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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
村長とダンジョンイッテミヨ
67/93

鍋ぶた67 B9 ボスハント開始

挿絵(By みてみん)

いいね、高評価、ブクマを誠にありがとう

ございます!とても励まされております。

これからもどうぞ宜しくお願いします!


さて、今回は月見ダンジョンB9フロア!

一筋縄ではいかなくなってきた(?)

みゆきさん。頑張って!!

日曜日の早朝。


みゆきは朝からお稲荷さんや、タコさん

ウィンナー、唐揚げと野菜の甘酢餡かけ、

イカフライ、焼きそば、だし巻き卵、ミニ

ハンバーグ、きゅうりの浅漬け…などなど…

大量生産。


子供達の勉強応援【みゆきの幕の内弁当】

を作る。多めに作ってアイテムボックス

に入れた。(張り切ると毎回作りすぎる)


子供達にマジックポーチに入れて渡した。

マジックポーチは、なかなかお披露目の

機会が無かったので3人供大はしゃぎだ。


上限30個だが、大事な物を仕舞えるし、

自分しか使えなくて、盗難防止でしょ?

改めて考えると、めちゃくちゃ使える。


柑奈は今日は家で、本を読んだり、色々と

考察したいらしいので、今日は子供達だけ

で留守番してもらう事にした。


健介は今日の夕方帰って来るので、万が一

みゆきが遅くなった時用に、健介の夕飯も

柑奈に預ける。



月見の最下層クリアまであと2フロア。

うさゴンを連れて今日も朝から行って

ミヨ〜ッ!



▲▽▲▽▲



村長はもちろん今日も一緒に探索だ。

持ち主としては制覇したいよね。


そりゃそうだ。今日はうさゴンと一緒に

探索出来て嬉しそうな村長さん。


昨日と同じく、GMDSの皆にも挨拶する。


「また会えてよかった!

 これ、お昼に食べてね。」


みゆき特製の幕の内弁当を渡す。

全員、目がうるうるしている。


いつも何食べてるのか聞いたら、基本は

ダンジョンでのドロップ品と回復の泉水で

過ごすらしい。


基本的な調味料やお米、小麦粉、水筒と

調理器具は常備しているとの事。


「あらぁ、大変だね…じゃあ、トマトと

 きゅうりもお裾分けね。生で食べられる

 から楽でしょ?あと、スイーツね」


若い子は応援したくなる、母さん世代…

ついつい差し入れも多くなる。


「今日は柑奈ちゃん居ないの?」

「そうなの。今日のお供は」

「キューーッ!」

「きゅう〜!」


ちょっと村長?全く可愛くないこともなく

もないこともないけども…


お茶目な人だね…ほんと…



▲▽▲▽▲



B9の入り口に来た。ここは熱帯雨林と

いった感じかな…


マッピングで道と敵をチェックする。道は

いくつか大きな部屋と繋がっているが、

この階にはボス部屋がない。


ガイドブックと村長の話だと、この部屋の

何処かにボスがいて、戦闘になり弱ると

すぐに逃げてしまうらしい。


見つけるのが大変なのと、逃げられると

体力を回復してしまうのが厄介で、多人数

で挑戦するのがセオリーだそう。


モンスターでは、

パハロデモニオン

サラマンドラ

殺人トンボ

ホーンスネイル


が多い。他にも結構ひそんでいる


あ。この部屋にいるのがボスの


【ミクロドラゴン】


だな…とりあえずアイコンマークした。


近くの部屋から罠を仕掛けながら行く事にして、最初の部屋へ向かう。


うさゴンのバフをかけてもらい、前進だ!


「隠密」


念のため、見つからないように行きたい…

うさゴンが先陣を切って歩いていく。

みゆき、村長の順で進む。



▲▽▲▽▲



うーん…隠密に気づいてるのかなぁー?



50センチ程あるトンボが首を傾げ、

ホバリングしながら付いてくるのだ。


殺人トンボだ。

みゆき達の周囲を探るように飛んでいる。


何もしてこないが、顔が常に自分達を向い

ているのが気持ち悪い。

尾が長く、3本棘が付いていて危険度が

高そうだ。


不思議そうに首をかしげている…

(ようにみえる)

非常に緊張する…



《トンボ捕まえるみたいにできるかな?》



みゆきは小さなライトを空中に放ち、

殺人トンボの気を逸らした。トンボは光に

対面して首を傾げている。


そのまま、ぐるぐるとトンボの目の前で

ライトを動かすと首がクルンクルン動き、

急にジグザグと素早く飛び始めた。


あ、目は回ってるんだろうけど、

思ってたんと違う…



「あ!うさゴン!危なっ!」



殺人トンボはぶつかる寸前、うさゴンに

素早く避けられた為、地面に激突した。


バタバタしながら棘から液体が出ている。


「うへぇ、これかぁ。殺人トンボの攻撃が

 当たるとヤケドみてぇに腫れっちまうん

 だとよ。危ねえな〜。」


「何それ、怖〜い!クリーン!」


みゆきは、周辺に飛び散ったトンボ液を

一掃した。それからフローズンで凍らせた

処に、うさゴンが高速体当たり!氷の亀裂

と共にキラキラと消滅した。


《グエッ》

みゆきはレベルアップした。



ドロップ品【メガネ】が出た。

『鑑定』すると殺人トンボの目線で広範囲が見えるようだ。


みゆきは眼鏡をかけてみたが、秒で外す。

複眼ってやつだ。無理!村長にあげたら

喜んでいる。おちゃめさんだよ、村長…



ちょっと騒いでいた為か、空を飛ぶ鳥の

モンスター4羽に見つかってしまった。

クチバシをカッカッ鳴らし、空から襲って

きた!


『無敵!』


みゆきは咄嗟に唱える。

投擲ナイフを投げる村長によって1羽

キラキラと消えた。


みゆきも村長の真似をして、購入していた

投擲ナイフを投げてみたが、避けられる…

ナイフは遠くまで飛んでいってしまった。


これは手元に戻るまで時間がかかる…


代わりに、投石玉を投げると顔に当たり、

衝撃波を受けて落ちてきた。


パハロデモニオン…鬼オオハシドリ…

なるほど…


クチバシの牙が恐ろしく、更紗が好きな動物のオオハシドリとは全く違うが…


落ちてきたパハロデモニオンに向かって、

みゆきは手元に戻ってきた投擲ナイフを

投げると今度は命中してキララした。


うさゴンも電撃で一匹撃ち落とし体当たり

でキララ。


最後の一匹は、高い木の枝に停まり高みの

見物だ。


《ウエッ》

またレベルアップした。


「クェ〜〜〜!」


と、パハロデモニオンがひと鳴きすると、

突風が吹いてきて身体中が切り裂かれる

ような感覚になった。


(無敵切れてなくてよかった!)


みゆきは、同じようにパハロデモニオンに

トルネードを放つ。


威力の差よ。翼を広げて逃れようとする

パハロを捉え、見事に空中で消える。


「あ、宝箱が落ちてくる!気をつけて!」


ドゴッ


宝箱の角が地面に刺さった。


中身は【パハロウェア】

軽い着心地と防風効果のある着ぐるみ


うさゴンサイズなので着せてみると、

ただただ可愛い!!このままイッテミヨ〜!




▲▽▲▽▲




一つ目の部屋へ着いた。部屋というか、

まるで大きな巣だ。窪んでいる地面から

推測すると、ミクロドラゴンと言っても

3メートルはありそうだ。

みゆきは寝床であろう窪みに落とし穴を

仕掛け、全体にクリーンをかける。


巣の端にキラキラ光るものが見えたので

探りにいくと、黄金の玉や、銀のスプーン

などがゴロゴロとある。ボスは収集癖が

あるのかな?


『鑑定』すると


【亡国の宝玉】

今やなき星の大半を占めていた王国の

シンボル。神殿の最奥に祀られていた。


【銀のスプーン】

毒味用のスプーン。

愛らしい猫のモチーフが人気。


【アンドレアの髪飾り】(呪い)

町娘のアンドレアに贈られた髪飾り。

贈り主の名前がわからないが、ゴールドに

グリーンの宝石が付いている。

まさか、金髪にみどり色の瞳を持つ彼の方

からなのだろうか…決して結ばれる事など

ないのに…

(身に着けると『夢見がち』が凄い事に…)



たくさんあるので面倒くさい。

とりあえず宝物は後回し。

先を急ぐみゆき達は、罠を仕掛けてボスの

いる部屋までやってきたのでした…




読んで頂きありがとうございます。

少しでも面白いと思って下さった方、是非

ブックマークや、高評価で応援を宜しく

お願い致します(*´◒`*)


着ぐるみきた、うさゴン、絶対可愛いだろうと思った方は是非『いいね』を宜しくお願い致します笑



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― 新着の感想 ―
[一言] 着ぐるみの形状が気になる。 やっぱり角の部分に嘴がくるのかな?
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