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SIX AND ONES  作者: 横谷昌資
7/11

危険がいっぱい

狂ったニュースを聞きすぎて脳が破裂しそう

まるで毎日がエイプリル・フール

すべての世界が緩やかな自殺を始め

もはやどんな処方箋もドラッグも期待できない


どうか俺を気の触れてない世界へ連れてって

この際クレジット・カードをあげてもいいから

どうか俺の人生をそっとしておいてください


最近やたらと息が臭い

歯科検診で異常はなかった

ひょっとしたら内臓が腐ってるのかも

健康診断で異常はなかった

でももしかしたら、見落とされただけなのかも


煙草の量が増え続けて咳が一向に止まらない

頭が痛いんだ

注射器一本で世界が変わるなら頼ってみたい

最近では俺の脳にも蛆が湧いてるような気がする


世界の危機はいつもどこにでも

あらゆる危険が至るところで絶好の機会を狙っている

東京タワーは木っ端微塵


誰も彼もが通りがかったってだけで殺されていくこの日々で

空も飛べないなんて人間って何て不便なんだろう


この星はまるでよく振った炭酸飲料の瓶のよう

ピサの斜塔が最も正しい建造物なのさ

熱湯の中に落ちた氷のように何もかもが消え失せて––––


八月になったっていうのにまだストーヴを片付けないでいる

ぬるま湯に浸かりすぎて、もう何が心地良いかもわからなくなってる


気分が悪い 気味が悪い 気持ちが悪い

内臓を吐き出しそう

まるで頼みもしないのに送ってくるダイレクト・メール

不幸の手紙は地球の人口を超していく


子供たちはアシモフの三原則を叩き込まれ

大人たちはタイム・マシンの操縦方法を学び始める

雀は囀り方を忘れガフの部屋は空っぽに

ホラーやスプラッタの映画より現実の方が怖すぎる


ダイエットしてるわけでもないのにどんどん体重が減っていく

耐震偽装のバベルの塔があちこちに建ってる


スーパーに並べられた牛肉が恐竜の絶滅を語ってる

いつか来たる未来に備えよう 言葉のサラダを食わせてよ


生命のスープを飲み干したら十三日は金曜日になる

瘴気が正気に笑気を混ぜて人類はかのデンマーク王子


天国のようにとても退屈 地獄のようにとっても醜悪

ただ箱庭の中で蠢いて

それでも生きていくばかり

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