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プロローグ
10世紀ほどさかのぼった古い時代、世界の中心に大地があった。
肥沃な大地で農業が盛んな大地はひたすらに人で溢れかえっていた。
そして、大地が存在する位置より遥かに東へ離れた暗く深い海の底で地震が起きた。
隆起によって地が盛り上がり広大なる島が誕生した。
南北に細長にのび、真ん中あたりから同じ長さで東西へ大地がのびている。
その形ゆえに人々はこう名をつけた。
十字架島と。
人々は開拓を目的に移住を開始した。
十字架島の地は大地より遥かに肥えていた。
鉱山や森林、渓谷や山地が存在し、人間が生存するうえでこの上ない程の条件が揃い、移住民達は喜び、興奮に満ち満ちていた。
しかし「完璧」とは進化の訪れぬ怠惰の塊である。
少年少女はこの完璧をどのように見据え、変化をもたらすのだろうか。ーーーーー