鍋ぶた18 金策に奮闘のみゆきさん
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ありがとうございます!これからも、どうぞ
宜しくお願いします!
文章が難しくて日々難航中です。
のんびりとした気持ちで読んで頂ければ
幸いです。どうぞ宜しくお願い致します!
(*´◒`*)
お昼ごはんは
フルーツサンド♪
昨晩から
水分を濾しておいたヨーグルト
そこに今朝、
りんごをスライスしたものを混ぜて
パンにはさみ、ラップをかけて
冷蔵庫で寝かせていたのだ。
おやつのストックにたくさん作っておいた。
心の栄養。
美味しいもの、必要。
これ、絶対。
食べながら携帯アプリで
家計簿つけているみゆきさん。
今月は、ボス戦やアイテム換金で
潤いがある。
「そのうち、札束風呂、入ってやんよ〜」
なんて浮かれてるみゆきさん。
そんなこと言ってると、バチ当たるから。
『♪♫♩♪♫♩』
携帯が鳴る。
知らない番号からだった。
スルーしたが、何度も掛かってくるので
だんだん心配になる。
誰かに
何かあったのかな…?
4回目の電話の時に意を決して出ると
お役所さんからでした。
「すみません。え。ハイ。えー。ハイ。
すみませんでした。ハイ。わかりました。」
みゆきは電話を切って落ち込む。
失業保険とか、扶養手続きとか、
いろいろ済ませてたのだけど、
ちょっと、まあ、幾つか抜けてたらしい。
まとめてどっと請求書が届くらしい。
私の馬鹿、
もっとちゃんと確認すればよかった!
けど、難しくてよく分からない!とにかく
ちゃんと払うものは払ったと思ってた…
しかも、質素倹約してきてたのにダンジョン
が無かったら、他に何をどうやって節約すれ
ばよかったのか?と思えば、自分のダメさに
とても落ち込み、税金の多さに腹が立つ。
みゆき、暫くオコ。
が、立ち直り早い。ダンジョンで稼げたし、
ま、くよくよしたって始まらない。
「さっさと払ってやんよ〜!任せろ!」
今あるボス戦で稼いだ銀貨分と
ネットショップの売り上げでは足りない。
なんとなく、鎧の売上金には手をつけたく
ない。これに手を付けているようじゃぁ、
先が思いやられる。
ボスのおかげで、山下家は安泰なのでした!
ってなるように修正していこう。
ちっきしょー!!
こうなったら、とことん、とことん、
ダンジョンを利用してやんよー!!
(心の中では後悔と悔しさで
いっぱいのみゆきさんなのでした)
▲▽▲▽▲
夕飯の下ごしらえを終えてから2時間、
うさゴンとボス戦を何度も繰り返して
これから28回目のボス戦だ。
キリ良く30回で終わりにしよう。
「じゃあ、うさゴン行くぞー!」
「キュー!」
うさゴンが支援魔法をかけてくれる。
いつものように、魔法コンボ、秒で宝箱を
ゲットするつもりだ。
扉をバーン!
「パラライズ!スリープ!スロー!ポイズ…
ん?」
パァァーっと3つの状態異常にかかるボス。
いつもなら、激オコな顔で睨むリトルブルが
いるはず…が、上からみゆき達を見下ろす
大きなリトルブルがいた。
「え?え?リトルブルがリトルじゃない!?」
鑑定をするが、弾かれてしまった。
みゆきは背中がゾッとした。スリープが
あまり効かずに半目で睡魔と闘う大きな
リトルブル。
身体で覚えている、いつものお決まり攻撃
をする。
「落とし穴!!ポイズン!ストーン!!
ストーン!!」
「穴ふさぎだ!こんにゃろめ!」
(ん?穴ふさぎ?いつもと違うねみゆきさん)
みゆきは、先手必勝とばかりに、ボス部屋の
システムより先に落とし穴を埋めてみた。
ボス部屋の穴埋めシステムに早さで勝った。
ドンッ!!!
地面が爆発して大きなリトルブルが出てきた。
あ、結構穴埋めって効くんだ…
ドドッ!!!
リトルブルが動いたと思えば、みゆきの目の
前に迫っている
「わわわっ」
みゆきは盾(鍋ぶた)と杖で受け止めた。
ベコッと音がした。
押し相撲の状態になっている。みゆきの
パワーもなかなかだ。が、少しだけみゆきが
押されている…
みゆきは鍋ぶたと杖を手放し、
両手でツノを掴んだ!
うさゴンが後ろ足に体当たりをすると
大きなリトルブルの力が緩んだ。
「そーりゃーっ!!」
みゆきはリトルブルの足を引っ掛けて
横倒しにする。
ジタバタしてて起き上がれない!
可哀想だが、これは逃せないチャンス。
新しく覚えた覚えた魔法で
「フローズン!」
床にスケートリンクのような氷が張った。
リトルブルはツルツル滑って起き上がれない。
そこに、うさゴンが電撃攻撃。
みゆきも今のうちに追加攻撃だ。
杖を拾って、
「氷の床に、落とし穴っ!わぁっ!!」
足を踏み出して杖を振ったのが失敗。
つるん、スッテーン!!!
ツルツルの床に尻餅をつく。
落とし穴がずれてしまい失敗だ。
大きなリトルブルは
頑張ってジタバタ、もがいている。
みゆきは尻餅のままくるくると回りながら
お尻で滑る。
「ぎゃー!」
うさゴンがみゆきを止めようとしたが、
ぶつかってみゆきは方向転換しただけだ。
このままだと、大きなリトルブルに衝突だ!
しめた。逆に、このままカーリングみたいに
ぶつかって落とし穴へ落としてやる!
が、このままぶつかりたくない。
毛玉!!よだれ!!臭い〜!!
「クリーン!!」
みゆきが唱えると、氷の床がさらにツルツル
ピカピカになった!ボス部屋全体がキラキラ
光り、スッキリ爽やかだ。
「わぁぁー!勢い増してるしー!!」
ハイスピードで
大きなリトルブルにぶつかった。
ぼふっっっ!!
意外に柔らかくて暖かい。大きなリトルブル
の横っ腹に衝突してみゆきはストップした。
対して、大きなリトルブルが恨めしそうな顔
でみゆきを見ている。
目が合いながら…
スローモーションで見事に…
ズドンッ!!!
落とし穴へ落ちて行った。
みゆきは失敗から時々学ぶ。
床は凍らせてはだめ。絶対に。
「リトルブルにフローズン!
ストーン!ストーン!フローズン!」
「あなうめ!!!」
自分も最近覚えた魔法をかける。
「回復」
尾てい骨の辺りが癒された。
みゆきはキョロキョロと周りをみる。
見られてるわけ無いんだけど、
さっきのめっちゃ恥ずいっっっ。
「ブル!はよ出てこい!煮て、焼いて
食ってやる!」
(それじゃぁ、鬼ババだよ。みゆきさん。)
みゆきは本気モードに入ったのか、
めちゃめちゃ真剣だ。
デパートのワゴンセール前にいる時くらいに
集中している。
「あいつ、絶対、特上だよ!うさゴン!」
「キュ!」
負ける気はしないが、あいつは強いよ!
時間がかかりそうだ。
ボス部屋が地鳴りして、床の氷が溶けだす。
杖を構えて床を睨むみゆき。
床がパアァーっと光出した。
「きたっ!」
「キュッ!」
「パラライズ!スリープ!ス…」
「キュ〜」
うさゴンが走り出し、嬉しそうな顔でこっち
を見た。トタトトンッ!と脚てタップ。
装飾のついた、豪華な宝箱の前で…
「やぁったぁ〜〜〜!!ぐぉぅ〜
レベルアップ〜!」
「キュ〜〜!!」
みゆきさん、
疲れてマジックバッグにそのまましまう。
「秘密基地へ戻ろ」
うさゴンと、魔法陣に入るみゆきさん。
やり切った、清々しいお顔ですよ…
お疲れ様でした。
▲▽▲▽▲
秘密基地で、宝箱をチェックする。
宝箱に宝石がついている。本物なのかな…?
いつもより豪華で、中身を期待しちゃうね。
宝箱を開ける前に鑑定してみた。
【鑑定】
[プレミアムリトルブルの宝箱]
同じフロアボス50回目の討伐で現れる、
プレミアムリトルブルを倒したドロップ品
「おお〜特別なやつだ。」
期待に胸を膨らませ、いざ、ご開帳!
「わぁぁ〜!特上の牛肉と、虹色スキル石。
めっちゃ入ってる〜。」
宝箱の上蓋の裏側に明細が記入されている。
50回ソロ討伐特典 虹色スキル石×5個
50回討伐特典 虹色スキル石×5個
特上の牛肉
プレミアムリトルブルのツノ×2個
魔法の短剣
(魔法の通りがよく、杖と同様に使える)
炎の盾(炎耐性の高い盾。攻撃を防ぐと
その分炎攻撃を繰り出す)
HHPポーション×10
HMPポーション×10
EXポーション×5
エリクサー×5
金貨10枚
みゆきは魔法の短剣を手に取る。
「これ、よさげ。私が装備しよう。」
杖と短剣の2個持ち、ポケットには投石玉。
虹色スキル石は、困った時に使おう。
金貨の価値は、約10,000円だった。
「10万円ゲットだぜ!!」
今日は、金貨10枚と銀貨が135枚!!
ボスのドロップアイテムを整理して、
要らないものを買取してもらうと
本日の日当27万円だよ!!昨日の銀貨を
合わせれば、みゆきのダンジョン収入は
チャリーン♪2日で、
38万円ナリ!!
「すごっ!がしかしっ!微妙に足りない!」
恐るべし税金だ…
みゆきは夜なべをする事にした。
母さんが 夜なべをして アイテムボックス
で換金してくれた〜作戦だ。
▲▽▲▽▲
うさゴンに、またすぐくるからね。
と言いながら思い出す。
そういえばこの前、
柑奈と作ったビックリボンシュシュ
うさゴンにも合うかと思ったんだった。
うさゴンにリボンをつけてあげると
非常に可愛かった。
蜘蛛のモンスターの糸っていうのを買って、
リボンに「うさゴン」の刺繍をしておいた。
うさゴンは大喜びでみゆきにスリスリ、
「キュッキュッ」
お礼を言ってソファーで丸くなった。
疲れたんだね。
今日はありがとう。うさゴン。
あ、モコモコの毛に埋まって見えない…
▲▽▲▽▲
料理中に、鍋のふたがベッコベコなのを
思い出し、お湯が沸騰するまでの間に、
メイキングで修理した。
材料は、メイキングのスキルでなんとなく
分かる。
ラビットや、リトルブルのツノが使えたし、
ショップからも魔鉱石なるものを買った。
(まぁ、割と安かったものですから。)
元通りになったと思う。
ポトフを煮ている鍋にカポっと乗せた。
ピッタリ!さすがメイキングスキル!
本日は特上の牛ステーキに、
身体に優しいポトフ、
きゅうりとハム入りポテトサラダ
でございます。
おそらく夕飯は秘密基地で食べるっしょ。
みんなが帰ってくる前に、夜なべでもなく
素敵なローブを仕立てたみゆきさんでした。
みゆきさん手作り
【うさぎのローブ】(うさぎの刺繍入り)
♪チャリーン♪
¥40,000-ナリ!!
(お金としては、ボス戦より旨味が…)
可愛い刺繍の出来栄えに、
売るのが惜しいみゆきさんなのでした…
こちらのローブが気になる方、ご試着は無料ですよ!
みゆきさん、手続き忘れてお馬鹿!そんな時
もある!色々と大変だったんだよねっ!と、
慰めてくださる優しいあなた、いいね!を
お願いいたします(*´◒`*)