表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣士ユーサクのダンジョン戦記  作者: 椎木唯
1章 王女様じゃねぇか編
9/24

ダンジョンボックス

うーん。投稿でっす

 突然だが話をしよう。あれは今から三六……まぁ、言うほど前ではないがこのガイアにダンジョンが発生した十数年後の話だ。

 その時は今よりももっと殺伐としていて世紀末と錯角するまであった。血で血を拭い、むしろ血を求めるまであったそんな時代。……んまぁ、説明するのは色々と時間がかかるので手短に話すと王族が持つ力はダンジョンを生成するエネルギーを一ヶ所に集める、という力だ。その力を使って次に生成されるダンジョンの場所を決めることができた。なんやあってそんなホイホイ生成するものでもないし、自分から進んで死にに行く奴は限られてくる。だが、生成しないと勝手に作られるし作られなかった場合今まで溜まったエネルギーのせいで今までのダンジョンとは比べ物にならない凶悪なモノになってしまう。

 そんな訳で出来たのが「ダンジョンボックス」の異次元ボックスだ。

 ダンジョンが生成されることによって質量の概念を失った地球基、ガイアはダンジョンの空間は別次元とされていた。土地を買って申請すればその場所にダンジョンを生成してもらえる。そこを封鎖し、比較的モンスターの少ない上層部にアイテムを仕舞い、生成するときに生まれる「ダンジョン石」なるものを使うと離れた場所でも仕舞ったアイテムを取り出せることができる。アイテムを覚えてないと取り出せないのが難点だが取り出し可能なモノは今、今日に至るまでの発展の足掛けになっていた。因みにダンジョン所有とダンジョンボックス所有は金を出せば両方所有することができる。仕舞ったダンジョン以外では取り出しは所有している者の許可が必要だが……ショッピングモール等の商品を取り扱っている店舗は基本的にダンジョンボックスが使用できない仕様になっている。原理は知らん。


 因みにユーサクはダンジョン保有、ツキヤノはダンジョンボックスを保有している。二つ目は圧倒的な月額量と基本使用料と金の暴力で持てない。イカサマやっ!






「んで、そのモンスターが上位種なんだっけか? しかも面倒くさい鬼とか……俺に言えって何度も言っただろ……?」

「ポップの文句は俺に言うんじゃねぇよ……つか、誰もいないんだし口調戻さないのか?」


 ダンジョン一階層半分程歩いたところでツキヤノに白い目を向けられながら言われた。そんなバイト先の先輩みたいな事言うんじゃねぇよ……アレだわ。記憶が再生してしまうわ。……上手くなかったが。

 答えにくいことを言われた場合には話を逸らすのが一番良い戦法だ、そう本能的に察した。

 だが、それも呆気なく、白い目を通り越して軽蔑した目でこちらを見てきて「……商業柄このまんまの方が良いんだよ。ほら、壁に耳あり障子にメアリーってな」と、小ボケを織り混ぜてくるがそのせいで襲われちゃってるんだよなぁ……いや、詳細は知らないけどな?

 まだ、鬼がいた場所まで時間がかかりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ