Chapter 013_2 vs 3
「うをおぉっ…!」
「『雨粒よ』…」
ベルナールとレオンの実力は
ほとんど同じだが、
足はレオンが
力はベルナールが
剣術はベルナールが
魔法はレオンが
やや得意
「うおりゃあ!」
『『『ギキキキャ!!!』』』
さらに、
バトルフィールド【森】…それも、大事な資源であるプルーツリーの側で
ベルナールの得意な火魔法を行使するワケにもいかないので(スピードが
要求される前回のような場面を除き…)まず始めに
ベルナールが斬りかかって獲物の目をひき…
「…『地から天へ』ウォーターアロー!!」
…その隙にレオンが
応用力の高い水矢魔法を発現!
「一の矢放て!」
青い魔法印から生み出された12個の水の矢がの中でも先陣切った3本が
キュルグにそれぞれ向かい
『ギュワッ!』
一つ目の水矢はキュルグの頭に直撃!
後ろに転ばせるコトに成功した!
『ギッ!』
しかし、
もう1体は身を躱し…
『ぎゅ!?』
最後の1体からは大きく外れてしまった!?
「よし!」
転んだ個体はベルナールからもっとも離れた位置にいたので
狙えなかったが…水矢を躱して隙のできた1体は
目の前!
「どりゃっ!」
間合いを詰めたベルナールは、
すかさず剣を振り下ろした!
『ッ!』
しかし!?
当のキュルグは…
『…ガチンッ!』
体に対して大きな爪を頭上に振り上げっ
「なっ!」
ベルナールの剣を
「にいっ!?」
受け流したぁっ!?
『ギッ!!』
更に!
無傷の1匹が四つ足ついて駆け出し
「ベルッ!」
ベルナールに剣を構える隙を与えず
迫り!?
「うをっ!」
迫り寄るキュルグに焦り、
不恰好に向きを変えたベルナールの…
『ギギャアッ!!』
その足に!?
「っでぇっ!!!」
剣を受け流したキュルグが爪を立てたぁ!?
そして…
『ギキャキャ!!』
駆け寄ってきていたキュルグが勢いもそのまま
ベルナールに飛び込み!
「っどへぇっ!!」
ベルナールの…その…な、なんていうか!
きゅ、急所♂ に、突進んぅ!?!?
「っ〜っ、、、」
途端に顔を青く染めたベルナールは、
「。。。♱。。。」
衝撃を受けた箇所を両手で押さえながら…
「ぐうぅぅ~~~卍♱卍。。。」
と、うずくまってしまった…
「う、うぅ~…わぁ~…」
そして、その様子を目撃して顔を青くし、
同じ箇所を押さえていたレオンは…
『ギギャッ!』
横から迫っていた最後の1匹…水矢を受けてふっ飛ばされた
ものの、立ち上がった…キュルグの猛追に
「んなぁっ!」
もう、避けようがない位置で
ようやく気付き…
『ギャッ!!』
脇腹に!?
「ぐふぅ!」
ダイレクト・アタァック!?
「がっ…」
…そのまま。
くの字に折れ曲がったレオンの体は
地面へと向かい…
『バシャッ、バシャンッ!!』
装填…したものの制御を失った水矢は形を保てなくなり、
地面に…そして、
『ドサッ…』
倒れたレオンに降り注ぎ
飛沫を上げたのだった。
『ギッ…』
『キキッ…』
『キュ~ゥッ…』
ベルナールとレオンによるキュルグ初戦は
僅か数分の間に、二人の完敗で終わったのたった…
………
……
…
「…だ、大丈夫!?まだ痛い?」
「も、もう大丈夫だよ。ありがとう…」
「タオルと着替えの貸し出し。180ルーン頂いているのですが…」
「う、うん。大丈夫。助かったよリチアちゃん…」
あの後…
レオンはそのまま気絶してしまい、
悶絶していたベルナールが動けるようになったのは
2時間後。
幸い、キュルグたちは
無力化した敵への警戒を続けたものの、それ以上
手を出すコトはなかった。
復帰したベルナールは
痛みに耐えながら…血塗れの足を引き摺りながら
『『『ギキャキャ!ギキャキャッ!!』』』
と、枝の上で威嚇するキュルグを警戒しつつ
気絶しているレオンを引き摺り
十分離れてからレオンの服を捲り…と、とりあえず
内出血だけだったので…マントを拡げて横にし、
彼が目を覚ますまでの間にナニガシの無事を確認して。
足の傷に包帯を巻いて。
水筒の水を飲んで休む事にした…
…そして夕方。
ようやく目を覚ましたレオンに肩を貸し、時間をかけて
2人は宿へと帰還した………
「まったく、もう!軽症に見えても、ちゃんと傷薬塗らなきゃメって言ったよね!?おにーちゃん!!」
「面目ない…」
「化膿しても知らないんだからね!」
「レオンさんの傷。いちおう、治癒術師様に診てもらった方が…」
「だ、大丈夫………たぶん。」
「…そうですか?悪化しても、知りませんからね…」
泥まみれだった2人が宿の前にくると、子水龍たち
が否応なしのジェット洗浄を始めてしまった。
(※コレは、この宿の恒例行事である。汚れて帰ればタダで水浴びできるとあって、実は人気がある。しかし、極寒の冬の日に受けると風邪をひくので注意が必要。)
騒ぎを聞きつけた姉妹が表に出ると
歩いている合間に傷口が開き、さらに水を浴びて血塗れの足を晒すベルナールと
水圧に耐きれずに崩れ落ちた濡れ鼠のようなレオンがいるではないか!?
木の実採集に行くと言っていたのに…満身創痍で帰ってきた
2人に姉妹は驚き心配し、お客さんの力も借りて2人を前室
(※玄関と直結になっている更衣室を兼ねた乾燥室。宿に上げられない汚れた外套や濡れた服、大きな荷物を置いておく。)に連れて行って着替えさせ(着替えはベルナール達自身にやらせた))
その後姉妹は食堂の片隅でベルナールとレオンに治療を施し、
ご飯の面倒までみてあげたのだった…
「おにーちゃん!明日のお宿の仕事はミーが代わってあげるから!おにーちゃんは絶対安静だよ!」
「あ、ありがとうございます…」
「レオンさんも…他のお客様には内緒ですが、ベルナールさんと一緒に納屋に泊まっていって下さいね。そのまま動かれたら、コッチが困ります!」
「はい…面目次第もございません…」
ぐうの音もでないベルナールとレオンは
「おにーちゃん!』「レオンさん!」
リス3匹と姉妹2人の前に
「無理しちゃメだよ!」「無理はメですからね!」
完敗をきしたのだった…
「「はい…」」
ミ「おにーちゃん。ところで、依頼はどーなったの?」
べ&レ「「あぁっ!?!?」」
べ「ど、どうす…」
レ「失敗で報告するしか無いだろ…」
べ「せめてギルドに報告を…」
リ「も、もうっ!今から出かけるなんて許しません!明日にして下さい!!」
べ&レ「「えぇ~…」」
ス「…残念ね。」




