鍋ぶた1 花壇から、掘り起こされたよダンジョンが
山下家の家計がピンチを迎えた時に、庭の花壇にダンジョンが出現!生まれたてのダンジョンで得たスキルが主婦にとって最高です。可愛いお供と一緒に、ダンジョン攻略を斜め上に頑張る主婦、みゆきさんの奮闘記です。
皆様のお陰で、70話を越える事が出来まし
た!ゆる〜いお話ですので、のんびりと読ん
で頂ければ幸いです。
文章の下の広告より下にある☆☆☆☆☆で
評価が出来ますので、高評価頂けると幸い
です。どうぞ宜しくお願い致します(*´◒`*)
携帯で執筆してますので、パソコンの方には
読み辛いかも知れません。完全に、私の力量
不足です。今はこれが精一杯ですが、余力が
生まれたら色々試してみようかと思います!
山下家、大ピンチ!
3人の子供達が、めでたくこの春に大学、高校、中学へ入学した山下家。周りから見たら、順風満帆、幸せ絶好調の山下ファミリーです。
そんな絶賛リア充ママさんは、不運にもママさんバレーでギックリ腰になってしまいます。仕方なく仕事を長期休暇を取ると、経費削減の為に解雇されてしまうのでした…
住宅ローン!車ローン!食費!水道、電気!制服代、入学金、通院代…あわわわわっ
沢山の支払いに、失業保険じゃ間に合わなくなってきた山下家の家計。貯金は無くなり、お財布の中身もすっからかんです。
保険の見直しを終えて、携帯プランも変えてきましたが、それでも、来月には赤字間違いなしの激ヤバ状態……
休みなく働く旦那さんは、最近目の下が隈だらけでヨレヨレしてきています。
《パパだけに負担をかけてはいけない!
なんとかピンチを乗り越えなければ!》
▲▽▲▽▲
「はぁ〜っ」
山下みゆき(40代)は、ため息をつきながら庭に出る。食費を抑える為、家庭菜園をしようと花壇にやってきたのだ。
ぐーんと伸びをするみゆきさん。
「つっっ!!」
伸びをするだけで背中が攣っちゃうお年頃…前屈みになって痛みが治まるのを待つ…
「土いじりなんて、ぜんぜんやった事ないけど出来んかな?いや、やるしかないよね…よっこいしょっと!」
少し不安だけど、シャベルで草だらけの花壇を掘り返していく。
《あれ?》
なんだか花壇の様子がおかしい気がする。花壇の奥の土が30センチほど盛り上がっているのだ…
「なんだろ?やだなぁ…こわい〜なんか埋まってんのかな?」
動物とかゴミとか埋められてたら嫌だし、怖いけれど、放置しても仕方がないのでこわごわと掘りかえしていく。ザクザクと柔らかい土で、あっという間に盛り土がなくなったのだが…
花壇に埋まっていた物に、みゆきは驚いて声も出なかった…
地下へ伸びる階段が出てきたのだ。
かなり深い階段は、花壇の囲いに使っているレンガと同素材で出来ていた。
暫しの間固まり、みゆきは呟いた…
「これ、ダンジョン?」
▲▽▲▽▲みゆきの世界にはダンジョンがある。
25年くらい前
ダンジョンは全国各地に神出鬼没していた。みゆきが若い頃は、気軽にダンジョンへ潜りノリで友達と探索をしたものだ…当時は殆どのダンジョンが公園のように自由に入れたのだ。
ダンジョンは増え冒険者として稼ぐ人達が現れたが流行る前に、とある企業がほぼ独占してしまった。
段々とダンジョンへ入る人が少なくなり、みゆきや友達も、就職、結婚、出産などで忙しくしているうちに、ダンジョンの事をすっかり忘れていた…
今思えば、あれは夢だったのかと思える程に世の中にはダンジョンの「ダ」の字もない。ベールに包まれていて、今や都市伝説のような存在だ。もちろんダンジョン産のアイテムも市場には出回っていない。
時々TVで嘘か誠かわからないような特番をやっている。大抵はダンジョンを見つけてお金持ちになったような話しだ。
「プライベートダンジョン!売ったらいくら
になるのかな…!?」
みゆきは宝くじに当たった気分でだんだんと浮かれ始め、この階段を降りたくなってきた。暗いし狭いので、怖いが、階段はセーフゾーンなのだ。
「ちょっと覗いてくるだけなら大丈夫っしょ」
みゆきは行く気満々だ。昔のように、軽いノリで準備をはじめた。厚手のジャンパーを着てジャージを2枚重ねばき。ちょっとだけ緊張しながら階段を降り始めた。
右手には草取り鎌。左手に鍋のふた。
▲▽▲▽▲
「ぐっ!せまっ!」
壁の出っ張りに二の腕がこすれる
《みゆきの風貌、それは
20年前にグラマラスへ進化
10年前にぽっちゃりへ進化
5年前にワガママバディへ進化している》
膝が壊れないように、ゆっくりと階段を50段ぐらい降りた処でB1フロアに着いたが、階段は安全なのでフロアに足を踏み入れない。
覗き込んだ瞬間にB1フロアがほんのり明るくなった。
「あれー??せんまっ!ちぃっさ!」
《8畳くらい?出来立てダンジョン?》
敵も居ないようなので、みゆきは片足をフロアに入れた。
『ブンッ』
脳内でPCが立ち上がるような音がした。
「うわっ!久々。なっついわぁ!」
ダンジョンに入る時に、次元を越える為なのか、とても違和感を感じるのが懐かしい。慣れればどうって事もないのだが、初めてダンジョンに入った時に、友達とはしゃいだのを思い出した。
みゆきは思い出したように、ステータスを出してみた。目の前にでる久々のステータス画面。確認するのはいつぶりか…
☆☆☆☆☆
山下みゆき
レベル9【MAX14】
HP34/40
MP21/25
状態異常【腰痛.肥満】
重いものは持てない
かなり動きが鈍い
☆☆☆☆☆
簡単なステータスしか出ない
「肥満て…」
スキルなんかは、専門機関で見てもらえば詳細が分かるらしい。みゆきはやったことは無いが…多分、器用に関係したスキルは持っているはずだ。若い頃は傷薬の軟膏を作ってたし、小物や服を作るのが得意だからだ。
他にも、若い頃はジャンプ力や、瞬発力なんかがあったので、ワンチャン素早さが高いスキル持ちかなぁ??と思ってる。
「あれー?レベル下がってるし。ちょっとショック」
産後、一度もダンジョンへ入っていない。20年近いブランクがある。その間に、レベル14からレベル9まで下がっている…
敵が居ないので、おそるおそる、そっと中央まで歩いて行くみゆきさん。
「セーフティゾーンなのかなぁ…?」
部屋の真ん中まで来ると、みゆきの正面がパァーっと明るく光った。
「やばいっ!モンスター!?」
みゆきは階段まで走りもどる。
(トタトタと思ってる以上に遅い)
階段から見ていると、光が収まってきた処にお洒落な台座が現れた。その上に宝箱(?)が置いてある。ティッシュボックスくらいの大きさだ。
みゆきは一瞬こわばった。なぜなら昔、宝箱型モンスターに噛まれた事があるからだ。みゆきは長い階段を戻り、庭から野菜の蔓を巻くための緑色の棒を持ってきた。
「はぁ、やばい、階段きっつ〜」
階段の上り下りで息もきれぎれ、恐怖で心臓もバクバクだ。が、好奇心の勝利。みゆきは緑の棒を階段から伸ばし宝箱を開けようと頑張った。
「ほっ!よいしょっ!そりゃっ!」
結構難しいけれど、棒の先がやっと箱の蓋に触ったタイミングで、クイッと持ち上げた。
バコッ!
宝箱は勢いよく開いた
「やった!なんか大丈夫そうだし」
と、言いつつも、しばらく時間を置いてから恐るおそる近づくみゆきさん。が、箱の中には何も入っていなかった…
「え?そう言う事ってある??誰か先に見つけてた??いや、絶対に私が一番乗りだし…」
箱を持ち上げる。空箱だけど箱の中を触って探ると目の前に画面が現れた。
「え?なにこれ。ネットショップ?」
ショッピングサイトのように、アイテム、名前、説明、金額が見やすく載っている。
スキル石【鑑定】
「…30…000000…00…。30億!??買えるかっ!」
スキル石【家事】15万…
「なにこれ?」
安く感じたけど決して安く無い。見たことない数字に気を取られるが、他にも色々なアイテムがある。
「HPポーションとかもある。買えるの?3,000円なら…」
金欠なので3,000円でも悩むが、腰の痛みに効くかもしれない。ワクワクしてHPポーションをタッチすると手の中にHPポーションが握られていた。
「お金どうやって払ったのかな…」
色々画面を見たけれど、支払い画面はない。
《もしかして、もしかして、もしかしてさぁ〜》
みゆきはにやけが止まらない。
「これ、アイテム福ボックス〜!?(歓喜)」
HPポーションをボックスに戻そうとしたら、手の中から消えた。みゆきは大興奮だ。
それもそのはず。この画面に表示されてるアイテムが全てこのボックスに入っているのだから!!
ぜーんぶ、みゆきの物!!そして、値段が半端ない!まるで福袋の様に基礎的なアイテムがランダムに入っていた。
みゆきは30億円のスキル石をポチっとする。手のひらに重量感のある黒い玉が現れた。おそらく一番の大当たり品である、こちらのスキル石。
まずは触ってみる。ツルツルしていて
内側から眩しそうな光が漏れている。
「神々しいわ。え。どうしよう。つかう?」
見つけたのは私、30億円とか凄すぎるし、どうやって売るのかなんて知らないし…逆に、それだけの価値があるならこちらの鑑定スキル、欲しいところだ…
《でも、ずるくないかなぁ?誰にも相談しないで…》
「これはあたいんだよ〜!」
(これはわたしのだよ〜)
【近所のごうつくばりおばさんのモノマネ】
ママ友の間ではウケるモノマネ
ちょっとふざけて握ったら、石が光ってふわりと消えてしまった。
「!!!!!」
30億円の石を持ってふざけちゃダメだよみゆきさん。
みゆきは一瞬フリーズしたが、まぁ、お察しの通りスキルゲットでした。ほんのり確信犯でもある。
「やばい。鑑定って絶対に世界的憧れスキルだよね」
みゆきは鑑定を使ってみる。
【鑑定】
アイテムボックス レベル1
【鑑定】
草取り鎌(錆あり)
【鑑定】
鍋ぶた(万能)
【鑑定】
ポーション 体力回復30
みゆきは鑑定がしたくて部屋を見回すが、他に何もない。部屋をウロウロ歩き回ったが、全く他にする事が何も無かった…
「そろそろご飯の支度しなくちゃぁね。」
ボックス、鍋蓋や鎌を両手で抱え、えっちらおっちら階段を登るみゆきさん。夕飯のおかずを何かと考えるよりも、早くアイテムを見たい気持ちで胸がいっぱいなみゆきさんなのでした…
拙い文章ですが読んで頂き誠にありがとう
ございます。
少しでもみゆきさんを応援したいと思って
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とりあえず楽しく書き切りたいので、
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ビビらなくなるようなステキな感想を
お待ちしております(*´◒`*)