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剣士ユーサクのダンジョン戦記  作者: 椎木唯
1章 王女様じゃねぇか編
24/24

悲痛の叫び

 出てこなかったのでこっちを投稿です。残量が少なくなっているので駆け足ぎみですのでそこは色々とごめんなさい

 こんな深夜にやる方がおかしいもんね!

 ブクマしてくれると嬉しいです(´・ω・`)

 何かに殴られた。

 一瞬、意識が飛んだのだがこのままでは流石に呆気なさ過ぎる死だろ、と自分を奮い立たせながら倒れかけた体を足でしっかりと地面につかせ体制を建て直しながらバックステップで逃げる。その際に腰に何本か刺さっている回復剤を噛み砕く。万単位の札束を消化しているような感覚に陥ったのだがそれどころではないのだ。


「まぁ、百歩譲ってオーガは居るってのは分かるけど……ゴブリン繁殖しすぎだろ」

 暗闇の方が背後や様々な場所からの奇襲が出来るといった利点が多々あるのだがそれ以上に相手を恐怖にさせたいのかわざとらしく薪の火を蹴飛ばし、周囲に散りばめられていたナニカに引火した。その結果が目の前に映るゴブリンの大群なのだ。もう、ゴキブリ以上だし多いと言う言葉よりも先に壁かよって言葉が思わず漏れてしまう。


 ゴブリン自体の戦闘力はお世辞にも高いとは言えないのだが数が数なのだ。三、四体ほど斬ってしまえば血肉で刃が使い物にならなくなるのだ。その為に剣を予備に何本か持っている者もいるが……それは金がない貧乏人か純粋に実力がなく、ダンジョンを制覇する力がないかの二択になるのだ。

 そして、この男ユーサクは血からがある。何本か入手したダンジョン産の剣を持っているが……今、手に持っている錆びた剣はダンジョンの中でも有数の血肉を吸収した魔剣の分類に当たるのだ。


 だが、今は使えない。今、使いたくないのだ。


 一歩前に踏み出し頭を殴り付けてきたオーガの腕を切り飛ばす。その時の勢いを殺さずにクルリと回り、腹を予備に持ってきたナイフで切り裂く。腹が裂け内臓がこぼれるがこぼれるよりも先にユーサクは動き出していた。


 壁の前に接近戦は無謀極まりない。そして、今の自分は血が圧倒的に足りないのだ。

 さっき殴られた勢いで額から血が流れていく。視界を血によって奪われていくがこの時に目を閉じてしまってはすぐに壁に取り込まれてしまうのだ。だがらーー


ーー敢えて一歩踏み出す。


 ユーサクは馬鹿なのだ。だが、その馬鹿を上回るほど実力はある。と、自負している。


 右手に持っている物は剣ではなく、打撃のようなもので唯一の刃物であるナイフはどこまで行ってもナイフなのだ。今にも折れそうな程、ガタが来ているしもう二度とあの老人のところで武器は買わないと心に決めながらナイフをゴブリンに突き立てる。その傷口を抉るように錆びた剣を突き刺す。


「(今使いたくないけど生死が別れんだよっ! 早く、目を覚ましてくれよ……)」

 とあることからユーサク自身が剣から離れ、剣の声から耳を塞ぎ、記憶を閉ざしてしまったのだがそれをすっぽかして自分勝手な考えで無理矢理に目を覚まさせる。この剣は文字通り、血肉を啜って生きてきた剣なのだ。

 身勝手な理由だがこちとら剣の所有者なのだ……! と、意気込みながらナイフを同じく四本使い物に出来なくなった頃、正面のゴブリンの壁は無くなってきていた。だが、その奥に見える細身の男にユーサクの危機察知センサーがビンビンに察知していたのだった。これは強い、強いと言う次元を通り抜けて何故、ゴブリンの後ろで隠れていたんだ腑抜けなのか見かけ倒しなのか? と、疑問に思いながら剣を奮う。


 次の瞬間、数が少なくなったゴブリンを巻き込んだ小さな竜巻がユーサクの頬を掠め、壁に当た激しい音を立てて崩れた。


「そなたが我の敵か?」

「いや、仲間です信じてください」

「まぁ、どちらでも良いのだがな」

 理不尽。

 そう思ってしまうのだがそれ以上に強烈な斬撃が襲ってくる。それを必死に両手の剣で受け流し、隙を見て攻撃を試みる。のだが、それ以上に相手の速度が早く受けるだけで精一杯になってしまう。


 早く、目を冷ましてくれよ……

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