鍋ぶた3 奥様、魔女ってます!
子供の頃、魔法少女に憧れてた事があります。
呪文を唱えたらヘアスタイルとか洋服が変わるアニメでした。みゆきさんは本物をゲットしたようです。少女では無いので、魔女になりますね…
初めて長い文章を書いてますが、本当難しい事ばかりです。何回見直しても間違えてます。どうか暖かく見守ってくだされば幸いです。宜しくお願い致しますm(_ _)m
いいね、高評価、ブクマ、をありがとうございます!
とても励まされております。これからもどうぞ宜しくお願いします!
「今日は疲れたから早めに寝るね。おやすみ」
みゆきはパジャマズボンのウエストゴムに、【アイテムボックス】を挟み自分の部屋へ向かう。みゆきボディは、多少膨らんでてもバレないのが良いところ…
コロナ禍で作った、みゆき専用の仕事部屋兼寝室へ入る。みゆきはベットに転がり自分を鑑定する。
☆☆☆☆☆
山下みゆき
レベル9【MAX14】
HP37/40
MP17/25
俊敏レベル0【MAX2】
錬金レベル0【MAX1】
状態異常【腰痛.肥満】
(とても動きが鈍く生活に支障がある)
☆☆☆☆☆
少しHPが回復していたが、腰痛は消えていなかった。
「人に鑑定されたらたらやだわぁ…肥満とか、わざわざご丁寧に表示されちゃうんだねぇ…」
昔、少しだけ使ったことのある錬金も俊敏も、今や無かった事になっている。
「まぁ、いいや。武器を確認してみよっ!ブキBUKI!」
念の為、部屋のドアが閉まっていることを確認してからアイテムボックスを開く。
太陽の剣(光属性) 300万
三日月の槍(闇属性) 240万
朱雀の刀(火属性) 320万
龍神の短剣(水属性) 280万
白虎の弓(風属性) 290万
玄武の杖(土属性) 290万
解体ナイフ(レベルMAX全自動)150万
投石玉(レベルMAX自動回収)10万
ポイズンスピア80万
パラライズウィップ45万
綺麗に色んな属性が揃っていた。高額過ぎる事は、サラッとスルーするみゆきさん。どうせ売るところがないので、価値がピンとこないのだ。
(自分が使うなら…杖とか短剣かな…?いや、昔みたいには動けないから短剣より弓かな?解体ナイフは料理で使う?)
解体ナイフを出して、手に取る。まるで、匠の作る高級ナイフだ。見た事はなくても分かるくらいにオーラがある。
「これは使おう、便利そうだし、絶対ギコギコしないやつだわぁ」
投石玉も出してみると、手にしっくり来た。持ちやすい形で、投げ易い重量感だ。
「ポケットに入るので、気軽に使えそう!他の武器は明日ダンジョンで試そ〜っと」
防具をみる。みゆき的に、これはかなり楽しみだった…の、だ…が…
「まあね、わかっちゃぁいたけどね…」
サイズ感が…まぁ、仕方ないのだけれど。みゆきは鏡に映しながら、大きめなものを選んでいく。
「これなら着れそうかな」
ラグランスリーブのチュニック(身軽)2万
ストレッチのパンツ(俊敏)3万
レースアップブーツ(罠回避)6万
フード付きのローブ(認識阻害)12万
みゆきはこれらを着用してみたが、なんだか丈が長過ぎていて野暮ったい…みゆきはワガママバディだが背は低いのだ。そして、着る物に少しはこだわりがある。
「よし!これ、リメイクするムニダ〜!!」
ちなみに、他には
月見草のバレッタ(魔力増)20万
金の指輪(魔力消費減) 100万
虹色の大楯(防魔法攻撃) 450万
鋼の鎧(ダメージ半減) 250万
露出多め毛皮の鎧(魔除け)80万
毛皮のリュック
(盗難防止、アイテムMAX100)2000万
が、入っていた。みゆき的に、キラキラしたバレッタなんて気恥ずかしくて使えないし、指輪はみゆきフィンガーにつけると金持ち感が凄い。
最高額の毛皮のリュックは、普段使い出来そうだ。マダラ模様でショートヘアの毛皮がオシャンティ。鑑定したらドットボア(?)の毛皮らしい。みゆきは遭遇した事ないので可愛いぶたさんみたいなモンスターだろうと想像した。
▲▽▲▽▲
みゆきも含めて、一般人は武器も防具もファンタジーなアイテムを見慣れない。今の世の中、殆どのダンジョンは大手企業が管理しているし、限られた人達だけしか探索していない。時々、新しいダンジョンが発見された事がニュースになるが、いつの間にか企業が買い取っている。元持ち主は巨大な富を得て、一躍有名人だ。もちろん、中には個人でダンジョン管理をしている人がいるが、大人の事情にて、最終的には売られていくらしい。
「そういえば、ダンジョンって、発見したらどこかに報告するのかなぁ?でも、出来立てだし、まぁいっか、後で考えよ…では!さてさて」
一番の楽しみ。スキル石を検証の上で、いくつか使ってみようではないか!!経験値増と必要経験値減を使うのに躊躇するみゆきさん。
(私が使っていいものなのかな…)
貴重そうだし、今後の為に家族に取っておこうかと、悩んでいる。家事、生活魔法、メイキング、クローゼットのスキルは値段的にも気にせず使えそうだった。最初に30億円の価値があるスキル石を使ったみゆきは6ケタの数字に動じない。
みゆきは、早速4つのスキル石を選んでサクサクと使ってみた。
家事スキル
(その名の通り、家事に関するスキル)
生活魔法
(その名の通り、生活に関わる魔法)
メイキング
(作る事全般において特化するスキル)
クローゼット
(セットしたコーディネートを
瞬時に装着できるスキル 最大10着)
ステータス確認をすると、思ってたんと違う…
☆☆☆☆☆
山下みゆき
レベル9【MAX14】
HP37/40
MP13/25
ハウスキーパーレベルMAX
メイキングレベルMAX
クローゼットレベル1
俊敏レベル0【MAX2】
状態異常【腰痛.肥満】
(とても動きが鈍く生活に支障がある)
☆☆☆☆☆
家事スキルと生活魔法が無いのは、2つが統合されてハウスキーパーになったのだろう。しかもレベルMAXだ。これは家事も生活魔法も混ざったような楽しそうなスキルで、みゆきはウキウキしてきた。
「メイキングもレベルMAX!」
そのかわり、使えなくなっていた錬金スキルが消えていた。みゆきは早速スキルを試したみた。部屋の片付けを試みる。
「クリーン」
小さく唱えると、部屋の中がワントーン明るくなり、新築の匂いまでしてきた。そして、急にごちゃごちゃしてる部屋が気になりだす。みゆきは、少しだけベットの周りを片付けた。
つもりだが、
(………あれ?全部片付いてる!!??)
気づけば整理整頓された美しい部屋になっているではないか…かかった時間は10分くらいだ。
(この部屋、収納が少ないんだな。いや、荷物が多い?)
綺麗に畳んだ服や、着てない服、書類、なかなか捨てられない思い出品が部屋の隅に並んでいる。
(これは、断捨離品しなきゃだよね!!収納も、もう少し欲しいところ…)
片付けると、いろんな気付きがあった。メイキングで収納を作ろうと試みたが、材料が必要だったようで、出来なかった。
「じゃぁ、さっきの装備品のリメイクをしてみよっかな」
早速チュニックの衿ぐり、袖と丈を詰めてサイズを合わせた。肩にギャザーを寄せて少しでも細く見えるデザインにした。一瞬の出来事だった。
「やっば!めっちゃ楽しい!」
ストレッチパンツは色がグレーだったので真っ黒に染め直し、ローブはダボっとしたフード付きのジップアップパーカーに仕立て直す。試着して、鏡をみると、非常に若見えコーディネートだ。
みゆきが笑顔でくるりんとターンし、もう一度鏡を見たところで、
「お〜い。何やってんの?ガタガタうるさいよ〜」
リビングに作った健介さんの簡易寝床から一声。気づけば夜中の1時半だった。リメイクは一瞬と思ってたけど、ちゃんと時間が経ってたらしい…
それでもかなりの速さで仕立てたのだが…
「ごめ〜ん。目が覚めちゃって〜ちょっと片付けしてた、寝るよ、おやすみ〜」
最初に着ていたパジャマをスキルのクローゼットに収納してから意識すると、全身パジャマに変身していた。
(とても良き!とても良きスキルだー!夢に溢れてる!)
クローゼットに装備をセットしてから、またベットに入る。興奮が過ぎたので、本日2本目のHPポーションを飲んで横になった。良い選択だったみたいだ。みゆきの身体はぽかぽかとして、とても心地よくなってきたようだ。いつもと変わらない、静かな夜。
みゆきはウトウトしてきたが、目を瞑りながら一日を振り返った。ダンジョンで生活が潤うだろうか?食べ物が手に入るだろうか?素材が手に入るだろうか?そしたらどこかで売れるだろうか?
「アプリショップとかで売れるかなぁ…」
ああ、もしもダンジョンが、誰かにバレたら騒がれてしまうのは嫌だなぁ…見えないように物置小屋でも建ててかくした方がいい…かな………グゥ……zzz
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大きな秘め事に少し罪悪感があるけれど、落ち着いたらちゃんと話そう…と考えながら、いつしか眠りだすみゆきさんなのでした…
拙い文章ですが読んで頂きありがとうございます。少しでもみゆきさんを応援したいと思ってくださった方、どうかポチりとお願い致します(╹◡╹)
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何度読み返しても誤字ばかりです(^_^;)
頑張ります。