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鍋ぶた片手にダンジョンへ  作者: ミンすけ
毎日、日銭を稼ぎますっ
25/93

鍋ぶた25 ごみ屋敷のビフォー

挿絵(By みてみん)

思いがけず、お仕事をゲットしたみゆきさん。

旦那さんも、知り合いの為に人肌脱ぎます。

あれ?健介さんもいいスキルもってますね!

妬まれ減給だったんですね、きっと。


いいね、高評価、ブクマ、をありがとうございます!とても励まされております。これからもどうぞ宜しくお願いします!評価が上がってとても嬉しいです。


皆様のおかげでございます。ありがとうございます!


健介が迎えに来ると、

送った時よりもキラキラ光る門の前に

みゆきが立っていた。


狸の置物と並んでいて妙にマッチしている。


ロマンスグレーの渋めな男性と仲良く話し

ている。ダンジョン村のオーナーだろう。


挿絵(By みてみん)


「こんにちは。妻が大変お世話になりました」


健介が挨拶すると、清々しい笑顔で村長も

挨拶した。


「……………と、いうわけでっ、

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します」


「いえいえ、こちらこそ、

いきなり押し掛けて失礼しました。

今後とも、どうぞ宜しくお願いします」


携帯で名刺交換を済ませる。


みゆきが、ダンジョンの中も清掃したいと

言ったので、一人じゃなければいいと契約

を更新した。(過保護の健介)



村長に次回の訪問を、約束しお昼には

近くでラーメンを食べた。



もっちりしたちぢれ麺。煮卵が半熟〜!

分厚いチャーシューもトロトロだ。

結婚前、ラーメンは半分しか食べられ

なかったみゆきさん…


今は汁まで完食ですね…



▲▽▲▽▲


「今日、なんの話だったの?」


みゆきが健介に聞くと、


「そいつの家、ゴミ屋敷になってて…

出来れば片付けて欲しいって話しだった」


家の物は全部いらないから

好きにしていいそうだ。


「避難先アパートも汚いから近くのカフェ

 で話したんだけど…」


「ま、俺が仕事から辞めたの知って声かけ

 てくれたのと、安く上げたいのと両方

 あるよね。物件今から見に行くんだけど

 すぐだから付き合って」


「わぁぁ〜、そーゆーの気になる…」


10分程車で走り住宅街へ


あ〜ね


みゆきは、閑静な住宅街の景観を見事に

ぶち壊す一軒のゴミ屋敷を見つけた。


車を出る前に、自分達を結界で包む。

(絶対鼻やられる)



塀の代わりに足場が組んでありタイヤや

自転車がたくさん積んであった。


一斗缶と木の板で棚が作ってあったり

壊れた傘が等間隔に並びビニール紐で金網

のように縛ってある…。


ペットボトルで自作された、何年物か

分からないボロボロの風車が風に吹かれて

くるくる回った…



「出たよ!悪魔の工作!」



塀の中は服の入ったゴミ袋が大量に積んで

ある。入り口が山下家のダンジョンの入口

より狭い気がする。


挿絵(By みてみん)


みゆきは、閃いて、マッピングで家を確認

する。

『ゴミ』はグレーで表示されていた。


黄色い点がまばらにあり、タップすると

『パソコン』『テレビのリモコン』

『財布』『50円』『アルバム』『手紙』

などなど、市場価値のある物と、プライス

レスのお宝が表示されていた。

『1円』が1番多い。

グレーゾーンにに埋もれているが…



マッピング、ここまで便利とは…



地図を健介と見て、見積りを出す。

既存の片付け屋さんに迷惑をかけてしまう

ので相場の30万〜50万円くらい?


友達割として10万円値引きサービス!

なんとなく盛り上がって見積書が出来た。



依頼主のアパートへ行く。

玄関先で見積りを出すと、喜ばれた。



みゆきは、契約とメイキングのスキルで

契約書なるものを作る。オプションで

アパートの清掃も追加させてもらった。

(だって、きちゃない!くちゃい!)


みゆきは健介と自分に結界を張って中に

入る。


「デモンストレーションです。オホホホ」


と、ビニール袋にゴミをポイポイと捨て

玄関からリビングまでのゴミをまとめ

こっそり空気を『クリーン』して、やっと

息が出来る。


健介がリビングで契約書を書いてもらう間

に台所を片付けさせてもらった。

料理をしない人なんだろうが、ゴミは多い。


こういうタイプの方って、どうすればゴミ

捨てを意識できるのかな…

まぁ、疲れてるんだろうね…


おつかれ様ですよ…


メイキングで実家の廃材を使ったゴミ箱を

作る。ナチュラルの木の素材。


『大きめの燃えるゴミ用』

『中くらいの資源ゴミ用』

『ペットボトルや空き缶専用のゴミ箱』


この家、ペットボトルと空き缶が転がり

過ぎだ。ゴミ捨て口に、ゴミの種類や

捨て場の週間スケジュールが書いてある

デザインにした。


テーマパークにあるようなオシャンな

ゴミ箱になった。


それから、依頼主にも結界をはり

(クリーンもこっそり)

部屋中に『ポイズン』と『クリーン』を

すると、害虫が消えた。


ゴミをアイテムボックスに収納していたら

なんとボックスが満杯になってしまった…


アイテムボックスの画面に


☆1,000万でレベルを上げる

☆拡張

☆キャンセル


と、出てきた。

みゆきはレベルアップしたいけれど

1,000万とかまだまだ無理。


 

☆拡張

【はい】


ポチっとな。


100種×100個=100万円です。

拡張しますか?


(え。また100万!?ぐぬぅ〜!!)


【はい】


ポチっとな。


アイテムボックスが小さく光る。


またどんどん収納が出来るようになった。


ふと閃き、一度収納したゴミをゴミ袋の中

へ出してパンパンにし、また収納する。

【ゴミ袋(満タン)】

で一つの項目になったので収納枠が大いに

減った……


《あぁ〜100万円!!無駄にしてしま

った…何してんの〜!》


と、自分を責めつつも、どうせどこかで

拡張するからと、開き直って再開。

(まぁ、ほんとは悔しいんだけどね)


燃えるゴミが6袋、ペットボトルが9袋、

缶が7袋、瓶が2袋、プラ1袋になった。



『エリクサー&HPポーション入りのお茶』

を、紙コップに入れて持っていく。

依頼主さんが心身お疲れのご様子だった

ので、みゆきなりの応援ドリンクだ。



「お茶をどうぞ」



リフォームを追加した契約も終了の

タイミングでお茶とお茶菓子を出した。

(菓子はみゆき秘蔵のお煎餅と甘納豆)



依頼主はお茶に手を付けなかったが旦那が

飲んだらつられて飲んだ。ひと口飲んで、

暫くしたら全部飲み干してくれた。



「おかわり、失礼しますね」



勝手におかわり継ぐスタイル。


でも、嬉しそうに飲み干す依頼人の頬に

ほっこりと赤みがさしてきていた。



▲▽▲▽▲



依頼主はピカピカなキッチンに唖然として

いる。みゆきは、紙コップとお菓子のゴミ

を手際よく小さくし


「こちらは、ご契約特典のゴミ箱です」


みゆきはゴミ箱を紹介し、ポイッポイッと

分別ゴミ箱に捨てる見本を示す。


健介がジト目でみゆきを見ている。

(え?なんかやらかした?)



元気そうな依頼主に挨拶をして帰る。

車に乗る前に自分達に再度『クリーン』

した、みゆきさんなのでした…




▲▽▲▽▲




「みゆきさんや?

 あのゴミ箱は一体なんだい?」


運転しながら健介が聞く。呆れ顔だ。


「あれ、実家の倉庫にめっちゃあった廃材

 で作ったんだよ。父さんのダブってる

 工具をもらったんだよね。」


「すげっ。なんか、すげ〜わ。

 みゆきさんよ。あんまり外でやるなよ。

 目をつけられたら面倒臭いぞ」


「うぃ。気をつけますっ」



現場へはすぐに到着した。


旦那が建築スキルで足場を作り固めカバー

をして家を周りから隠した。


みゆきは家を囲んで結界を張り

『防音とポイズン』をかけ、盛大に

『クリーン』をかけると家全体、あの傘や

タイヤ、自転車、ビニール紐やゴミ袋まで

綺麗になった。


みゆきは綺麗な(?)ゴミ達を収納。健介

は外の倉庫や粗大ゴミを解体し、それを

みゆきが収納。


ゴミの撤去は1時間で終わった。



「今日はもう終わりにしようか…」

「はい。お疲れ様でした!」


本日何度目かの『クリーン』を自分達に

掛けとても清々しい気持ちで帰宅する。


誰かの役に立っている感覚で、とても心地

よい気分になったみゆきさんなのでした…


▲▽▲▽▲


依頼主さん、元気になってよかったね。




みゆきさん、見切り発車で100万使っ

ちゃったー!また、100万円頑張って!

と思ってくださる方、是非応援お願い致します!


☆☆☆☆☆←評価出来ない〜と言う方、是非なろうに登録してみてください!簡単ですよ。


好きな作品を、応援出来ちゃいます。メッセージや感想書くことも出来ちゃうし、誤字を訂正する事もできちゃいます。その時は是非『鍋ぶた』も宜しくお願いします。勝手になろう盛り上げ隊です。ミンスケ


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