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剣士ユーサクのダンジョン戦記  作者: 椎木唯
1章 王女様じゃねぇか編
14/24

損害請求(ダンジョンなどの特殊な場合)

 上空から変態に抱き抱えられて降りてくる二十歳。そんな光景を思い浮かべ、かるく萎えそうになっているが既に萎えていることに気付き開き直った。スカイダイビング後のパラシュートだって初心者は後ろに補助がついているもんね、しょうがないね! 開き直り方が違うような気もするが気のせいだ。

 閉鎖空間でパラシュートとか頭大丈夫? 両サイドの壁にパラシュートが当たって破けて一回落ちてみる? バカは死なないと治らないって言うけど死んだら元も子もないよね。まぁ、無事だったからいいんだけど。

 背中に背負った出終わったらパラシュートの残骸を脱ぎ捨て音の出た方向へ向かう。そこまで大きな空間ではない為、薄暗い光のなかだけだが微かにひしゃげたナニかが見える。


「地上へはどうやって戻るんだよ……上にしか道無いぞ……まぁ、道と言っていいか謎だけどさ」

「ほら、男は根性女は愛嬌って言うじゃん」

「それが今、なんの関係があるんですかね……つか、設定上は双方男だとしても根性は今必要じゃないと思うけどな」

「取り敢えずは確認しにいかないとしょうがなくね?」

 うじうじいっていても何も始まらないので絶対第二形態とかがありそうな鬼の残骸に向かう。第二形態じゃなくて第三形態だな。鬼からバッファローに進化するとかファーブルさんに申し訳ないな。いや、動物の生態がファーブルさんなのかも曖昧だし、そもそも鬼は妖怪だし。……妖怪だっけ?

 スッゴく色んな情報が入り交じっているユーサクだが突然、何か嫌な予感を感じツキヤノの腕を引っ張って下がらせる。腕をつかんだ瞬間「ちょ、ちょっとここでそんなコトするのは場違いだと思うなぁ……」と、言っていたツキヤノの下のお口に熱した鉄の棒をぶっ刺してやりたい。場違いなのは百パーセントお前の脳内だと思うが。

 少し、様子を見てなにも変化がなかった残骸に気のせいだったかなと思い始めた頃地面が真っ赤に染め上がった。血とかそんな生々しいものではないく、純粋な光……なのだろうか。地面が染め上がり、地上と言ったら語弊があるが地上まで続く壁も赤く発光し始め、目も開けられなくなった時が数秒。その後は何事もなかったかのように視界が開けた。そこにあったのはなんの変化もない残骸と、そのなかで不気味に動く不思議な物体。よし、なにも変わらないな。ってことはあの光はあれだ、赤信号の止まれ的な意味で今死にますよー絶命しますよーって合図だったんだな。そうだったんだ。取り敢えず、今持ってる道具だけで地上を目指すかな……あれ?


「すぅ……うん。俺って目が疲れてんのかな。最近幻覚がすごいんだよなー」

「……えっと、いるよな? 俺の目が正しければ不気味に動くナニかがいんだけど」

「マジかー」

「おう、マジだ」

 ゆっくりと剣を構え、進んでいく。正直、一回の戦闘が長すぎ。そんな中でも一番に印象に残ってることはただただリチアナの脳内がピンク色に染まっていることを再確認したってことなんだよな。それで良いのか俺のダンジョン。損害請求とかされないといいな……。

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