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夢n夜  作者: 雛北
4/4

秋 バスケットゴール

<秋>


 バスケットゴールの前に立つ。


 学校を卒業して以来見ていない、背の高い板の前に鮮やかなオレンジの輪、粗く編まれた白いネットがやや先細りに垂れている。


 何処からかわらわらと童が湧いてきて、あれをくぐれば行けるんだよと言う。

 どこへと聞いても口々に、行きたいねさぁ行こうなどと言い合うばかり。


 一人の童が走ってゴールに飛びつくと、ダンクシュートのボールのように勢いよくネットに吸い込まれた。

 あとにはネットが揺れるばかり。


 他の童もどんどん続き、気付けば童はあと1人。


 最後の童はこちらを見上げて小首をかしげ、手を差し出した。

 小さな手を取って一緒に走り出したらもう止まらない。


 手をしっかり握ったまま頭から吸い込まれたゴールの中、大量の胡蝶が羽ばたいているのが見えた。

 一緒に飛べる、と思った瞬間墜落した。

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