鍋ぶた16 パーティ結成
初めて長い文章を書いてますが、本当難しい事ばかりです。何回見直しても間違えてます。どうか暖かく見守ってくだされば幸いです。宜しくお願い致しますm(_ _)m
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みゆきさん、ついに秘密を打ち明けます!
怖がるかな?喜ばれるかな?バーベキューできるといいですね。
「今日、ママから本気の本気で、内緒の話があるのだけど、真面目に聞いて欲しいの」
すき焼きが美味しくて大好評の夕食
満腹になってもなかなか手が止まらなく〆のうどんを鍋に入れながらみゆきは皆んなに話した。
「絶対に人に言わないと約束してもらいたいのだけど、いい?」
更紗「なにそれ?めんど」
翔 「なになに!?早く言ってよ」
柑奈「わかったから早く」
健介「…宝くじでも当たったか?」
子供達「「「えー!!まじで!!??」」」
ふぅー
宝くじならバンバンバンザイだよ
もっと凄くて大変な事なんだよなぁ〜
「あのね…我が家に大変な事が起きたのよ。もしもバレると、今後この家に住めなくなっちゃう気がするくらいヤバいよ。だから静かに聞いて欲しいんだけど……」
みゆきは深呼吸をして唱えた
「防音!」
部屋の中に防音のスキルを使い、万が一にも外に声が漏れないようにする。皆が帰る前に虹色スキル石で得たスキルだ。
あまり使う事ないかもしれないけれど、絶対に必要だと思い切って使ったのだ。
全員、ポカンとしている。
「今から契約のスキルを使うね。秘密を知るかわりに、絶対に内緒にする契約。契約を守れる魔法もかけてあるから安心して」
このスキルも虹色スキル石を使って
『秘密を守らせるのにちょうど良いスキル』
を祈ったらゲットしたものだ。
「契約!!」
みんなとみゆきの胸元から一筋の光が出てきて真ん中で繋がり、くるくると回るとそれぞれの胸に戻っていった。
「「なにこれーー!!」」
更紗は固まり、翔や柑奈は興奮中。健介も真剣だ。とりあえず、不思議な事が起きていると全員
理解はしたようだ。
ん。んんんっ。喉の通りを良くしてからみゆきはみんなに伝えた。
「家の花壇に、ダンジョンが出来ました」
「「「えええええー!!」」」
(ほらね、防音、しておいてよかった)
防音してなかったら、ご近所さんが飛んで
きてしまう程の大騒ぎだ…
『しーーーーー』
皆んなそれぞれ自分の口を塞ぐ
「この話、詳しくはご飯の後にダンジョンの中で話そうと思うのだけど、どう?」
みゆきが提案すると、健介は反対する。
「いきなりダンジョンは危なすぎるだろう」
さすが、ダンジョンを知る男、山下健介。言う事がごもっともなのだが、山下家のダンジョンは違うもんね。
「それが、初めの部屋がセイフティールームなのよ。それに、紹介したい仲間がいて。通路に入らなければ絶対安全!なんならここより安全!」
うどんを食べ終えてから、みゆきは隠蔽や隠密のスキルを使う。
「絶対に声出さないでね。階段降りて、扉を2つ入ったら安全。しゃべってオッケ!」
念のため、玄関から花壇までも防音を使う。
それぞれ静かに靴を履き、まだ少し薄明るい空の下、みんなで花壇へ向かう。
『ここ、狭いから一人ずつ入って扉の前で
待ってて。』
健介が先に降りた。続いて翔、柑奈、更紗の順だ。みゆきは最後に穴にはいり、いつもの蓋をして扉まで降りる。
お出かけしてるような雰囲気なので、翔が嬉しそうな顔をしている。
ワクワクのダダ漏れだ…
みゆきは鍵を取り出し扉を開け、全員静かに降りていく。鍵を閉めて、みゆきも降りる。
秘密基地の扉の鍵を開けた。
キィ〜っと扉の音が響き、秘密基地の明かりが灯る。子供達は耳に手を当てて、びっくりしてるが
声を我慢している。ダンジョンに入った時に響く『ブンッ!』の洗練を受けて驚いているようだ。
健介は『お、懐いなー』の一言…
カチャリと鍵を閉めてから、
「ようこそ、秘密基地へ!!」
みゆきはやっと秘密を話せる喜びでついつい大きな声で歓迎した。
▲▽▲▽▲
一通り、ダンジョンを見つけた経緯やダンジョンの敵の種類などを話した。
子供達に、ステータスの見方を教えると、その現象に興奮する、子供達。ダンジョンは都市伝説だと思ってたもんね。健介が子供のように、そわそわしだした。多分ダンジョンに入りたいんだろう…
だが待て!!健介、待て!!
みゆきはまだ話があるのだ。が、紹介したいうさゴンが居ない。おそらく柵を越えて、何処かにいっているのだろう。
ダンジョンマップをみんなに見せると、うさゴンは回復の泉に居た。みどり色に点滅したアイコンをタップすると『うさゴン』と出たのでマーキングしておいた。
「先にうさゴンを紹介したかったのだけど、今ダンジョンに入ってるから、先にこれを皆に渡すね」
革の防具をそれぞれに渡した。まだ、小声の子供達。嬉しそうに防具を受け取る翔と柑奈、まじまじと見ている旦那、更紗は頭真っ白になってそうだ。
こういう時に癒しのモンスター、うさゴンが来てくれたらいいと思うみゆきは
『うさゴーン』
心で念じてみた。うさゴンのアイコンは全く
動いて無かった…
▲▽▲▽▲
それぞれ装備がピッタリだ!みゆきは満足感でいっぱい、ドヤ顔2倍増しだ。みゆきは、おそらくレアだと思われる武器をテーブルにどんどん出す。
「ここから気に入ったの選んでいいよ。でも、危ないので家に帰る前に回収するね。」
旦那は朱雀の剣を選ぶ。みゆきはもちろん分かっていた。昔も刀を使っていたからね。属性もピッタリなのでよかったよ。
翔が、見た目で太陽の剣を選んでいる。
(うんうん。なんか、勇者っぽいぞ!いいね!なにそのポーズ!写真撮りたい!)
柑奈と更紗は困っている。いや、私もこれ、本当はよくわからないんだよね…鑑定してもピンと来ないというか…でも、なんとなく雰囲気で選んであげる。
「とりあえずだから、大丈夫。敵とは戦わなくてもいいんだからね。持ってれば安心でしょ?」
パーティを組めば経験値が入るように契約する予定だ。子供達は危ない事をしなくていい!それでいいのだ。
過保護母さんの代表、みゆきさんです。
「柑奈は弓道をやったことがあるから弓はどうかな?」
の一言で、柑奈は白虎の弓に決めた。
「ママ、ずるい!わたしは?」
と、更紗がゴネる
「更紗はすばしっこいから短剣なんてどう?ママも昔は短剣使ってたよ。最後の一撃だけ出てきたら?」
美味しいところを持っていく気満々になった更紗は、龍神の短剣を選んだ。
お母さんですね、子の性格を熟知している。
「ちなみに。この武器は、ダンジョンからの贈り物なんだよ。激レアだから、大切に使ってね」
それから大切な探検セットを出す。
「何かあった時用。ポーションセットを渡しておくよ」
みゆきは全員にわかり易くラベルを貼ったポーションセットを渡し、いろんな鞄を出して選んでもらう。
ウエストポーチ、肩掛け、リュック。
たくさん作ったので、それぞれお試しして選んでもらった。
旦那と翔はウエストポーチ。柑奈は肩掛けで更紗はリュックだ。みゆきの予想通りで嬉しい。
そして、最後に大切な契約がある。
【パーティ結成の契約】
全員に経験値が振り分けられるように契約。
ある程度のレベルまで、みゆきが穴掘りを頑張ればいい。
「契約!5人パーティ結成!」
山下ファミリーパーティが無事に結成されて、ホッとするみゆきさんなのでした…
山下家の健介、柑奈、更紗、翔、
装備はみゆきさんのお手製です(^-^)
素材は、リトルブルだと気付けたあなた、
素晴らしい観察眼ですねっ!!
是非いいねをお願い致します(*´◒`*)