Chapter 035_空の上の宙②
林檎です。
本話、短めです。ご了承くださいませ
「・・・それと・・・メルヴィちゃん。」
「ひぎゅぅ!?!?」
名前を呼ばれ
心臓が『ドキンッ』と跳ねたメルヴィは
『//////』
真っ赤になって…
目蓋を『キュッ』と閉じて下を向いた。
憧れの魔女様が声をかけてくれたというのに返事もしないなんて
私ってば、とんだ失礼を…
…心の中で唱えたものの身体は言う事を聞いてくれず。
葛藤の中で熱る頬を持て余していた
「・・・う」
その様子に…一瞬「どうしようか?」と考え
止まったフォニアであったが
「・・・んふふ・・・」
…すぐに。
「・・・さ・・・」
メルヴィの…
「ひみゃぁあっ!?!?」
…健康的な頬に
小さな手を当て
「・・・あの子の子を宿した瞳を。見せて・・・」
…その言葉を聞いた瞬間。
「っ〜//////」
…メルヴィは。
恥ずかしさと、嬉しさと、畏れと、慈悲と…
「っ…は、iっ…//////」
…風たちに自由を授けてくれた
大いなる宙に
「…み、見て…ご、ご覧ににゃってくらはい。おかーしゃま…」
自分の瞳をさらけ出したのだった…
「・・・」
…夜の魔女は。
躊躇う翠色の瞳を覗き込み…
「っ〜///っ〜//////」
高鳴るメルヴィの心音を気にも留めずに、
唇が触れてしまいそうなほどメルヴィに顔を寄せ…
「・・・」
メルヴィのスベテを夜に溶かし
「・・・ん。」
長い睫毛を伏せながら顔を引き。
そして…
「・・・リーブラ。」
「「「「「!」」」」」
滅多にヒト目に晒さない
黒一色に染め上げられた理の巨本を喚び出して…
「・・・写本機能起動。6万8千・・・とんで4項から12項をコピー・・・あんど・・・ペースト。と・・・」
娘たちと妖精…身内だけではなく。
ベルナールや他の客…もちろんメルヴィの…目の前で
何ひとつ隠すことなく魔法仕掛けの魔法を晒し、
自ら開発して本精霊にインストールした拡張機能の
1つである「複写&転写」機能を使って生み出した
数枚の製紙を
『トンットンッ…』
と、整え
「・・・ん・・・」
ポーチから取り出した紐の束から…
「・・・コレが。いい・・・カナ?」
淡翠の紐を引き抜き
『シュルシュル…』
と、製紙に開けられた穴に通し。
「・・・ん。」
「///」
頬を染め、口を半開きにしたままだったメルヴィの
「・・・」
「//////」
瞳の前に…
「・・・メルヴィちゃん。」
「…は、い…………」
「・・・受け取って。」
「………
……
…
はい…」
…まるで宝物であるかのように
紐で留められた数枚の製紙を仰々しく受け取ったメルヴィは
「//////」
シワひとつ許されないと知りながらも
胸に抱いた…
「・・・んふふ・・・・」
そして、彼女のその行動に微笑みを浮かべた”魔女”は
「・・・その子なら。あの子を探せると思うから・・・いつか、掴まえてあげてね。」
「っ…っ…」
緑星…魔導士べネルが編み上げた2柱目の召喚獣
【翠風精霊】
は、長らくお蔵入りにされていた。
理由は、その師匠だけが知っている…
「・・・扱いは”かなり”難しいと思う。言う事を聞いてくれないコト。そもそも現れてくれないコト。暴走させちゃうコトさえ有るかもしれない。でも・・・きっと貴女なら、うまくやっていけるわ。この子とも・・・あの子とも・・・」
魔女から何を託されたのかを悟ったメルヴィが
「しょん…な………わ、わた。わた…」
自分にはできない!
グシャグシャになった顔でそう言おうとした瞬間
「・・・ん!」
「んみゅっ!?!?」
魔法本を手にしたまま、
空いた手の人差し指をメルヴィの唇に当てた魔女は
「・・・最後の課題は”魔女メルヴィ”の命名!・・・あの子に会ったら。そう、伝えてね・・・」
そう唱えながら
「うわあぁぁ〜〜〜んっっ!!」
未来の魔女を抱き締め。
優しく頭を撫でたのだった…
ベル「なんか…す、すごい場面に出くわしちゃったな!?」
レオ「み、みたいだな…と、とりあえず綴っとけ!」
アレ「良かったなメルヴィ。グスッ…ほ、本当に良かった…」
リチ「…ふふふ。今日はお祝いって聞いていたけど。そーゆーお祝いだったのね…」
ミー「う…メルヴィさんって…お母様のお弟子様の弟子ってコトだよね?だとすると、お母様はお祖母様になるのカナ?」
全員「「「「「えっ…」」」」」
ミー「私とお姉ちゃんはオb…」
リチ「ミー!それ以外言うんじゃありません!!」




