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花と想いの奇跡【初瀬の桜計画第一章】  作者: 初瀬桫夢
第二章 三人の魔法使い
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第五話 始まりの夢

ふわふわとした浮遊感につつまれる。だんだんと視界がはっきりしてくる。桜の木にこしをかけた男の人が話しかけてきた。

「こんばんは。君と会えること楽しみだよ。」

まわりの風景にノイズが入る。

「君のちか…が必要……だ。」

視界が真っ白になった。


何だったんだ?

夢なのにいままで起きていたみたいな感覚。いまいち眠気がとれなかった。抱き枕にしがみついて寝ようとすると…ん?抱き枕?そんなもの家には無いはず…

月香が気持ち良さそうに寝ていた。春休みの途中だし僕ももう少し寝ようかな…

案外眠気は早くやってきた。

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