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第六話 始業
今日は始業式だ。今年で最上級生になるのだが、来年全員本校にあがるので寂しいと感じる事はなかった。
「それにしても通学路に人がいないな。」
「まさかの遅刻〜」
そうじゃないはずなのだが、人っ子一人いないのだ。薄気味悪いと思っていたら…
掲示板のまわりに人が集まっていた。なるほどクラス発表か。去年までは興味が無かったが今年はある。疫病神からは逃げたいのだ。意を決して掲示板をみる。お、あった。
「A組か…」
「同じだね〜」
どうやら疫病神と一緒になってしまったようです。
「先生達にお願いした甲斐があったよ。」
「なにしてくれるんだ!俺の平凡な生活を返せ!」
担任の先生がしっかりしてればと思ったが新任の先生だった…