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詩、あるいは詞

紙の舟

作者: 志賀飛介

想像よりもずっと深い

暗い暗い海の上

漂う紙の舟

ネガティブカラー


今にも沈みそうで

沈めなくて

ただ波に遊ばれて

泣いていた


これからどこに行くの?

さあねって投げやりな態度

どこに行くかなんて考えたくもない


どうしてこんなに悲しい

今僕はなぜ泣いているの

揺らぐ心の炎は今にも消えそう

いや、今すぐ消そう


想像していた未来

それがきっと今

漂う紙の舟は

行方知れず


ねえ今、どこにいるの?

問いかけも吸い込まれる暗闇

どこにいるかなんて誰にも分からない


どうしてこんなに悲しい

今僕はなぜ死にそうなの

揺らぐ心の炎は今にも消えそう

いや


明かりを消して眠ろう

暗い部屋に溶けていく

誰にも見つからない

暗い部屋で眠ろう

今なら人知れず涙を流せる


想像よりもずっと深い

暗い暗い海の上

漂う紙の舟は

メタファーじゃない

そのままの意味さ


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