鍋ぶた74 夕日丘町自治会チーム
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幸いです。少しでも面白かったと思って
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誤字訂正、ありがとうございます!
夕日丘町の自治会チーム、仲良しで、
まったりしてます。
「山下さん、今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!」
「いえ。こちらこそ、宜しくお願い致します。」
夕日丘ダンジョンのオーナー
【釜井正一郎 72歳】
自治会のチームで団カツしていて4階層まで
皆さんで、毎週パトロールしているそうだ。
え?大変だけど、楽しそう!
オーナーの話だと、13年前くらいから、
ダンジョンが汚染され始めたそうで、自治会
総出でモンスターの討伐と掃除をしているとの事。
スライムの役割を説明したので、プヨ丸を見せると
「スライム見るのは本当に久しぶりですよ!」
「キュー?」
「あ、ツノラビットは初めてですよ〜」
嬉しそうなオーナーさん。うさゴンも嬉しそ
うだ。みゆき達はいつものように釜井さんと
契約を交わした。
核を破壊されてる可能性があるのでオーナー
から1ヶ月半分の貯まっている素材を提供
してもらう。核の修復に使うかもしれないが、
余ればもちろん買い取る約束だ。
話を聞き、臨時で自治会チームの方々が集ま
ってきた。
ご…御年配の方々ばかりだけど…皆様若くていらっしゃる…
60歳以上の男女17名がいらっしゃった。
会長さんが代表で挨拶する。
プヨ丸とうさゴンが奥様方に大人気だ。
▲▽▲▽▲
契約書に全員サインをもらい、総勢20人で
ダンジョンへ入る。
みゆきが、全員に結界をかける。
B1では、ご婦人部隊が箒やはたきをもって
テキパキと掃除を始めた。
殆どが、空き缶やペットボトル、お菓子、
コンビニのお弁当、などだ。
「やだねぇ、また勝手に入ってぇ…」
「なんだかけったいな格好して、今流行って
るのかしらね」
「若い女の子が、下着みたいな格好して、
こっちが恥ずかしいわぁ…」
奥様方…のんびり話をしてるように見える。
『口じゃなくて手を動かせ』とかよく聞くが
手はせわしなく動いていて、あっという間に
綺麗になっていく。
みゆきはマップを展開する。
モンスターが奥様達の後ろの通路から走って
来ている。強そうな鳥のモンスターだ。
「モンスターが後ろから来ます!逃げて!」
みゆきは杖を構えたが、奥様達は箒や
チリトリを持ち替える。
「拘束」
「いしつぶて」
「火ばしら」
なんか、おっとりしてる…
が、モンスターはあっという間にキラキラ。
そして、美味しそうな鶏肉がドロップした。
「あらぁ、大きめよぉー!」
「うふふ〜、あと5匹は頑張りましょ」
奥さん達、強いんだ…
みゆきはオーナー達と、更に奥へと進む。
「釜井さん、今日からこの子にダンジョン
掃除を任せてくださいね!」
ぽよ〜ん!
プヨ丸が返事をした後に、分裂を開始して
(50匹以上はいるなぁ〜)
ダンジョン中に散らばっていった。
夕日丘町の会長さんがメガホンで話す。
「皆さん、先程、山下様のテイムされた
スライムがたくさんダンジョンに広がり
ました、くれぐれも、傷付けないように
お願いします。えー、くれぐれも攻撃し
ないでくださいねー!」
「「「はーい」」」
緩くて、好きだわ…この感じ…
▲▽▲▽
慣れているようで、あっという間にボス部屋
にたどり着いた。
ボス部屋前の泉がやはり汚かったので、
クリーンをかけると喜ばれた。
『鑑定』すると、ただの湧き水で、回復効果
は無いようだ。それを伝えると残念そうにしていた。
核が治れば復活するかも知れない。
ボスは大きな軍鶏型モンスター
だが、自治会チームが、おとり軍鶏人形を
出すと軍鶏が目の色変えて人形に攻撃し始めた。
そこで攻撃部隊が斬り込んでいくと、ボスが
倒れるまで1分もかからなかった。
「慣れた物ですね。勉強になります」
健介が村長と話している。
宝箱には鶏肉や羽毛、マジックバッグ(小)
が入ってた。
マジックバッグをみゆきに渡してきた。
「えっ?いやいやいやいや、みなさんで使っ
てください。大丈夫ですからっ!」
そう言い、遠慮して断ると、
「いや、うちのダンジョン、よく出るのよ、
これ。みんないっぱい持ってるから、記念に
貰って。次出たら旦那さんにもやっからね」
「レディファースト」
「わぁ、ありがとうございます」
みゆきはありがたく貰った。『レディ』が嬉
しかったんちゃうよ?ほんとよ?
▲▽▲▽▲
B2、以降は男性のみが降りていく
腰の曲がってるお爺さんが、みゆきに
「気をつけてな〜」
と声をかけて心配してくれている。優しい…
みゆきは「治癒」をかけておいた。
お爺さんは、3分後には背筋ピーン!!
階段掃除係が掃除しながら降りてきている。
B2は若干汚い。
プヨ丸が張り切ってB2を綺麗にしていく。
「ここには、でかい狐のモンスターがいるん
です。いつもお供えをしていきます。攻撃を
される事はないのですが、他所から来て勝手
にダンジョンに入っていく若者なんかに見つ
かったらと思うとヒヤヒヤしますよ。」
中くらいの部屋に、祭壇と壁に掘られた寝床が
ある。大きな狐が寝そべっている。
みゆきと健介を見ると少し威嚇したが、祭壇に
果物や先程取れた鶏肉を供え、みゆきも追加で
特大海老を御供えすると、穏やかな顔になる。
現金な子…
『鑑定』をしておく。
☆☆☆☆☆
ゴン太【テイム状態/マスター松田八十助】
妖狐レベル24
☆☆☆☆☆
と、ある。松田八十助さん、どの人かな?
「松田八十助さんがマスターなんですね…」
みゆきがオーナーや会長に話すと、びっくり
している。
「やそすけさん!?あぁそうかぁ成る程ね」
八十助さんは、今は自宅にいるらしい。
85歳のご高齢で、5年前まで団カツして
いたが、今は具合が悪くてなかなか外に出ら
ないそうだ。
「ご主人様に会いたいだろうね」
「コォーン」
ゴン太は悲しげに鳴いた。
今日の探索が終わったら、八十助さんを訪ね
ようと思ったみゆきさんでした……
▲▽▲▽▲
B2もあっという間にボス部屋前に着く。
泉の水を『クリーン』した。
一応家から汲んできた回復の泉水を夕日丘の
みなさんに飲んでもらう。
「ありがたやぁ〜、力が湧いてきたわ!」
「久しぶりだなぁ、婆さんに飲ませてあ
げたいのぉ」
「昔はここの水も効果はバッチグーだったん
だよぉ」
涙を流して喜ぶ方もいらした。
あ、明日もたくさん持ってこよう…
ボスは、青い妖狐だった。
自治会チームの連携をみてるだけで面白い。
狐火を消す係
油揚げを投げる係
隙を狙い尻尾を切る係
尻尾を切ると、子供の姿に変わるのだが、
容赦なく攻撃すると、また妖狐にもどる…
欺くための変身かぁ…私だけだったら
絶対騙されそうだ…
気づくと宝箱が落ちていた…
油揚げ、変身キャンディ(袋入り)
マジックバッグ(小)金貨2枚、
キツネの尻尾×3、妖狐の毛皮(青)
「ほい、旦那さん!」
「あ、有難う御座います。大切にします」
健介も、マジックバッグを手に入れたのでし
た…(健介さん、何気に3個目…)
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どうぞ宜しくお願い致します!
ゴン太と八十助さんの再会希望の方は…
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