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夢n夜  作者: 雛北
2/4

夏 肉持ち

<夏>


 本部長へ、大変質の良い肉を運ぶ。

 会食が大変多い人で、一度「もう寿司など飽きてしまった」と聞こえたことがある程だ。


 黒塗りの大皿には、恐らくA5ランクの、とか星がいくつとかそういう、縁のない枕詞がついているであろう少量の霜降り肉が、恭しく鎮座している。

 運ぶこちらは大変みっともない人間なので、不似合いで仕方ない。


 案の定、運んできたこちらを見て本部長は、何故お前がという目で声もなくせせら笑った。

 皿を差し出すと、物言えぬ獣にやるように手で「そこに置け」と示された。

 その通りにすると、もう彼はこちらを二度と見ない。


 立ち去る事すらできず、俯いたまま木偶の坊でいるより他なかった。

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