鍋ぶた20 みゆき画伯
山下家の子供達、初めての魔法陣です!
初めて長い文章を書いてますが、本当難しい事ばかりです。何回見直しても間違えてます。どうか暖かく見守ってくだされば幸いです。宜しくお願い致しますm(_ _)m
いいね、高評価、ブクマ、をありがとうございます!
とても励まされております。これからもどうぞ宜しくお願いします!間抜けな誤字にも対応ありがとうございます!!
みゆきvsフロアボス
みゆきの圧勝を見学した山下家御一行様は、
宝箱をゲットし、魔法陣へ向かった。
「どうすればいいの?」
「大丈夫なの?」
「こわいー!」
わちゃわちゃしながら、全員輪の中に入る。
入り口まで魔法陣で戻ってくると、
健介と翔が顔色悪かった。
まぁ、男性って苦手だよね。絶叫系。
9時30分、子供達は寝る時間。
今日はたくさんレベルアップしたのだから、
ゆっくり寝てほしい。
言わずもがな。
皆んな、家に着くなり速攻で
布団に入り、泥の様に眠った。
仕方ないなぁと、みゆきは全員にクリーンを
かけた。(歯磨きしてないからね)
みゆきも疲れたのか、布団に入った途端に
夢の世界へレッツゴーだった。
▲▽▲▽▲
「おはよう」
「…うぃ」
早出勤。健介が元気ない。たくさん寝てたの
に、なんとも疲れた顔だ。
朝ごはんは
サラサラお茶漬けと
きゅうりとナスの浅漬け
予備でおにぎりを渡しておく。
お弁当を渡して顔色をみるが、なんとなく
浮かない顔をしているので心配だ。
昨日はあんなに楽しそうだったのに…
「行ってくる」
「いってらっしゃい!帰ってきたら、
また皆んなで温泉行こうね。
ご飯もそっちで食べよう!」
健介は、少し笑って仕事へ向かった。
子供達が起きてきたので、気持ちを切り替え
朝ごはんにする。
「おはようママ、ベーコンと目玉焼きの
ごはん?」
「そうだよ。パンとサラダもあるよ」
早起きが日課になってきた。秘密基地での
ご飯が楽しみらしい。柑奈まで起きてきた。
ママ、昨日の泉とお風呂に入りたい。
うさゴンの次にすっかり泉依存症の柑奈。
「ご飯食べたら一緒に行こう」
4人でベーコンと目玉焼きを頬張り、
うさゴンと遊んだら、中高生の2人は元気に
登校して行った。
「柑奈、行こっか」
「やった!」
「キュッ」
柑奈は時間にゆとりがあり、少し探索を
したいというので、橋の架かった湖まで
来た。
「うわぁ〜ダンジョンって一体どうなってる
の?」
「天井崩れないの?」
「誰がこの橋作ったんだろう?」
昔から好奇心旺盛な子だよね、柑奈は。
「ダンジョンって、不思議だらけだよね。
他にも、廃墟があったり、花畑もあるよ」
柑奈はとても行きたそうなので、また午後
からの講義の日に案内すると約束した。
「あ。ママ、あそこ、何かあるよ」
柑奈は、ほら穴を指差している。『図書館』
と名付けた部屋だ。説明をすると、行きた
がった。
ハシゴのあたりにゴブリンがいて、うさゴン
が退治しにいく。
「うさゴン有能!」
柑奈と笑いながらハシゴを降りる。
部屋は、みゆきがクリーンをかけた綺麗な
ままだった。
「ここにあった本、後で全部見たいな」
柑奈は興味津々。帰ったら渡すと約束した。
湖を眺めてから回復の泉の部屋へいく。
お風呂のお湯をクリーンで綺麗にし、火の
魔法で温めてみた。上手くいった!昨日の
水着を着用して、ジャボンだ。
2人と1匹で朝風呂しながら、回復の泉の水
を飲む。健康的が過ぎて幸せだねぇ〜
▲▽▲▽▲
柑奈を見送った後に、近くの銀行へ例の
税金等を払いに行く。
うっ!
スピーカー先輩ママがいらっしゃった!!
隠密をかけて受付レシートを取りにいく。
8人待ちだから、20〜40分待ちかなぁ?
静かに携帯をいじっていると、
スピーカーママの噂話しが始まった。
「ねぇ、ここだけの話なんだけどさ、最近
山下さんの旦那さん元気ないわよね〜。
昨日すれ違った時、挨拶したらスルーされ
ちゃったわよ」
「あら、そうなの?大丈夫かしら。
きっとお疲れなのよ」
(!!パパさんの話やないか〜い!!)
「山下さんの奥さん、ほらぁ、仕事クビに
なっちゃったらしいわよ。
いつも家に居て…長女さん大学生でしょ?
大変よねぇ〜。本当お気の毒。旦那さん、
隈だらけだし、顔色も悪かったわぁ」
心配してるようで、人の家の事を勝手に
あれこれ決めつけて噂するスタイル。
あんた、悪い顔してるよ。全然心配してない
でしょー!
その時、
「♪106番のお客様、2番窓口までお越し
ください」
みゆきが呼ばれた。
腹が立って、隠密を解いてワザと目の前を
通った。
通りすがりに会釈すると、スピーカーママと
餌食になってるママが、ぺこりとつられて
会釈した後に
『ギョッッッ』とした顔をした。
罰の悪そうな餌食ママさん…
大丈夫、
『ちゃんとフォローしてくれてた
あなたは良い人認定byみゆき』
スピーカー先輩ママは、一瞬だけ気まずい顔
をしたが、にこっと笑って手を振ってきた。
自分の都合悪い事は無かった事に出来るんだ
よね。つよ…
背中に刺さる視線が痛い。変に挑まなきゃ
よかったとみゆきはちょっと後悔した…
窓口で、受付レシートと、届いたばかりの
支払い書、それからみゆきにとっての大金を
出した。領収書をもらい、銀行を出る。
実際、パパが元気ないのは間違いないし、
今日、話をしてみよう。
健介の大好きなエクレアを買って帰る
みゆきさんなのでした…
▲▽▲▽▲
お昼ごはんは、実家の母に呼ばれてお蕎麦を
食べる。昔から御用達のお蕎麦屋さん。
みゆきは子供の頃から鍋焼きうどん一択だ。
「みゆきに相談があるのだけど…」
母が切り出す。
何事かと思えば、倉庫の整理整頓だった。
「こないだ腰痛めて思ったのだけど。もう、
何かあって動けなくなっても大変だし、
色々片付けたいのよね」
「いいよ。取っておくものとかある?」
「避難用具とか、タイヤは取ってて欲しい
けど、他の物は処分しちゃいたいわ。
あんたの思い出品とかもあるから、持って
いっていいわよ」
下見しに倉庫へ行くと、かなり溜め込まれて
いる。昭和と平成の産物に溢れている。
レトロなタンスや、フランス人形、黒電話。
倉庫全体にクリーンをかけて、片っ端から
アイテムボックスへ入れる。
タンスごと、棚ごと、箱ごと収納したら
ギリギリ全部入った。
殺虫剤程度のポイズンを部屋中にかけると、
隠れていた小さな虫が外に出ていったり
コロリしたのでまた『クリーン』をかける。
タイヤ、コンロ、バーベキューセット、
アウトドアセットは取っておく。
釣り竿セットは要らなかったらもらおう。
捨てるもの、残した方が良さそうなもので
仕分けて整頓し、倉庫に戻す。
みゆきの幼少期の絵やノートが出てきた。
何を描いたかわからない、素晴らしい
アートの数々。よく取っておいてくれたなぁ
と思う。
母の所に戻り、お茶しながら
「こんなの出てきたよ」
と、数々の名作をみせる。さすがは母で、
「これは市内にある、私の実家に行った時の
絵だわ。ばあばと私と、これがみゆき
だってよ。あれ?逆かな?」
とか、
「これは遠足の時じゃない?幼稚園の時。
親子で行ったのよね。普段歩かないから
すご〜く疲れたのよね」
なんて話しているが、楽しそうだ。
「しかも、あんた遠足で迷子になって、
ほんと焦ったわよ。すぐ見つかったから
良いけど。あんなに怖かったのは、あの時
が最初で最後だわ」
「え?そんな事あった?全然覚えてないっ」
「お昼の時に、2人でトイレ行って、私が
出てきたら、あんたいなくなっちゃって」
「慌てて先生達と探したけど、20分くらい
経ったらひょっこり現れてね。どこで何し
てたのか聞いても、『トンネルがあって、
大きいネズミがいて怖くて逃げてきた!』
なんて言ってたのよね。
近くにトンネルなんて無かったし、先生達
も夢みてたのかなってひと段落よ。」
「あ〜、それ、わかった。思い出した」
うっすら覚えていた。
誰もまともに話を聞いてくれず、自分でも
言うのを諦めていたら、そのうち本当に夢
だったのかもしれないと思っていた記憶だ。
「あの遠足行った場所、今はダンジョンが
あるらしいわよ。あんたがトンネルとか
言ってたのも、じつはダンジョンだった
のかもね〜」
お母さん!!かもね〜じゃないよ。
マジ、ぜったいそうだよ!あの記憶、今思えば
まさにダンジョンだ!
『遠足の絵』をよく見たら、穴っぽい丸や、
ネズミのような動物もが描いてある気がしな
くもない…
「お母さん、その場所どこ?」
「お月見山だよ。
子供の頃、何回か行ったよね」
「え?そんな近いところだったの??」
車なら30分くらいで行ける場所だ。他県
だと思ってた。
「そうよ。遊具がいっぱいあるし、広いし、
あんた大好きだったよね〜」
子供の頃の記憶なので、めっちゃ遠い所だと
思っていた。ただ、ダンジョンが現れた25
年前よりも遥かに昔の出来事だ。
もしかしたら、それよりも前からダンジョン
があったのかな…??40年近く前の話だ。
その後、母の手作りプリンを食べながら
思い出話に花を咲かせた。
▲▽▲▽▲
みゆきは、家に帰ると
クリーンとハウスキーパーで家を片付け、
夕ご飯を作る。
ディナーセット
(冷蔵庫の余り物を使ったビーフシチュー)
をアイテムバックに収納した。
パソコンでお月見山を調べると、個人管理の
ダンジョンだった。
月見ダンジョン村へようこそ!!
ダンジョン入場料 3,000円
ダンジョンガイド料 10,000円
※ガイドをつける事をお勧めします。
※完全予約制
15年前くらいから更新されていない…
昔行った事あったかな?全く記憶にない。
「ていうか、入場料取るんだ。テーマパーク
みたい」
気になってダンジョンの事を聞こうと電話
してみたが、繋がらなかった。
今どうなってるのか?今度行ってみようと
思うみゆきさんなのでした…
拙い文章ですが読んで頂きありがとうござ
います。少しでもみゆきさんを応援したいと
思って下さった方、どうか、いいね!や、
ブックマーク、高評価をお願い致します
(╹◡╹)
母上様の手作りプリンを食べたくなった方
も是非、ポチッとお願い致します!