうございます!



ダンジョンと言えばギルド…やっとそれらしきものが出てきてテンションの上がる健介さんです…




『ワーカーズギルド』のアイコンをクリックするみゆきさんに、健介が興奮する。


「お?ギルドとか、ファンタジー要素満載!」

「何ができるんだろう?」



ガイドによると、アイテムや、素材の採取依頼ができるらしい。貴重なものほど、成功率が下がるが依頼料が高い。



「何か試してみようか…あ、コスモドロップとか?」


ワーカーズギルドに【コスモドロップ】を依頼すると、



『伝説の秘薬は実在しない為、御依頼は承りかねます。ご了承くださいませ』


と、返事がきた。みゆきはアイテムボックスで『コスモドロップ』を検索するとガイドが合成の素材を教えてくれる。


◎女神の涙10ml

(どこかの星の女神像が、慈愛の涙を流される。奇跡の雫。朝露だと言われる)

◎愛の岩塩20g

(どこかの星の一番標高の高い山に、ドラゴンの雄が求愛の為に雌にプレゼントすると言われている岩塩。情熱の赤色をしている)

◎桃大豆50Kg

(桃のような大きさで桃のように甘い豆。どこかの星にある、樹海の奥にあるエルフの里で栽培されている)

◎祈りの聖杯1つ

(どこかの星の大聖堂の奥の洞窟ある、聖杯のような形に咲く花。神秘的な力を持っている)

◎マンドラゴラ

(どこの星にもありがちな幻の薬草)

etc…エトセトラ…




「いっぱいある〜!!メモメモ!!」


「で、効果はなに?このコスモドロップって」


「…効果はわからないけど、伝説の秘薬だって…」


「なんの伝説だろうね、名前的には悪い物じゃ無さそうだね」



ワーカーズギルドに、【女神の涙】を依頼するとチャット形式で案内が来た。




『【女神の涙】クエスト発注致します。Cランクの依頼になります。依頼料30,000円になります』



みゆきは質問してみた。



「どういった内容のクエストになりますか?」


『廃墟の女神像が朝日を浴びる頃に奇跡の朝露が滴り落ちますので、それを上手く集めるクエストです。危険度は少ないのですが、前もっておこなう女神像の清掃があります。また、一泊分の旅費が必要になります』


「それは大変ですね。30,000円の他に、差し入れを入れられますか?」


『はい。食費や、物資をつける事は可能です』


「じゃぁ、お願いします」


『かしこまりました。物資、依頼料を投入後、こちらの書類にサインをお願いします』



アイテムボックスの画面いっぱいに依頼画面が出た。みゆきは30,000円と差し入れを投入した。



空箱やゴミ、容器の返却を条件に、みゆき特製の熱い回復茶を入れた水筒、お弁当を5つ、月見スイートポテト、メッセージカードを小さめの宝箱に詰めたお楽しみセットだ。


挿絵(By みてみん)



健介が、もの凄く面白がっている。



「至れり尽くせりのクエストだね」

「だって、明け方寒いかもしれないし、廃墟付近じゃ食べ物屋さん無さそうじゃない?」

「人気の依頼主になるかもね…」



サインをして送信すると、すぐに案内が来た。



『御依頼、承りました。早速受注依頼を開始致します。進展がありましたらご連絡致しますが、ない場合は1日おきにご連絡致します。何か気になる事がございましたら、お気軽にご連絡ください。ご利用ありがとうございました』



みゆきは、どこか知らない星のギルドの人と交流したようで、とても嬉しくなった。『異世界交流』だ!



たくさんある素材を、全て書き出していく。頑張ればみゆきにも揃えられる素材があるのが、なんとなく楽しい。目的があれば、ダンジョン攻略もより有意義な物になるものだ。



自分で揃えられる素材をメモするみゆき。



ハーブハチミツや、ドラゴンの鱗、エリクサーやEXポーション、魔物の毛皮、革、牙、角、などなど…



ワーカーズギルドには、この世界には無さそうな素材の依頼を出しておく。


愛の岩塩(Bランク以上450万円)

桃大豆 (Aランク以上600万円)

祈りの聖杯(Dランク以上2万円)

マンドラゴラ(Sランク以上1000万)


もちろん、水筒、お弁当、スイートポテト、長丁場になりそうな所には多めにお菓子や飲み物を入れておく。




ドロップ品の空箱がこんな所で役に立つとは思わなかったみゆきさんなのでした……




▲▽▲▽▲




前日にご飯も宿題もお風呂もマッハで終わらせて就寝した翔、みゆきが起きてきた4:30には、学校の準備を済ませてパンを焼き、バターとジャムサンド、牛乳をテーブルに準備してくれていた。



「おはよーございます!ママ、朝ごはん、早く食べてさ、ダンジョン行きたい!ずっと我慢してたからいいでしょ!?」


「おー、翔、早いな…おはよう」



健介も起きてきた。



「おはよー。おぉ〜朝ごはん準備ありがと!どうする?パパと朝のダン活お願いしてもいい?カジさんところ行くでしょ?」


「よし、じゃぁ行くか!」

「よっしゃ〜」



男同士で楽しそうに出かけていった。こういうのを見送るのもなんだか幸せを感じるみゆきさん。



今日はお弁当を7個作る。

昨日から蒸しておいたじゃがいもがあるので、芋フライをたくさん作り、お弁当と別に芋フライバスケットも用意した。可愛く、赤いタコさんウインナーや、ワカメ入りの卵焼き、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼう。


みゆき特製まごころ弁当の出来上がりだ。


おかずをかなり多めに作って、お弁当ストックも出来た。


アイテムボックス(もはやバングル)に収納すると、タイミングよくワーカーズギルドから連絡が来た。



『おはようございます、ワーカーズギルドです。ご依頼頂きました、『女神の涙』、『祈りの聖杯』が受注されましたのでご連絡致します。残りのクエストは、まだ受注がございません。もう暫くお待ちください』


「ご連絡ありがとうございます。引き続きどうぞ宜しくお願い致します」



チャットのやり取りに、ついつい顔文字を使いたくなり、我慢するみゆきさん。これって、みゆきさん世代がやりがちらしい…



▲▽▲▽▲



「ママおはよう」

「おはようございまーす」


「あ、柑奈、更紗、おはよ。今日、翔が朝ごはん用意してくれてたんだよ。ダンジョン行きたいからって…」


「え〜!ズル!私も行きたかった〜!」


更紗がごねる。


「どうせ、明後日から夏休みなんだから、いいじゃない。たくさんダンジョン攻略するよ!」


「マギかー!!やったーー!!」

「うちのダンジョンも、また行けるところまで行きたい〜」



みゆきは、GMDSのダンジョンも行きたいけれど、子供達が一緒の時はやめておこうと思っている。まずは月見と夕日丘を制覇してから、プライベートダンジョン巡りや、美味しい物巡り、そして観光をしたい!今までずっと慎ましく暮らしていたのだ。


「ちょっとくらいはいいよね…」



アイテムボックス貯金を確認して、このくらいなら使っても大丈夫だろうと、夏休みの旅行資金を別枠に寄せておく。



おいおいおいっ!みゆきさん、それはどうなの?え?200万円?そんなに用意して、どこに行くつもりなのーー?!


まったく金銭感覚がズレてきているみゆきさんなのでした…




読んで頂き、ありがとうございます。

↓広告の下辺りに☆☆☆☆☆の評価が

出来るようになっています。

評価頂けると幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します!


お弁当、いっぱいあります!月見ダンジョンで探索する方は、みゆきさんに会えば譲って貰えると思いますよ〜!


是非、いいねで今日のダン活を応援お願い致します!


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