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剣士ユーサクのダンジョン戦記  作者: 椎木唯
1章 王女様じゃねぇか編
7/24

あーるしてい

単語でどうか分からないですけど15は指定しないと怖いですね……

あ、タイトル変更しました。リズムが個人的に好きです

「お、おう、ごゆっくりな? うん、俺は何も見てない。大丈夫大丈夫。ハッハッハッハ……」

「説明させてくれっ! これには深い事情があるんだよっ! 不可抗力だったんだ!」


 二階へ上がると扉が半開きになっていた。気になって入ってみると全裸で放心状態だったツキヤノを発見した。まだ、ここまでなら「良いもの見れたぜヒャッハー」で誤魔化せるのだが放心状態ではなく、恍惚とした表情で抱いていた服が出会った始めに着ていたノアリのものだとわかった瞬間サー、と血が抜けていくのが感じ取れた。勿論俺ではなく、ツキヤノのだが。

 まぁ、このまま何も見てない体でいくと殺しを見られた殺人犯的なノリになってしまうので話を聞いてみることに。兎に角、服は着ような?





 話を聞いてみた感じ……何だろうな“不意打ちをくらってエロすぎるテクでイかされまくった”とか。なに、完全に淫乱な少女じゃんアイツ。淫乱で少女とかロリコン御用達じゃん。ロリコンじゃないからただのロリだけどな。

「つか、テクニシャンとかそれ以前に少女に負ける忍者ってなに? ただの露出狂じゃん。成り下がってんじゃん……」

「いや、だからテクニシャンで……て、そんなことは関係ないって!」

「へー」

「問題はアイツが王女様って事だけど……まぁ、聞いた話だと余り表沙汰になってみたいだな。俺達が存在する限り内緒話はすぐに振り撒かれるけどな」

「ほーん、つか雑巾ってここら辺になかったっけ」

「ここにいるってのがバレる前に……って感じだな。あー、確かそこの戸棚に貯めてなかったっけ? つか話し聞いてる?」

「おう、キャッチアンドリリースだろ」

「……合ってなくもないってのがイラつくな」


 禿げるぞ? ついでに肌荒れるぞ? と言いたかったのだがこの部屋が荒らされそうだったのですんでのところで喉元に戻した。テクニシャンは結構問題だと思うけどな。わりと有名な忍者だって人伝には聞くけどな、ツキヤノって。生娘にイカされる忍者って……どこのエロ同人だよ。未貫通か知らんけどな。

「てか、雑巾って何に使うんだ? 飲み物でも溢したのか?」


 何気に聞いたツキヤノの言葉にビクッときてしまった。言葉で感じるとか敏感過ぎだね、うん。特に隠す意味もないので包み隠さず純粋な心で真実を述べる。

「……腹殴ったらリバースした」

「え?」

「なんつーか脅されたから踊らせたってやつ?」

「上手くないし……て言うかそれなら俺のよりもヤバイじゃん……なに王女殴っちゃってんの? 死ぬの? 社会的に死んじゃうのか?」


 若干引きぎみに応えるツキヤノに心を抉られながら代案を口に出す。代案も糞も自分のせいだが。

「ほら、アレだ記憶がなくなるまで殴りまくれば……な?」

「大人げないなって言うよりも前にゲスいこと言うんじゃねぇよ……しかもそれは記憶がなくなる以前に魂抜け出しそうだけどな」

「……まぁ、取り敢えずゲロ片付けてくるわ。臭いし」

「おう、俺にはス○トロ的趣味はなかったかた助かるわ」

「黙れレ○プされた野郎が」


 反抗的に言ってみたが野郎じゃなく彼女だったな。まぁ、自意識的に男として振る舞っているから心は男ってやつ? なにその根性論。根性さえあれば性別の壁は合ってもないよう的な感じか? 根性論では無いような気がするけどな。

 一瞬で顔が真っ赤になったツキヤノは声を粗げて言った。

「れ、レ○プじゃねぇしっ! それに女同士だしっ!」

「どっちにしろ襲われてんのには変わりねぇじゃん……つか、襲われてヤっちまっただけで怪しい薬とかは盛られてないんだよな?」

「お、おう……今は異常ないしたぶん大丈夫だと思うけど」


 ペタペタと体を触り……って、そんな場合じゃなかったわ。

「んじゃ、さっさと拭いてくるから服は着ろよ?」

「え?……ああぁぁあっ!」


 急いで手に入れたバケツと雑巾、ゴム手袋を持ち一階に降りた。唯一の救いがカーペットを敷いてないってのが救いだな。面倒なのは変わりないが。

 一階に降り、水を入れようと台所に向かおうとした時、ムクりと起き上がる姿が見えた。

「……えっと、ここは何処です? え……わ、分からない……」


 いつの間に頭に衝撃いってたんだよ……つか、


「記憶喪失ってやつかよ……」


 願ったり叶ったりな現状況だったを喜んでいるユーサクだったが完全に不謹慎極まりなかった。

願ったり叶ったりの状況です

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