調布の街
テンペスト古書堂を後にしてから数日後ー。
春「おいー、探しても探してもねーじゃねえかよ!あってんのかこの地図」
雪「調布に入って、結構経つもんね。支部に電話して確認してみようか?」
シロ・ロク〖 どやされるよ〜〗
春「くそ!」
イライラしながらも、歩みを進める。と、春のお尻のポケットがブルルと震える。
春「・・・はい、第3隊隊長春ですが」
支部長「こおら、春!一体いつまで経ったら調布の報告がくるんだ!」
思わず電話を耳から遠ざける春。
春「なんすか、ゆうじぃ。声でかすぎますって。そんなに張らなくても聞こえてるって」
シロ・ロク〖 ゆうじぃはいっつも声おっきいよ〜〗
雪「こら、聞こえるぞ」
ゆうじぃ「聞こえておるわバカ猫ども!」
春「数日探してんすけど、いやどーも見つからなくって・・・地図あってんすか?」
ゆうじぃ「お前の探し方が悪いんじゃ。下ばかり見ずに上も見い。調布に飛行場があるのは何故か」
春「なんでですか?」
シロ・ロク〖 なぞなぞかな〜?〗
ゆうじぃ「自分で考えろ!」ガチャ
春「なんだよ〜わけわかんねえなあ〜」
雪「なんだって?」
春「調布に飛行場があるのはなんでか考えろだってさ〜あのじじい」
むすっとしながらも、改めて地図を見る。
✕と書いてある場所には、ブルー古書堂と書いてある。
飛行場・・・ブルー・・・ん〜・・・?
雪「もしかして・・・」
春「あ、そうか!」
シロ・ロク〖 なになに〜?〗
春「空だ!空にあるんだよ、ブルー古書堂は!」
シロ〖 そんなばかな〜浮かんでるとでも言うの〗
雪「まあ不確かではあるけどね、とりあえず行ってみよう。ゆうじぃなんだかんだ、優しいから。教えてくれたんだろうね」
春「飛行場行って乗せてもらおう」
2人と2匹は早速飛行場へと向かう。