表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字小説

雨の降る町【200文字小説】

作者: 白波

 誰もいなくなった町に雨が降る。


 それは、町の人たちが別れを惜しむようにも見えた。


 かつて、たくさんの人が住んでいた町には人の影はない。


 皆、町を捨ててどこかへ行ってしまったのだ。


 その町の中の家を道を雨が激しく打つ。


 どれだけ雨が降っても町中に傘の花が咲くことはない。


 あるのは灰色の道と木でできた無人の家だけだ。


 誰もいなくなった町に降った雨は植物たちに恵みをもたらし、やがて緑が町のあちらこちらで芽吹き始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 200文字の中に深みのあるストーリーが詰め込まれていますネ。 きれいにまとめられていていい作品だと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ