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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
毎日、日銭を稼ぎますっ
26/93

鍋ぶた26 秘密の花園

挿絵(By みてみん)


時々ジャンクフード食べたくなりますよね…

家族でジャンクフード食べるのが好きな山下ファミリーです。


いいね、高評価、ブクマ、をありがとうございます!

お陰様で、日間ローファンタジーランキングで58位になりました!今までで最高位です。ありがとうございました!

今日は新しい出会いが2つあった一日だ。

これからが楽しみなみゆき。


明日はリフォームだ。

帰り道、見慣れたファーストフード店の

看板をみて


「「ハンバーガー食べたいな」」


健介とかぶった。

夕飯はNAROUバーガーにしよー!

久々に食べるかも。ファーストフード店

ですら、贅沢品で食べられなかったから。


スペシャルセット5つと、ナゲットを15

ピース。

(バーベキュー、マスタード、期間限定の

 ジャングルバナナソースの3点で。)


みゆきは助手席でアイテムボックスの整頓

をした。テレビや、冷蔵庫などの高級品

でも、値段はついてなかった。


服類はクリーンをかけて新品同様になった

中でも、シンプルなものだけ値段がついて

いたので換金した。

1着50円から300円くらいだ。

おそらく他のものは劣化して、ただのゴミ

と化している。


金のネックレスが60,000円。

鑑定すると本物だけれど【呪】とあった。



「ふふふ…呪いのネックレス…」

みゆきは目の前に掲げる。


「うわっやめろっ!」



みゆきは光魔法『解呪』を唱えると、

ネックレスから汚れが落ちるようにモヤが

出て消えた。鑑定したら、呪いがちゃんと

消えていた。ワンチャン霊媒師いけるな。



値段がついてるものだけの表示にし、全て

選択をし、換金した。

食器類、テーブル、靴、ハンガー、ダイニ

ングテーブルセット等。量が量なので、約

12万円くらいに換金できた。


クリーン効果もあってか、なかなかの金額

になった。


他にも、落ちてた財布の中身や小銭は

『総額10,768円』この分は、手紙や

アルバムと共にお返しする予定だ。



▲▽▲▽▲



「「ナローーバーガー!!!」」



更紗と翔が狂喜乱舞。

マジックバッグに入れていたので、ポテト

なんてまだまだアチチだ。



「まてまてーぃ、今日は」

「きょうは、なにー?」

「今日は、花畑でご飯たべよー!」


「「いぇーーーい!!」」


「てかママ、ダンジョンがいい」

「え?花畑行きたい」


「でしょでしょ。そんなお2人に、

 ピッタリなところがあるんです」



なんの茶番かわからないが、ふざけてたら

柑奈が帰ってきた。試験期間なのか、早い

帰りだ。



全員集合したところで秘密基地へ。



「今日は、ダンジョン内の秘密の花園で

 ナローバーガー食べるのはど〜お〜?」


「「「賛成」」」


まだB1ツアーが終わってないので、

みんなで巡りたいとみゆきが提案。

すると、翔が、


「ね、俺1人で行きたい!多分わかる!」


子供の『ひとりでできるもん』は応援した

いところ。こっそりついて行くか…


「いいよね、パパ」

「おう。お前なら余裕だろ。一応うさゴン

 と一緒な」



うさゴンがトタトトンッ!と嬉しそうに足

をタップして、


「キュッ!」


任せろ!と言わんばかりに翔の足元に移動

した。



「ね、私は遺跡行きたい…」


柑奈が言い出す。


「ボス戦がいい!この前怖かったけど、

 またやりたい!」


と、更紗はアグレッシブだ。珍しい。


翔がまだいる手前『こっそりついて行く』

作戦を健介に伝えられない。まぁ、でも、

うさゴンがいるし。大丈夫だろう。



「ねぇ〜いらない!やだ!」



嫌がる翔に、無理矢理ポーションを押し

つけて、念のため地図も渡す。バフもかけ

まくる。


眩しいほどにバフでキラキラ守られた翔は

不貞腐れながらも



「先に行ってる!」

「キュキュ〜!」


うさゴンとダンジョンに入って行った。



「じゃ、ボス戦行くぞ。更紗」

「うぇーい!」



2人が階段の魔法陣へ。



みゆきは、更紗に魔法の短剣を渡す。


「気をつけてね。パパから離れないでね」

「うぃー!」


まぁ、健介が居れば大丈夫だろう。



「じゃあ、私たちも行きますか」

「あ、ママこれ持ってて」


柑奈はダンジョンにあった本を2冊渡す。



柑奈は学者になれそうだね。みゆきは

マジックバッグにしまって、2人で遺跡を

目指した。



▲▽▲▽▲



「うさゴン!後ろのゴブリン!」

「キュ〜!」


翔は目の前のゴブリンが投げてきた斧を剣

で払い、ゴブリンの真後ろをとる。

剣を振り下ろすのを躊躇った一瞬で、先に

ゴブリンが掴みかかり噛みついてきた。


「うわっ!やめろ!」


翔はこれはゲームではない。今までは家族

と一緒で、遊び気分だったと気づいた。

ちゃんと本気で取り組もう。



「まぁ、ママもゴブリンには直接攻撃して

 なかったもんな…。」


でも、やらなきゃやられるだ!生まれて

初めての真剣勝負!!


翔はモンスターだと割り切り、次の攻撃は

華麗に決めた。圧倒的に自分が強い。


ゴブリンに噛まれたところはなんともなく

母の偉大な愛を感じる翔でした。


(あのセンスない長い呪文は恥ズィけどね…)


挿絵(By みてみん)


ちょっとだけシリアスな翔君でした。




▲▽▲▽▲




パパ、先にやらせて!


「オールバリア!リジェネ!」

「隠密」


更紗と健介は自分達にバフをかける。

更紗が扉を開く。全く気づいていないボス

のリトルブル。


更紗はリトルブルに向けて、口をぱくぱく

させて何かを唱える。


リトルブルが何かの気配を感じた時には、

大きなうず潮に巻き込まれている。

健介の見立てだと、この攻撃でボスのHPが

2割削れた感じだ。


健介は闇魔法『パラライズ』を唱えると、

リトルブルは無抵抗に洗われる洗濯物の様

になった。


更紗はむぅ〜っと健介を見たが、うず潮に

向かって


バリバリバリッ!!


稲妻を放射した。

リトルブルはコゲコゲでよろめき倒れた。


「ざくぅ」


更紗は剣を刺したが、リトルブルが身体を

よじると、更紗は剣から手が離れて吹っ飛

ばされてしまった。


身軽に受身を取り、スッと気配を消す更紗

だが、リトルブルは健介にとどめを刺され

ていた。



「お前、焦らせんなぁ」

「ちがう。次でとどめだった。パパに

 盗られた!」

「もっかい行きますか?更紗さんよ?」

「うぃ〜!」



何周するつもりかな?お二人様?



▲▽▲▽▲




「あの湖、釣りできるのかな?じいじが喜

 びそうだよね」


「確かに。連れてきたいけどねぇ。流石に

 ねぇ」


「だねぇ」


なんて話しながら、遺跡にたどり着く。

みゆきは、遺跡の広場でテーブルと

ソファーを出す。

(実家の倉庫にあったやつ。クリーンと

 メイキングでほぼ新品に。)


ゴロゴロしながら、道中倒したモンスター

のドロップ品を確かめていた。


柑奈に頼まれてた本をテーブルに出して

おく。柑奈は色々興味津々で調査(?)

している。


みゆきは暇なのでアイテム整理もする。


ゴミをなんとか纏めたい。ビニール袋に

わざわざ入れるのが、面倒臭いのだ。

(みゆきさんは、贅沢者ですよ。)


こんな事で使うのかい?あー。使ったよ。

この人…


みゆきの手から虹色スキル石が消えた。



「やった!これは便利だよ!!」



アイテムボックスのゴミとゴミ袋を合わせ

ると『ゴミ袋に入ったゴミ』になる。


『合成』スキルをゲット…!


メイキングと合成で何かできないかと

アイテムボックスと睨めっこする。


閃いた顔のみゆきさん。

まさかと思うが…


虹色スキル石がもう一つ消えた。

みゆきさんがとてつもなくニヤついてる。


「解体〜からのこれとこれを合成して〜」

「神スキルだね。いいねっ!」


『解体』スキルゲット…!



柑奈が戻る頃には、月見草のバレッタ、

黄金の指輪、毛皮の鎧、虹色の大楯が素敵

なバッグチャームに生まれ変わっていた。


しかも、6個。 


他にも、余った素材で、小さなピンバッジ

も50個作る。うさゴンの形の可愛い

デザインだ。


柑奈は、


「ママってほんと、マイペースだよね」


なんて言って、本をペラペラめくってメモ

を書いてる。写真もたくさん撮って満足

そうだ。



さ、そろそろ行こうか。



3つに分かれた山下ファミリー。

それぞれが花園へ向かうのでした。



あ。更紗から写真が送られてきた。



「もりニャンアプリ撮ったらパパかわよ」


こちら、更紗から送られてきた写真…

柑奈とみゆきは吹き出した。



挿絵(By みてみん)








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