表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/180

13.ゴブリンとの遭遇

人間の行動力は限られているので、時には激流に身を任せたほうがよい場合もある。例え激流にもまれようとも、得られるものは大きい。


「おい、何かいるぞ!」


村の門の外には、ゴブリンらしき生き物が4匹いた。


「私に任せて」


ユーコが少し前に出て、棒切れで対峙していた。


「すまん、すり抜けられた!」


ゴブリンの動きは思ったよりも早く、ユーコは3匹の相手をするのが精いっぱいで、残りの1匹がすり抜けて俺のほうに向かってきてしまった。


「コンニャクアーマー!!」


火事場の馬鹿力ならぬ馬鹿頭というのか、必死だった俺は、とっさにそう口にしながら、リュックからコンニャクを出した。


ドドーン!


ゴブリンがぶつかって来た音と、俺が倒れる音が同時に聞こえた。


「リョータ! 大丈夫か!」


「あれ、なんともない。こっちは任せろ!」


いつの間にか俺の体にはコンニャクで出来たクッション性抜群の防具がついており、手にはコンニャクで出来たグローブがはめられていた。


「来い!」


俺はそういうとボクシングスタイルでゴブリンに向かっていった。


ゴブリンもパンチを繰り出すが、全くダメージがなかったため、俺は冷静にゴブリンのあごをめがけて思いっきりパンチを入れた。


「うっ・・・」


ゴブリンは短いうめき声を出して倒れた。


「やったな」


俺がようやくほっとしていると、いつの間にか3匹のゴブリンを棒切れで気絶させたヨーコが俺の肩をたたいてそう言った。


「ああ」


俺はそう答えて、まるでチャンピオンにでもなったかのように、両手を上げて見せた。


・・・・・


因みにこの世界では、人間とゴブリンは土地や食べ物で争うことはあるが、ゴブリンに襲われて人間が殺されることはなかった。


だから、人間のほうもあまり親しくはしていなかったが、ゴブリンを殺害することはなかった。




この当たりで止めてしまう人が多いようです。

このあとは色々展開していきますので、お付き合いお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ