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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
村長とダンジョンイッテミヨ
68/93

鍋ぶた68 吹き飛ばされてギックリ腰

挿絵(By みてみん)

のんびりとした気持ちで読んで頂ければ

幸いです。少しでも面白かったと思って

頂けたら、評価やブックマークを是非

お願い致します(*´◒`*)


誤字訂正、ありがとうございます!


無自覚チートなみゆきさん、探索が初心者

の為、さすがにB9フロアは厳しいかな…


ここクリアしたらお昼だから頑張って!


ボスのいる部屋の前で、特製回復茶を飲む

2人と1匹。みゆきはHMPポーションを

片手に、村長とうさゴンに目配せをする。


うさゴンが応援肉球スタンプをしてバフを

かけてくれた。

(ボス戦前のルーティーンに決定)


「無敵!隠密!防音!」


唱えてすぐさまMP補給。みゆき達は、

七色のオーラを纏いボス戦に繰り出した。


「パラライズ!ポイズン!スリープ!

 スロー!」


「フローズン!」


先手必勝!呪文を捲し立てたるみゆき。



一方、突然の事で己に何が起きたのか全く

分からないミクロドラゴン。

眠くて、寒くて、息苦しくて、動けないし

痺れている…の5重苦…


このままじゃ危険だ…!

ナイフが何回も飛んできて、だんだん鱗が

剥がれていく…


根性で煙幕を張り、意識を失う前に

『徐々に回復』のスキルを使い、煙幕が

切れる前に隠し通路から脱出した…



「何この煙!なんも見えない!」

「奴が逃げるぞ〜い!」

「な、なんか、匂いがやばい…」

「毒だな!無敵のうちに逃げるか…」



みゆき達は突然の煙幕から慌てて離れた。

『クリーン』をかけたが、煙が綺麗に浄化

された時には既にもぬけの殻だった。


「逃げられたかぁ…」


この部屋にも落とし穴を作っておく。

マップを見ると、ボスは罠を仕掛けていない

部屋に移動していた。


「グエッ!!」

「っ!なんだよぅ。どしたよ?」

「あ、うん。気官に唾がねっ…」



村長に驚かれてしまったが、突然レベル

アップした。ボスかと思ったら、ボスでは

なかった。


どこかの落とし穴に、何かのモンスターが

落ちたのかな?びっくりした…


みゆき特製の回復茶を飲んでから、ボスを

追っていく。やっと着いた部屋にはボスが

居ない。マップを見ると、部屋から部屋に

どんどん移動している。


これはラッキーかもしれない。

うまくいけば、落とし穴の部屋に…


「あ。落とし穴の部屋!!」

「おお〜マジか!落ちろ〜」


赤いアイコンを見ていると、暫くしたら

また移動する。が、次に来た部屋も確か

落とし穴を作ってある。暫く止まっていて、


赤いアイコンが消えた…


みゆきはレベルアップに備えて構えた。


《うーわわわあぁぁぁぁ〜》


凄まじいレベルアップの波が押し寄せる。

うさゴンも毛が逆立っている…


「おぃ、落ちたのか?やったか?」

「間違いないっ!村長、宝箱取りに行か

 ないと!」

「だな」


15分くらい歩いて、ボスが落ちた落とし

穴の部屋に入る。穴を埋めると宝箱が出て

きた。


村長の話だと、最下層への扉の鍵が入って

いるらしい。



宝箱を開けてみた。



鍵(B10への扉)

ドラゴンの魔石

ドラゴンの爪

ドラゴンの革

ドラゴンの鱗

金貨25枚


やった!

扉の鍵をゲットした!!


「なんでぃ、聞いた話より楽勝だなぁ…」

「あの煙、無敵じゃなかったらどうなるん

 かな?」

「聞いたことねぇから、わからんねぇ」


村長とみゆきが余裕な会話をしていたら、

いきなり熱い突風が吹いてきて、みゆき達

は吹き飛んで転がった


「うぉ?!!」

「ぎゃぁ!」

「キュー」


辺りを見ると、たくさんのサラマンドラに

囲まれていた。ボスを倒した後に攻撃して

くるとか…あるんだ…


考える暇も無く、またみゆきの足元から

旋風が巻き起こり、対応する前にまた吹き

飛ばされた。


「ギャッ!」


みゆきは慌てて『無敵』を唱えると、地面

に転がり、バレーボールの回転レシーブの

如く立ち上がったが、その瞬間…



グキッッッ



え?こんな処で?やばい!腰!

またやっちゃった!?


(落ち着け!まずポーション、いや

 回復のお茶を飲んで…)


腰が痛くてなかなか動けない。

村長が4匹、うさゴンが3匹退治し

みゆきの近くまで来てくれた。


「連携プレイで熱風攻撃してきてんぞ〜」

「キュー!」


「腰の回復!」


なけなしのMPでなんとか痛みを抑えて、

回復のお茶を飲んでMPを回復させた。


無敵状態に重ねがけをする。


「風防御!ウィンドブレイク!

 ウィンドブレーカー!?」


無敵が切れる前にピンポイントで有効な

防護魔法!


「あ、あと炎の盾!」

(プレミアムリトルブル戦でのドロップ品)


村長に渡して防いでもらう。

炎がはね返り、サラマンドラは怯んだが

炎に強いのか、炉の中の鋼鉄の様に身体が

オレンジ色に光っている…



残りの5匹は、みゆきの反撃だ!



「落とし穴!ウォーターフォール!」



終わった花火をバケツの水に入れたみたいに

ジュッジュッ、と音がして戦闘が終了した…



《ぬあっ》

「いたたたたぁ〜」



だめだ、レベルアップの衝撃で腰が痛い…



エリクサーを丸々1本飲んだら身体中が、

カーッと熱くなってきて湯気が出てきた。


村長が『ウォーターフォール!』とか言って

きたけど、水は落ちてこなかった…



宝箱は4つ。炎と風の魔石だった。



後の冒険者達の為に、

【ファイヤウィンドブレーカー】や、

【ガスマスク】を作り、月見ダンジョン村

で販売してもらおうと考える、みゆきさん

なのでした…


読んで頂き、ありがとうございます。

↓広告の下辺りに☆☆☆☆☆の評価が

出来るようになっています。

評価頂けると幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します!


ミクロドラゴンの煙の毒について、

「聞いたことねぇから、わからんねぇ」と

答えた村長さん。


後から考えると恐ろしい話だと気づいた方は

是非いいねをお願い致します…少しだけ

ゾッとするお話でした…

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