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協力か死か

 バルとデュークは地下牢を出て、エクラーザと別れた。

地上へ戻る帰り道、バルはエクラーザとのやりとりを思い出しながら、歩いていた。


 敵とはいえ、自分と同じ年令で死刑を言い渡されるのは、気の毒な気がした。

何度もエクラーザとは話していて、彼女が悪い魔族では無いことは知っていた。


 バルは考えた――

「処刑」という言葉を聴いても、自分なら動揺しないだろうか?

逆の立場なら、自分なら、どうするのか?

『敵に協力せよ、協力しないなら、死刑だ』と言われて、『仲間を裏切れない』と言い続ける事ができるだろうか?


 自分と同じ17才の若者であるにも関わらず、死を前にしても、毅然とした態度を崩さなかったエクラーザには、バルは正直、感心した。


 バルは考えた――

明日、彼女は、どんな結論を出すのだろうか?


 死の恐怖に屈して、態度を180度、変えてしまって、敵(人間)への協力に同意するだろうか。


 それとも、あくまで今までの姿勢を固持して、自らの若い死を受け入れるのだろうか。

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