鍋ぶた56 GMDS Inc.…!?
みゆきは顔を見られる前に.咄嗟にとっておきの変身をした。普段よりも更にバインバイン仕様のメイキングボディだ。
「誰だ?出てこい」
みゆきは身体が重いのか、腰が抜けてるのかわからないが精一杯立ちあがろうとしても動けなかった。
隊長と2人くらいが垣根を越えて覗いてきた。
「お。おおう、1人一般人。確保だ」
ガッチリとした背の高い若い男性が2人がかりで助けてくれた。
(あれ?優しい人達?)
グラマラスで、サバサバした美人の女性が
みゆきを覗き込んできた。
「ふーん。はい、山田まゆみさん、怪我はない?」
「へ?あ、あ。え?」
(山田まゆみ?あ、隠蔽したから?ちょっと本名に似てるし…)
「おい!お前、やってんなよな!」
「え?べつに、大丈夫だよ。ね、まゆみさん」
「怖かったでしょ。大丈夫、大丈夫、全部夢だから」
(この人達誰?鑑定つかわれた?)
「あの、警察?レスキュー隊?とかですか?」
「え?うちら?GMDS Inc. の者ですよ。『グローバル マジェスティック ダンジョン システム インク』って会社の社員だよ。ダンジョンの管理をしてるの」
「おい!!」
「大丈夫だよ〜。はい、じゃあまゆみさん、ここに座って?」
みゆきは言われるがままにベンチに座る。
美人女性が、みゆきを落ち着かせるように優しく語りかける。悪い人には見えないのだけど…
しばらくすると、超絶イケメン兄さんが目の前に立ち、みゆきの目を見て一言呟いた…
「ウーナィルドゥス」
(ん?なにいった?)
みゆきがポカンとしていると(株)GMSの方々は何事もなかった様にみゆきに背を向けて行ってしまった。
みゆきは誰もいない事を確認してちゃんと元の山下みゆきに戻る。
(なんだったんだ〜??結界の効果で呪文らしきものを防いだみたいだけど…)
サングラスのお店に戻ると可愛い店員さんが、慌ててお釣りを渡してくれた。
まあ、あんな事がありましたが、せっかく来たのでセットアップやこれからの着回しコーディネートを選んでもらって、楽しく買い物をしたみゆきさん。
が、気になる…
(皆さんどんな認識??誰もさっきの話、しないのよ…なんで?)
まるで何事もなかった様に、賑やかなショッピングモールに戻っていた…
人目を避けて荷物をマジックポーチへしまう。
小さなポシェットの中にポーチとマジックボックスを入れてある。全てに盗難防止や持ち主登録をしてるのでご安心を!
ステータス設定もMPを消費するみたいで、疲労が隠せないみゆきさん。モンブランバニラシェイクを飲んでいたら、だんだん本当に夢だった気がしてしまう。
(うま〜い&しみる〜)
お土産にモンブランわらび餅を買っていたらお向かいにあるキッチンカーのワッフルサンドやプチカステラも欲しくなる。ごっそり買って、こっそり収納……の、繰り返しだ。
目につくものが眩しくて、気づくと散財しているみゆきさんです。
▲▽▲▽▲
さてさて、ダンジョンのドロップ品。卵やら羽やら…魔石や糸以外は見もせずに全て売り飛ばしてやったみゆきさん。
ショッピングモールであと一回は散財出来るくらいの売り上げがあったそうです…
拙い文章ですが読んで頂きありがとうございます。
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たくさんの人が、色々忘れちゃったみたいです。
日傘で子供を守ろうとした勇者を讃えて
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