ダンジョンダイビング
ガチャガチャガチャ……スタターン!
あ……
カチャカチャカチャ……
文のど真ん中に誤字が混ざっちゃっているときの作者です。カチャカチャカチャ……が一番萎えるんですよね……。
前話のリチアナになっていた部分をリチアナに修正しました。流石に前作を引きずりすぎですね(笑)
因みにこの文を作成するのは二回目です。変なボタン押すから……
腹のそこから震え上がりそうなほどの咆哮を置き去りにするかのような速度でユーサクに迫る。早く言うと突貫みたいな感じだった。叫びながら突撃って……俺かよ。いや、俺じゃないが。迫ってきた攻撃に対し、無理がない程度に剣で受け避けながら剣で攻撃をする。戦闘にもタイムアタックを求める人間の欲求にもっとも答えられる剣技が受け流しながら攻撃をする、なのだろう。ただカウンターだらけで楽しくはないが命大事にがモットーなのだから。そんな目標を失った鬼はすぐに方向転換させようと振り向くがその先にはツキヤノがなにやら怪しい袋を手に持って飛び込んでいた。
こっちもこっちで特攻か!? と、一人驚いているとその宛が外れたようでツキヤノは空中で手に持った袋を思いっきり鬼の顔面に投げつけた。ぶわっ、と広がる赤色の粉に嫌な予感を感じツキヤノに詳細を聞いてみると
「ん? 中身はごく一般的なカラシ成分たっぷりの秘伝の粉(市販品)だぜ。因みに一般販売はしてないらしい」
「それなのに市販品なのか……まぁ、市販品って言った方が安全そうだけど」
「まぁ、俺達の目に入ると一発で失明だけどな。多分その理由で一般販売はしてないと思うな。これって貰いモンだから詳しくは知らないけど……確か不審者どうこう用って言ってた気がするんだけど……」
お前の方がよっぽど不審者って服装だろ……と、真意こもった俺の一言は目からダラダラ涙を垂れ流しになっている鬼の上げた声によってかき消された。どうやら失明する粉は鬼にも効くようで涙を流しながら一生懸命目を拭っている鬼の目は閉じたままだった。
「よし、作戦は成功だな!」
「少し間違えたら俺達も失明コースなんだが……先に言えよな……って、事はさっさと突っ込んで殺すか」
「おっ、切り替えが早い男は好きだぜ、俺」
「男路線でいくのか女路線でいくのかハッキリしろよ……この発言は見方によっちゃあホモカップル成立の瞬間……いや、俺は認めてないが……」
「カップルとか言うなよ照れるじゃねぇか」
「せめてもうちょっと照れて言わね? 何時もの声のトーンで言われてもギャクと認識すんのに結構時間掛かるしよ……」
「ってことでさっさといこうぜ……えっと、ホモ?」
「ホモを俺の名前みたく言うんじゃねぇよッ! つか、会話中で判断するならお前がホモだから!」
なんやかんや言い合っている中でついに目を開くことを諦めた鬼は誰かがいる、そんなことは分かっても正確な位置はわからないようで上を向き、腹の底から響き渡せるように大きく声をあげ暴れだした。
ガリガリと建物を取り壊すような音が響きわたっていく。音が響くごとに壁に、地面に亀裂ができ……二人が気付き止める入った瞬間に地面にはいった亀裂を中心に円上に地面が崩落した。激しく回転しながら落ちていく鬼を尻目にユーサク達は
「おおおおおお!おおおおお!……お、俺はこの場所から出たら都心に行くだぁ! 田舎暮らしはイヤだぁ!」
「アアアアアアアアアアアア! 誰だよ、このダンジョンの出入り口は突き当たりにしかないって言った奴! 下にもあるじゃん! 現在進行形でその実態を確認してんじゃん! 最低でもこんな変な服で死にたくない!」
「……ん、つか今思ったけどまぁまぁこの場所って都心だよな? 旧東京後だし……半径一キロ以内にはスーパーはあるしなぁ……」
「そう言えば思い出したけど出入口云々は私が言ったことでしたぁ! すんませんっした! だからマイホームにィィイィィイイイイ!」
「ちょ、ツキヤノしっかりしろ! お前にマイホームはねぇだろ! 言うなら俺の家がマイホームじゃねぇか! ほら、第二の実家、第二の故郷! って、これ着地どうするん?」
起承転結、四コマ漫画の決まりっぽくなってはないが一応気を取り戻したのだが……いかんせん着地をどうするかの手段がない。現実を見るなら落下死より酸素不足で窒息死しそうな感じがビンビンするな。まぁ、地面があるかないかってのが一番の疑問だけど……と、なんやかんや思考していると何かが激突する音が聞こえた。その音でハッ、と気を取り戻したのか一瞬落ちていることに疑問を持ち、思い出し青ざめ下を見て地面が近いことに青から白に突入しそうになっているツキヤノだったが一線はぎり、越えてなかったようで大慌てで腰にあるポーチの中身を探る。そのポーチはダンジョンボックスを選択した人だけが持てるダンジョンボックスポーチ、通称ポーチだ。大慌てで中を探る様子はどこぞの四次元ポケットを思い出すがそんな考えは重力にしたがって上に上がって去っていった。重力とは何か(哲学)
「あ、あ、あ、あった! パラシュート! あったよ……ぜ! あったぜ!」
「あったのは良いけど……大体高さ的にはマンション六階位の高さなんだけど……」
「いいから、物の試しってやつだよ!」
ぶわぁっとリュックの中からパラシュートが開いてく様をツキヤノに抱き抱えられながら見ていく。抱き抱えられるって言うかシートベルトっぽいので縛り付けられているので抱っこ紐に乗せられている赤ちゃんって感じなのだが……まぁ、意地を捨てるときって大事だと思うの!




