鍋ぶた84 変身キャンディ
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誤字訂正、ありがとうございます!具合悪いせいか、いつもの3倍は訂正頂いております…本当ベタな間違いばかりなのにいつもすみませんっ
本日、一枚やっとこイラスト入れました。
過去に遡り少しずつ増やせたらと思います。
変身キャンディはなかなか出ないドロップ品らしいですよ。みゆきさん、4連続ゲットしてる…
ボス部屋から出てきた気分が晴れやかなメンバー。アイテムは、換金してから6等分して渡した。1人あたり54万円にもなった。
「僕ら、ついて行っただけなのになんか、すみませんっ」
伊織くんが申し訳そうに話す。
「先行投資ってやつだから気にすんな。強くなったら、色々手伝ってな」
健介がニヤリと笑う。
変身キャンディは、皆食べてみたかったので、少しもらってGMDSメンバーに渡した。舐めてる間は、思い描いた物に変身出来る念力が得られるらしい。
お赤飯や栗ごはんは、食べれば美味しくて、HP、MPが回復するし、お腹も満足するアイテムだったので、みゆきと健介1つずつ、残りはGMDSメンバーに渡した。
きらちゃんがさっそく変身キャンディを舐めた。みゆきには分からなかったが、和馬君がフイッと目を逸らし、伊織君と克己君はゲラゲラ笑い出した。
「グラマラスきら参上!」
俺も、俺もとGMDSメンバーが変身して遊び出す。
「だーれだ?」
「あはは!増本ティーチャー!」
「みて、シスター!」
「はい、イケメン!」
「あ、総隊長じゃん?」
「じゃあ、これ?」
「チロだ!チロ、可愛い!」
「マロは?マロ!」
みゆきは、はしゃぐ子供たちを可愛いなぁとみていたが、イケメンを見てビビッときた。
「ね、さっきのイケメン、もう一回やってみて?」
「えー?みゆきさん、イケメン好き?」
「いや、俺もみたい」
「えっ健介さんも?」
きらちゃんがもう一度イケメンに変身する。
「隊長…」
「隊長さんだ…」
きらちゃんが変身したのは、健介がお世話になっていた隊長そっくりだった。
▲▽▲▽▲
お昼は月見カレーうどん。トマトサラダ、マンゴーラッシー、唐揚げ、ポテト、フランクフルト、串焼きステーキ。GMDSメンバーが、めっちゃ食べるので健介がたくさん頼んだ。
「ねえ、総隊長って何歳?」
健介が聞くと、GMDSメンバーは悩んでいる。
「見た目は、25歳くらいなんですけど、めちゃめちゃ古株なんですよね。多分。話してると、なんだかいつの時代の話してるんだ?って思うし…」
「若見えの38歳?」
「いや、30代前半じゃないの?」
「まぁ、とにかく謎です」
「すげー強いし」
総隊長は施設や学校にときどき来てくれて、その優しさと強さに、ファンが多いらしい。
年齢はともかく、絶対に隊長だと確信した健介。自分を上手いこと会社から辞めさせてくれた隊長が、無事でよかった思う山下夫妻。あの日、記憶を消したのもGMDSから守るためなのだろう。
▲▽▲▽▲
昼食後、健介は夕日丘町の自治会長、八十助さん、釜井オーナーに会いにいった。カジさんとぽん子、いなスケを連れて行った。
「遅くなりそうだから、帰る時電話するよ」
「ラジャ。気をつけてね」
皆で健介を見送った。
GMDSメンバーは、午後もダン活だ。
みゆきは、ダン活は疲れたので、なかなか出来なかった月見村の整備をする事にした。オーナーと奥さんと相談しながら、月見の10階のエントランス(ボス部屋前の部屋)のような、昭和レトロスタイルでまとめていく事にした。
みゆきはアイテムボックスで倉庫のガラクタを整頓する。値段がつくものはあまりなかったが、13,000円くらいになった。
▲▽▲▽▲
片付けや掃除が終わった処で、村長と奥さんにお茶を呼ばれる。紫蘇ジュースと熱々の緑茶。お茶請けにはタヌキの形のスイートポテト。まあるい形がお月様みたいだ。
「ずいぶん綺麗にして頂いてありがとうございました」
「い〜え〜!私も楽しみでしかないので、逆にありがたいんですよ!」
紫蘇の爽やかな風味で、さっぱりするみゆき。『大好き、美味しい』を連呼してたら、お土産に2リットルの瓶に入ったシロップを頂いてしまい、恐縮だ…(大切に飲もう)
「それに、世間のダンジョンの認識って、多分GMDSの会社の方が薄めてるんですよね…。このご時世だから、ダンジョンの恩恵をもっとたくさんの人に受けてもらいたいので、月見ダンジョンに人が増えればいいなと思ってます」
「まともな換金屋がまたうちに店構えてくれりゃぁ、山下さんに手間かけなくて済むんだけどなぁ」
「うちは全然大丈夫!気にしないでくださいよ。ここに来ると、私も稼げるし、奥様のうどんが食べられるし、良い事尽くしなんで…って!!このスイートポテト、美味しいですねっ!お土産に買っていきたい!」
スイートポテトは、村長の、友人の和菓子職人に頼んで作ってもらった新商品で、芋は月見ダンジョン村の畑で取れたものらしい。
「1つ350円よ。化粧箱に入れるならば、6の倍数で36個まであるわよ」
「バラで100個、6個入り10箱、12個入りを5箱ください!!」
「バッ、ヒャク?あん??」
「あらあら、まあまあ、大変大変!準備しなくちゃね」
「あ、奥さんすみません。手伝います!」
これは事あるごとに、ドヤ顔でお土産にしたいと思うみゆきさんなのでした…
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昨日、今日は、握力ゼロでしたがやっと投稿できてほっとしました。
隊長の正体、うすら気付いてる方は(イケメンで年をなかなか取らないって…)お口をチャックしつつ、人差し指を立てて口元に持っていき、「しーっ」としたその指で、【いいね】をポチッとな。