鍋ぶた79 カジカのカジさん
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誤字訂正、ありがとうございます!
GMDSのモラハラ社長、早く謎が解けるといいですね…
夕日丘ダンジョンを出る時、みゆきも健介も何十年もの旅をしたように疲れ切っていた…
プヨ丸が、ゴトンと宝箱を出す。
「え?どうしたの?」
開けるとキャンディが、入っている。
【鑑定】
ハニーキャンディ
元気出して……のメッセージキャンディ
みゆきはプヨ丸にジーンと感動する。健介と食べる。甘くて軽い。キャンディは、ハチミツに少し塩味が効いていて美味しい。
「キュー!」
うさゴンも、心配してツノ、すりすりだ。
「みゆきさんや」
「なんでしょ?健介さん」
「今までも楽しかったけど、更に2年間、実は付き合ってたなんて、面白いよな。てか、めっちゃ楽しかったよね、若いって凄いな…これからもよろしくなー奥さん」
「わっはー!いえいえ、こ、こちらこそ、おろしく…よろしくおねがいしますよー」
みゆきはテレッテレだ。
うさゴンとプヨ丸を抱っこしながら、オーナーに挨拶して帰宅する。オーナーは八十助さんの家が、かっこよすぎて、是非我家も!!と依頼してくれた。
夕日丘町でリフォームや、建て替えフィーバーが来るかもしれないと…予感のするみゆきんなのでした…
▲▽▲▽▲
「ただいま〜!」
「「プヨ丸!」」
「うわっ!可愛い!」
「いーなー!耳!」
「プルプルのしっぽw」
キツネの耳としっぽがついたプヨ丸。耳としっぽだけでも気持ちが伝わりやすい。プルプルピクピク動くのだ。
ひょいとうさゴンを抱っこして、顔に乗せながらソファにゴロリする健介。
「わはーっ!ふかふかで気持ちえー」
健介さん、今日もめっちゃ頑張ったので、ハニーキャンディとモフモフで癒されて頂きたい。ご飯の支度する間に、お風呂入ってくるように伝えると、嫌そうな顔をする更紗と、翔。
「うさゴンとプヨ丸も入れたら?」
みゆきの提案に、お風呂順番ジャンケンが始まった。てんで平和な山下家…
▲▽▲▽▲
夕飯は鶏肉のグラタン&夏野菜と鮪のグリル。
ガンジャモ、ジャガイモ、玉ねぎ、ロングマカロニのグラタンを作る。ガンジャモ、名前は岩軍鶏だけど柔らかーい!
2段オーブンなので、トマト、茄子、ズッキーニ、マグロ、チーズを交互に並べた所にパン粉、オリーブオイルをかけて、下の段で一緒に焼く。
山下家、グラタンに野菜のグリルに、パンだけじゃ、お腹にたまらない子が何人かいるので…おにぎりを追加する。
最近山下家で人気のオリーブオイルと砂糖漬けのトマトサラダも量産中。最後に塩を振りかけて食べるのが最高なのだ。
「癖になるんだよねぇこれ。」
勉強頑張った脳の疲れ、仕事した身体の疲れ、解呪による心の疲れには、たくさん野菜を食べて、お風呂に入って、たくさん寝て!と、基本的な元気復活大作戦だ。
柑奈も帰ってきたので、今日も全員でご飯を食べれる幸せ。本日も皆様、お疲れ様でした!
たくさん食べましょう!
▲▽▲▽▲
子供達は早く寝たところで、(朝までぐっすりスリープ効果)健介が話をしてきた。
「ね、ハチミツ梅ジュース飲む?」
「いる」
梅シロップを作っていたので、ダンジョン産のハチミツと炭酸水で割った、甘酸っぱいジュース。疲れた体にはクエン酸だ
「あのさ、今日思い出したんだけどさ、GMDSのアホ社長、一瞬だけど、モンスターに見えた事があるんだよね…ダンジョンの核が壊れてるとさ、ボスが入れ替わったり、繁殖したり、スタンピードが起きたりするんだよね…?」
「うーん、体験としては、今のところはそうだけどさ、柑奈の話だと、ダンジョンに閉じ込められて、亡くなった人たちが増えて、そのうちモンスターが復讐で王族をさらってダンジョンに閉じ込めたっていう話があったじゃない?」
「ああ、そっか。そういうのが本当だったら…可能性あると思わん?」
「つよ〜い恨みとか、妬み、執念…とか?そーゆーので人の世界に出てきちゃったとか?でも、社長になるほどの人だよねぇ、会えれば鑑定しちゃうけどさぁ」
「あ、それは危ないから却下、絶対勝手に動くなよな」
結構強めに釘を刺された。
「大丈夫だよ、それに、絶対会えないだろうから…」
もし本当にGMDSの社長がモンスターだったら、相当なお金への執着があるんだろう。でも、モンスターにしては知的度が高い。
「今日は、寝よ!正常な判断出来ないよ。明日、きっと閃く。多分!」
「だね。疲れたよな…じゃ、おやすみゆき〜」
「わ、な…懐い……!!」
みゆきは嬉しさが込み上げた。いい夢見れそうな気がする…にまにまと顔が綻んだまま、眠りにつくみゆきさんなのでした…
▲▽▲▽▲
みゆきはAM3時40分に目が覚めた。頭がスッキリしている。
「気持ちいいー!」
朝ごはんセットを作り終え、そういえば…と、みゆきの持ってるマジックポーチに昨日貰ったマジックバックを合成してみた。容量が合成されて60個のアイテムが入るポーチなった…こうやって、容量どんどん増やせたら最高だよね!
早く寝た健介も起きてきた。
「おはよ。早いね」
「自分もね」
みゆきは健介のマジックバックも合成すると、大成功のラッキーボーナスがついて100個×30の容量になった!幸先がいい〜!これからの仕事が楽になる事間違いない。健介は喜んだ。
▲▽▲▽▲
みゆきは朝のダン活へ行く。健介も付いてきた。野菜の収穫とダンジョンチェックだ。『B2のボスに行こうぜ』と健介が言うので、2人で向かうと相変わらずボスは寝ている。
そして、相変わらず、ピンク色のニュウドウカジカのサハギンが、変なウィンクをしたり、手でOKしたりして、ボス部屋の奥の扉へと促すのだ…
「あいつ、助けたサハギンだよな…?」
「そう。恩返ししてくれてるんだよね…」
「テイムしたの?」
「してないよ」
「あいつさ、なんでB1からB2に来れるのかな?」
「え?水の中で繋がってるとか?」
「でも、そしたら他のサハギンがB1にいても
いいはずだよね…ね、あいつテイムしてやろうよ」
テイムという言葉が聞こえたのだろうか?サハギンの、目が期待を込めた目でうるうるしている。
「なんかさ、見た目がおじさんぽいし、男同士って事で健介さん、初のテイムをイッテミヨ〜!」
「…まぁいいか…」
健介が、サハギンに手招きすると、キョロキョロしながら近づいてきた。非常に緊張しているようだ…
「いつぞやは、マスクをありがとな、テイムしてもいいかな?」
「!」
コクッコクッと頷くサハギン。
「テイム」
サハギンが光り…テイム出来た。サハギンが仲間になった!!このままボスの退治もしてしまう。水中マスクをつけて、水着に着替えた健介とみゆき、サハギンはボス部屋の湖に入っていった。巨大なイカが眠っている。足が短いタイプのイカだった……思ってたのと違う……。
「無敵」
「4倍攻撃、防御力半減!」
「サンダー!」
眠ったままボスは細切れのコゲコゲになり、水面に宝箱が浮かんだ。
☆金貨1枚
☆イカ2杯
☆虹色スキル石×4
☆水中マスク
☆船長の双眼鏡
簡単に倒せる事にびっくりなのと、レベルアップに驚いたのか、サハギンは動揺していた。
▲▽▲▽▲
サハギンはプヨ丸と一緒に野菜の収穫を手伝ってくれた。水魔法が使えるようなので、水撒きが上手だ。健介が、毎日の水やりをお願いすると、嬉しそうに頷いた。
朝ごはん時に、秘密基地でサハギンを紹介すると、翔が嬉しそうにはしゃぐ。
「俺が釣ったやつ!」
(言い方よ…間違ってはいないけど…)
更紗は、見た目にムリだって顔をしていたが、暫くしたら慣れたのか、『カジさん、カジさん』呼んで仲良くしていた。カジカのかじさんらしい…
『鑑定』すると、名前は【カジさん】になっていた……
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