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約束


「私はこんな所で弓を引きたいとは思わない。だから私、弓道部には入らない。あなたはどうする?」

これは高校入学直前、弓道部の練習に一足早く参加していたときに私の友人──松葉朱里が口にした言葉だ。

いじめが横行し、武道の精神など一切感じられない。 そんな部の現状を見て、彼女はためらいなくそう言った。

だから私は答えた。

「私、残る。いつか絶対に朱里が大会に出場できるように。最高の場所を作ってみせるから、待ってて」

朱里は少しだけ口角を上げて、

「待ってるね」

そう言って、弓道部を去った。

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