鍋ぶた32 月見のプヨさん
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2022/05/31現在
初1ケタ(涙)ありがとうございました
〜月見ダンジョンB3へ〜
階段はみゆきが、クリーンをかける。
「ジュブジュ…」
「はいそこ、ジュブんのやめて〜いきますよっ」
健介は先を行き
プヨ丸もスーッとついて行く。
B3はこれまでと変わらない雰囲気で
遺跡っぽさが更に風化した感じ
マッピングで見ると、奥の方にプヨ丸1が居る
「パパ、プヨ丸、奥にプヨ丸1がいるよ!」
ガイドブックによると、ボス部屋前の部屋だ
今回も直行したいが、月見の滝という
ちょっとしたスポットには寄ってみるつもりだ。
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ゴーッと滝の音が轟く
橋が掛かっていて
そこから壮大な景色を眺めることができる…
観光スポットかいな……
パワースポット的な?
いや、どんよりしていて寒気がする…
うーん…
なんていうか、
全体的に禍々しさが
ヤバイんだよね
水しぶきを浴びたら病気になりそう…
健介が肘でつんつんしてきた
「得意のやつ、はよー」
「はいよ〜」
みゆきは盛大に「クリーン」をかけ
一瞬で爽やかマイナスイオンに包まれた。
「「はぁ〜〜〜」」
これこれ、滝といえば
この清々しいマイナスイオンの
ミストでしょう〜
景色を楽しんでいると
滝壺にきらめく何かが見えた
「ねえ、あれなに?」
「お!お宝じゃねえかぃ?」
健介がジャブジャブと
滝壺に入って拾ってきた
装飾がゴテゴテスタイルの
手のひらに収まる筒状のものだ
「あの、これ、鑑定してみてくださいっ」
ん?パパ急にどしたん??
まぁ、するけどさ…
【鑑定】
皇帝の薬筒【呪】
呪いのせいで、一族は崩壊
気づいた皇帝の従者が
皇帝を助けるために
薬筒を取り上げ深い湖の底へ沈めた
「わぁ〜っ解呪っ!解呪っ!!」
「えーっ!?呪われてるの??
いーやぁー!」
【鑑定】
皇帝の薬筒
かつては王国を滅ぼした呪いの薬筒だったが
無名の婦人により解呪済み
装飾がゴテゴテ。
【鑑定】
山下健介【呪】
呪いの薬筒を手にした為、心が乙女に…
「わおぅ!だからかっ〜パパも解呪!」
「はっ!!
うぉ〜怖え。呪い怖え〜!」
滝壺の輝きが増した気がする
おそらく呪物が無くなったからだろう。
アイテムボックスにしまうと
26万円の価値だとわかった
「これ…村長いるかな?」
「俺だったら…要らないカナ」
村長がいらなければ売ってしまおう
20分ほど進み、泉の部屋に着いた
この部屋、かなり綺麗だ
プヨ丸1が天井に伸び広がって
シュワシュワしている
スライムって
泉を通して各階を移動できるのかな?
回復の泉はB2と同じ様な状況で
汚れが薄まっているが、まだまだ汚い
「プヨ丸達よ、ごめん。クリーン!」
泉の部屋をピカピカにして
いざ、ボス戦だ!
プヨ丸1はいじけたように泉に消えて行った
ボスは『月見オーク』
まぁ、普通のオークなんだけれども…
余裕で勝てた!
槍使いだった
宝箱には
EXポーション
オークの大楯
桐の箱
銀貨5枚
が入っている
桐の箱が大きいのが嬉しい!
豚バラブロックがたくさん入ってる〜
(角煮を作り置きしよう!)
プヨ丸はジュバジュバと揺れ
レベル13になり
スキル『宝箱』を覚えていた
「宝箱ってなぁに?出してくれるの?」
プヨ丸は体にさざなみを立てて
『ぐぁっ』っと、
あくびのように体を開く
ゴトンッ
宝箱を落とした
レベルが10に減っている
『宝箱』をもう一度やってと言ったら
ブリュンブリュンと揺れたので、無理らしい
宝箱の中はふわふわな毛皮と毒消しだった
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B4、B5も、簡単なボスで圧勝だった
プヨ丸はレベル19だ
「宝箱出せる?」
でたよ、みゆきの【ごうつくばり】
プヨ丸はグワ〜っと体を開いて
ゴトン!と宝箱を出した
またレベルが10になっていた
「宝箱にはレベルを使うんだ…
可哀想な事をしたかも」
宝箱はさっきよりも豪華だった
甲虫の鎧
エリクサー
虫笛
「月見ダンジョンは1日で制覇出来そうだな」
「ね。16時30分には翔が帰って来るから、出来るだけ行ってみよ」
そろそろお腹が空いてきた。
B5の魔法陣で入り口に戻る。
村長と、村名物(?)月見うどんを食べる。
村長の奥さん手作りのうどんだ。
「初めまして。いつもお世話になっております」
「こんな何も無い所に来てくれてありがとうね」
優しそうな、背の高い奥様だなぁ
うどんも自作の手打ち麺らしい
トッピングの天ぷらも美味しい!
サクサクッ!
また食べたいな
村の外観が整ったら家族で遊びにこよう
村長に
プヨ丸の話と呪いの薬筒の話をしたら
「おおぃ、かっこいいなこれ!!」
村長は強者だなぁ
みゆきは追いクリーンをかけてから
プレゼントした
無駄にならなくてよかった
プヨ丸には、ダンジョンが綺麗になるなら
好きにいて欲しいと頼まれた
村長からしたら、
もっと増えてもいいぞって話しだ…
スライムを攻撃しないように
徹底してくれると約束してくれた
よかったね!プヨ丸たち
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魔法陣でB5へ、そしてB6に降りる
プヨ丸1は、
B6の通路天井に広がって
へばり付いている
ジュワァジュワァと
早めに移動しなから綺麗にしていた
「プヨ丸達、今日もこっちいる?」
プヨ丸はブリュンブリュンとNO
プヨ丸1 ポヨンポヨン
《残る ダンジョン 仲間増やしたい》
ん?プヨ丸の?声かな?頭に響く。
プヨ丸1を鑑定すると、レベル24だった。
【鑑定】
プヨ丸1
スライムレベル24
融解、吸収、分裂、合成、宝箱、意思疎通、
「意思疎通?」
《分裂、ダンジョン、綺麗、したい》
なんとなく意思が伝わる。
じゃあ、君は今日から
『月見のプヨさん』
と改名した
「頑張って綺麗にしてね」
みゆきの声に、
月見のプヨさんは、
3回分裂して8匹に
え。いや、多くない?
月見のプヨさん、月見のプヨさん1、
月見のプヨさん2…………プヨさん8
全員レベル3だ
「プヨさん方や、
8匹以上は増やさないでね
宝箱は出してもいいけど」
全員
ポヨンポヨンポヨンポヨン
なんか面白い光景だ
解散したら、
それぞれが散らばっていった
「スライムって計り知れないね」
みゆきの発言に
「おまえもな」
と、呆れる健介でした。
拙い文章ですが読んで頂きありがとうございます。
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