鍋ぶた73 あぁ 思ひ出の夕日丘ダンジョン
のんびりとした気持ちで読んで頂ければ
幸いです。少しでも面白かったと思って
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お願い致します(*´◒`*)
誤字訂正、ありがとうございます!
二人の共通な思い出が眠る夕日丘ダンジョン
にやってきましたよ〜。
もう少し話を追加したかったのですが間に合
いませんでした。明日に続きます。
が、間に合えば今日中に投稿致します。
(╹◡╹)
元、GMDSの社員だったと告げた健介。
頭がボーッとしているようだ。
「辞める時に『忘却』されたな…本当に
どうしようもない会社だな…」
何があったのか、話を聞くと、時系列が
ぐちゃぐちゃだ。メモをとりながら、
静かに話を聞いた。
▲▽▲▽▲
大学在学中に友人とダンジョン
サークルに入りダン活動していた。
サークルの先輩がGMDSに就職し、
健介達も在学中からスカウトされ友人と
共に、そのまま就職。
ダンジョンのモンスターがスタンピード
を起こさないように、また、一般人に
不安を与えないようにと、水面下でダン
ジョンを攻略しながら核を壊して消滅さ
せるのが国家機密の任務。
それを請け負う唯一の会社がGMDSだ、
と教育されていたそうだ。
誇りを持って仕事をしていたが、少し
ずつ疑問が生まれてくる。
プライベートなダンジョンの核も壊して
いくのに、会社買取のダンジョンの核は
壊す気配が無い…
会社の業績は鰻登りなのに、給料が約束
の金額から、高い探索保険や研修費、
送迎代が差し引かれる為、なかなか寮か
ら出られない。寮費が値上げしていく…
ただただ搾取されていく構図なのだ。
▲▽▲▽▲
断片的に思い出しているようだが、自分から
思い出す事ができない健介を見て、みゆきが
時々質問する。
友達の名前や、先輩の名前はなかなか思い出
せないようだ。が、何度か、チームを組んで
ダンジョンの核を壊した事を思い出したみた
いだ。
「一度に思い出すとパンクするかもしれ
ないし、今日はもう寝た方がいいね」
「うーん、ママさん、クリーンとスリー
プおなしゃす。疲れすぎた…」
そんな使い方の『スリープ』よ…
ベビーシッターも出来るんじゃなかろか…
布団に入ってもらい、
「クリーン、睡眠導入
朝までグッスリ〜」
怪しい呪文だが、健介の『何だそりゃ』の
眼差しがなくなる。
あっという間に、夢の世界へと落ちていった
健介なのでした…
▲▽▲▽▲
朝、起きた時には健介が起きていて、珍しく
朝ごはんを作ってくれていた。
久しぶりの丸いおにぎり
ワカメスープ
等間隔に切れ目の入ったソーセージ炒め
きゅうりとトマトのマヨサラダ
更紗と翔は、2日間でテストが終わる。
ここまで頑張って勉強する姿は、初めてみる
気がする。暗記カードをめくりながら、
もぐもぐしている。
頑張れ〜!!
子供達を全員送り出した後に健介が、地図を
広げて見せてくれた。
「7箇所、ダンジョン思い出した」
「赤丸つけた処…ママさん、ここは多分
行ったことあると思うけど、どう?」
「………地名が夕日丘……」
みゆきは頭がガンガンしてきた。まさかの
まさか…みゆきは自分に『解呪』をする……
「「夕日丘ダンジョン!」」
意図的に『忘却』をかけられていたのかと
思うと、非常に腹だたしい事だ。
健介と出会った大切な思い出の場所のはず…
「ここに行けば、また何か思い出すかもしれ
ないなって気がして。もうないかもしれな
いけどね……」
「今日いく?」
「覗きに行かね?で、やってなければ
俺もピンバッジ欲しいんだけど…」
あ、月見のね…抜け駆けしちゃったよね…
すんませーん…
▲▽▲▽▲
合成してレベル250になったプヨ丸と
うさゴンを連れて、夕日丘ダンジョンへ
やって来た。
うん、あー。これは…
破れたトタン屋根、割れたガラス窓…
あ、誰か出てきた…
「おはようございます。山下と申します。
夕日丘ダンジョンのオーナーさんで、
いらっしゃいますか?」
「…はい、どちら様ですか?」
70代くらいの男性は健介に警戒したが、
みゆきを見て安心したように返事をした。
ランニングシャツにハーパン姿、起き抜け
なのかな?
「突然すみません。ダンジョンの探索の許可
を頂きたいと思いまして…」
「…ああ、はい、何だお客さんね。いいよ。
でも買取は出来ないけど大丈夫かい?」
山下夫妻は、にっこり笑う。レッツ商談
タイムだ。少し怯えたオーナーさんには、
うさゴンの出番でございます………
「キュッ!」
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健介さんがにっこり笑ったら、逆に怖いん
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